ラ・ラ・ランド

「ラ・ラ・ランド」

「セッション」のデイミアン・チャゼル監督が手がけるミュージカル。

女優を目指すミアは、場末のバーでピアノを弾いていたセバスチャンと出会う。

自分の店で本格的なジャズを演奏したいと願う彼と恋に落ちるが、

セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功し・・・・・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

まず、鈴木清順監督に 哀悼を表します。

 

私は、このブログでも、書いておりますが、ミュージカルは嫌いじゃないというか、

大好きです(笑)

評論家やマスメディアも、一斉に今年のアカデミー賞作品賞の大本命、早くも今年度ナンバーワンというもんだから、

奥さんと、土曜日に行って参りました。

確かに、ファースト・シーンから度胆をぬかれ、期待大で観ていたのですが・・・・・・・・・。

主役が いまひとつ、魅力に乏しいし(「ザッツ・エンタテインメント」を自宅に帰って、

一部、見直しましたけど、主演2人のタップダンスが、しんどい(笑))

そして、やや、中だるみする。

嫁は、絶賛していたけど、終了後、近くにいた大学生のカップルの男性と、

”同監督の前作、「セッション」が良かっただけに、もひとつだよなあ”と、

お互いの相棒そっちのけで、話しだす始末(笑)。でも、

ラストも、良く出来ているし、誤解の無いように申しあげますが、

いい作品には、まちがいないです。ただ、期待が大きかったからかなあ(笑)。79点

 

アメリカ合衆国には、歴史がなく、文化も乏しいだけに、映画産業にかける思いは

並々ならないものがありますし、またその中でも、特にミュージカルは大好きですしね。

ああ、そうだ、大学時代、京都の映画館で、(40年前)、

「マイ・フェア・レディ」  「メリー・ポピンズ」  「シェルブールの雨傘」の

3本立てを観たなあ。

楽しかったけど、今、考えると 凄い3本立て!

 

ここまでは、昨日、書いていたのですが

今日は 28日。

昨日のアカデミー賞の授賞式、

政治色が今年は、際立ちましたが、

ラスト、 作品賞発表は

前代未聞ですよね、びっくりぽんです!

 

 

 

 

リリーのすべて

「リリーのすべて」

エディ・レッドメインが世界で初めて性別適合手術を受けた人物に扮し、

「レ・ミゼラブル」のトム・フーパーと再タッグを組んだ伝記映画。

肖像画家の妻ゲルダの頼みで女性モデルの代役を務めたことを機に、

アイナーは自分の中に潜む女性の存在に気づく。(キネマ旬報からの抜粋)

良い映画というのは、わかります。

肌に合わないだけです(冗談です)。

風景や、その撮影の素晴らしい事。

そして、圧巻の演技。

また、あの時代を考えると凄まじい生き方。

でも、余談ですが、だれでも、男装や女装の願望はありますよね?えっ、ないですか?(笑)

 

「この世界の片隅に」、  観て、広島在住の母親に直ぐ薦めたのですが、

その後、東京の弟が強烈に薦めてくれたお蔭で、重い腰を上げてというか、

年も取っているのですが、やっと観に行ったようです。

 

母が小学生の時、少し上のお姉さんが市内で原爆に遭い、

直ぐに 母のお母さんたちと探しに行ったらしいのですが、

やはり見つかりませんでした。

母も、80歳を過ぎ、語り部として話してほしいという依頼もあるらしいのですが、

多くの方と一緒で、思い出したくもないということで断っているそうです。

その母が姉を思い出して涙があふれ出たと、電話の向こうで、

涙ながらに話しておりました。

その後、阪神大震災や、夫(父)、息子のふがいなさ(笑)を乗り越え、

母は何とか生きております。

片渕監督、本当にありがとうございました。

おおさかシネマフェスティバルに来られるそうですので(嬉々!)

直接、お礼が申し上げられる機会を頂いたのは、なによりの感謝です。

 

「シン・ゴジラ」は昔の映画少年の心を くすぐり、ゆさぶり、

「湯を沸かすほどの熱い愛」は オリジナル脚本であり、映画という虚構の世界を

見事に描き、役者の力を見せつける。

そして、「この世界の片隅に」

この3本は、私にとっても、日本映画にとっても

とても重要な3本だと思いましたので、

映画、特に日本映画を応援するものにとって、

特別な年となりました。

だから、映画ファンとして、感謝の気持ちを込めて、スポンサーに

させて頂きました(笑)。

前回の続きではないですが、日本映画が、がんばりました。

そして、日本人が、がんばっています、日本人ここにあり。

僕も頑張ろうっと(笑)。

 

 

 

 

 

 

山河ノスタルジア

 

「山河ノスタルジア」

「長江哀歌」のジャ・ジャンク―が 3つの時代を通して男女を描くドラマ。

1999年、山西省で暮らす女性教師タオは、炭鉱で働くリャンズーと

実業家ジンシェンの二人から 想いを寄せられていた。

やがて彼女は ジンシェンのプロポーズを 受け入れ結婚、

息子を授かるが・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

ジャ・ジャンク―、わかりやすくて(笑)沁みる作品です。

ちょっと前の中国映画は、政治の事や貧富の差が激しい作品が

多かったのですが、

最近は急激な進歩のなかでの(ちょうど日本の昭和30年代みたいな)

青春映画が、出始め、

ある意味、これから、いろんな、作家性を持った良い作品が多数、出そうですね。

 

先週末、税理士の先生の事務所の恒例の

賀詞交歓会が行われたのですが、

講演は、和の心で着物を世界に広げておられる、

和想館の代表、池田訓之さんでした。

中村天風氏を師事し(私もですが)、

これからは、日本の時代だというお話。  

力になりました。

 

おおさかシネマフェスティバル、花束贈呈の名誉も頂きました。

涙、出るわ(笑)。

 

葛城事件

「葛城事件」

劇作家の赤堀雅秋が、「その夜の侍」に続き自身の戯曲を映画化。

幸せな家庭生活を送っていたはずが、次男の起こした無差別殺人事件により

加害者一家となってしまった葛城家。

徐々に皆が壊れていく中、次男は死刑制度反対を訴える女性と

獄中結婚することになる。(キネマ旬報からの抜粋)

こんなオッサン、よくおるで。

うちの親父なんか、もっとひどかったし(笑)

全体的に 動機の描き方や、人物の描写にも不満が残るし、

世の中、みんな、もっと大変ですよ(笑)

ただ、役者さんたちの熱演もあり、いまいち惜しい作品。

 

今日は、キネマ旬報の決算号の発売日。

今年のベスト10は、邦画、洋画ともに、

そして、なんと読者選出も 1位、2位が全く一緒という快挙(怪挙?)。

邦画 「この世界の片隅に」  「シン ゴジラ」

洋画 「ハドソン川の奇跡」  「キャロル」

 

3月5日の おおさかシネマフェスティバル、

中野量太監督、杉咲花さん、コトリンゴさんに会うのも楽しみです。

osakacinefes

淵に立つ

「淵に立つ」

第69回カンヌ国際映画祭 ある視点部門審査員賞を受賞した、深田晃司監督の人間ドラマ。

下町で金属加工業を営む夫婦のもとに出所したばかりの謎の男が現れる。

夫の古い友人だという彼との共同生活が始まるが、やがて平凡で幸せだと思われた

家庭の秘密が暴かれていく。(キネマ旬報からの抜粋)

よく言われる、俗に作家性の強い映画。

観ていて、つらい。

役者陣も熱演で、問題作として、評価も高いのですが、

いやな気分になるのも確かです。     79点

 

 

 

osakacinefes

”おおさかシネマフェスティバル”

大阪で行われている唯一の映画祭、大阪市からの助成も認められ、

関西の映画ファンと映画人の交流を図る、おおさかシネマフェスティバル。

弊社も、スポンサーの1社として、協力させて頂くことに

決定致しました。

今年は、3月5日の日曜日。

ゲスト受賞者に、蒼井優さんや、松山ケンイチさん、杉咲花さんなどが、

来られるそうです。

詳しくは。大阪市の映画館にチラシやポスターが

貼ってありますので、良かったら

また参照して下さい。(ホームページも)。

クリーピー偽りの隣人

 

「クリーピー偽りの隣人」

黒沢清が 前川裕の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を 映画化したサスペンス。

元同僚の刑事から依頼され、6年前の一家失踪事件を調査する犯罪学者の高倉。

そんな折、引っ越し先の隣人一家と事件の関係に気付いたことから、

思いもよらない恐怖を体験する。(キネマ旬報からの抜粋)

前半は、かなりドキドキして面白いけど、

後半が、納得いかない説明不足気味の展開で、惜しいと思う。

評価も高いし、映画作りを目指すひとのお手本みたいな作品を

連発する監督さんだけに、場面場面で見応えは ある感じ。

香川照之は相変わらず、うまいです。

 

稀勢の里、おめでとうです。

松方弘樹さん、

最近は、時代劇が似合う重厚な役者さんが 少なくなりました。

 

セトウツミ

セトウツミ

 

「セトウツミ」

男子高校生二人の会話だけで構成される此元和津也のコミックを、

”まほろ駅前”シリーズの大森立嗣が実写映画化。

塾に通う日々を続けるクールな内海と、元サッカー部でお調子者の瀬戸の二人は

内海が塾に行くまでの時間に、いつも河原でお喋りをするのであった。(キネマ旬報からの抜粋)

 

評価は概ね好評みたいですが、僕的には合わない(笑)です。

確かに、浪速の漫才みたいな流れの映画なのですが・・・・・・・眠くなってしまいました。

 

お正月から、風邪がずっと治らず、新年会も立て続けにあり、合間をみて、

広島に行ったり、お墓参りをしたりで、体調が・・・・・・

みなさま、お身体には気を付けて下さいませ。(どうせ、ワタシャア、今年、還暦だわ(笑))

 

しかし、スター・ウォーズのシリーズは、僕にとって、

40年以上たって、やっと、本当に面白いなと思えてきたというか、

年月が、面白さを増幅させ、また、マーケティングが うまいなあと

感心させられます。

ディズニーもいい買い物しましたよね。(制作)

スピン・オフとして、なんぼでも作れます(笑)。

僕は、映画というものは

出来て100年以上経つ娯楽で、

ピークは過ぎつつあると思っていたのですが、

このシリーズは、まだまだ楽しめそうですね(笑)。

 

今日は、あれから22年

毎年、ここにあの日の事を、少うしばかり書かせてもらっていますが、

22年たったんですね。

 

 

 

ボーダーライン

ボーダーライン

 

 

「ボーダーライン」

「プリズナーズ」 「複製された男」のドウニ・ヴィルヌーヴ監督が、メキシコ国境の町

ファレスで 繰り広げられる麻薬戦争を描写したクライムアクション。

巨大化した麻薬組織を撲滅するため、FBI捜査官のケイトは謎の

コロンビア人とともに 極秘作戦に参加する。(キネマ旬報からの抜粋)

今、一番期待されている監督の作品らしいです。

内容は、トランプ次期大統領の演説ではないですが、

メキシコとの国境近くでの麻薬戦争のお話。

いやあ、すごいですね。(現実は、もっと えげつないらしいですが)

日本では、考えられません。(平和ボケと言えそう?)。

 

10日えびす、また今年もわが町、西宮戎神社で、福男が走っていましたね。

でも、一年経つのが早いなあ。

 

昨日、各マス・メディアに発表になりましたが、今年のキネマ旬報の

ベスト10が決まりました。

日本映画の 1位は「この世界の片隅に」 (監督賞も)

        2位は「シン・ゴジラ」    (脚本賞も)

         そして 7位に  「湯を沸かすほどの熱い愛」

                    主演女優賞に 宮沢りえさん

                    助演女優賞に  杉咲花さん

                おめでとうございます。

      昨年の上映された邦画581本の 頂点には、なんと 

     アニメーション映画が選出されたと言う事です。(ちなみに洋画は555本)

    でも、本当に素晴らしい作品でした。

 

(追記)キネマ旬報のベスト10は、アカデミー賞より古く、

映画評論家130人前後が選ぶ賞なので、伝統もあり、各メディアも取り上げていますが、あくまで、一雑誌が選ぶ賞ですし、ひとつの賞にしかすぎません。(だから、評論家自体の意見もばらばらで、最終的には多数決です。(作家性を重視)

でも、それでも、今年はアニメが1位で、特撮が2位というのは、

特筆すべきこと、すごいです。)

 

ただ、僕が、よく観るための参考にさせてもらっているのは、

同時に発表になる、読者のベスト10です。

こちらは、本当に映画が好きで、エンターメントとして、また芸術面として多岐に渡る

映画の面白さを知っている読者の投票で 決まります。

というか、評論家みたいに試写室で ただで、観ているんじゃなくて

自腹、切って観ている人たちだから、面白くない映画には

投票、しません。(笑)

 

 

ちはやふるー下の句ー

ちはやふる 下の句

「ちはやふるー下の句ー」

競技かるたに打ち込む高校生の姿を描く漫画を 2部作で実写化した後篇。

幼なじみの新に会いたい一心で、高校でかるた部を設立した千早。

創部1年ながら 仲間との抜群のチームワークを発揮し、強豪校に勝利した千早は、

いよいよ全国大会へ向かう。(キネマ旬報からの抜粋) 

 

皆様、新年明けましておめでとうございます。

 

今年も皆様にとって良い一年でありますように

お祈り申し上げます。

 

新年の会社でのあいさつは、

皆様への感謝と 自分自身のがんばりへの決意を 述べさせていただきました。

本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます。

 

さて、今年も独断と偏見の拙著なブログ、よろしくお願いします。(笑)

 

そろそろ、去年の映画の賞レースが始まっていますが、

なんといっても、というか、僕にとって、

去年の日本映画の 「シン・ゴジラ」 「湯を沸かすほどの熱い愛」 「この世界の片隅に」、

この3本は何年かに一本出るかという作品だと思います。

確かに「64 ロクヨン」とか「永い言い訳」、「怒り」とかも

秀作なんですが・・・・・・って、

ちょっと、言い過ぎ?上から目線?(笑) なんせ、今年の日本映画は、楽しませて頂きました。

 

今、「湯を沸かすほどの熱い愛」は、梅田のブルグ7で、

「この世界の片隅に」は、徐々に上映映画館を増やしています。

このお休み中、もし良ければご覧になっていただければなと、お薦めです(笑)。

 

上記、「ちはやふる-下の句-」は、(そういえば、今日は近江でカルタ日本一決定戦が

行われている日だわ)。

上の句と同様、広瀬すずちゃんの

まさに、はまり役、魅力全開の作品でした。

拾い物といったら、怒られますが(笑)

楽しい作品でした。

 

 

 

 

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

「スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望」の直前を舞台にした 

アナザー・ストーリーを、ギャレス・エドワーズのメガホンで撮る。

無法者たちによる反乱軍の極秘チーム ”ローグ・ワン”に加わった女戦士ジン・アーソは

決死のミッションに立ち向かう・・・・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)    80点

 

ひと言で云えば、戦争映画のジャンルに入るのではないでしょうか。

(でも、題名が スター・ウォーズだから、当たり前か(笑))

 

いやあ、このシリーズ自体は、お祭り的なところがあると 思っていたのですが、

これでは、リアルな戦争映画。

監督が ソマリアを舞台にした「ブラック・ホーク・ダウン」を

意識したというのも、納得。

なんせ、ラスト30分の空中戦と地上戦は、息つく間もない緊張感あふれる出来。

これは、これで、スピン・オフの作品としては上々ではないでしょうか。

 

メインシリーズは、選ばれし者の お話。

このスピン・オフの番外編は、 名もなき者たち、

歴史にも名を残さず、しかし、歴史を変えることをやってのけたならず者たち、

はぐれ者たち(ローグ・ワン)のストーリー。

そして、このドラマに 涙。

(人の歴史は、そういうものなんですよね)

 

最初は、暗い感じがして、また、関係も 解りにくかったのですが、

(これから観られる方は、最初のほうを、少し予習されるのを お薦めします(笑))

最期、見事に つながります。(わかってはいるのですが、ラストのラストは鳥肌もの)。

 

Ⅳの冒頭で流れるオープニング・クロールを、見事な作品に仕上げていますが、

(スピン・オフ第2弾は、若きソロの物語とか。)

また、番外編ということを最大に活かして、ワールドワイドになっています!?

日本のサムライの影響は 今までの作品でも随所にありましたが、

ここにきて、マーケティング上 重要な中国を意識しての作り方。

 

ドニ―・イェン「孫文の義士団」(勝新、うらやましがっただろうなあ)

チアン・ウェン「鬼が来た!」  それぞれ、もうけ役。

 

(余談)

戦争映画になってしまっていると・・・・・・平和に話し合い?とか、生に執着しているものとか、

対して、

はたまた、誇りのためとか、平和は待っていてはだめなんだとか・・・・・・・。

終りのない会議を描き、

しかし、この映画は、後者を選ぶ。

希望のためなら、わが身を捨てる。(人の為に)

 

私も、どちらかというと、後者に近い(笑) アクマデ、近いと言う事ですが。

戦争では、当然、どちらが いいとか悪いと言う事はなく、

大体は、大国のエゴにより、発生し、勝てば官軍になる。

敵も味方もなく、一般大衆が犠牲になり、また、それによって、

今の平和が成り立っている!?

 

映画は時代を反映しているというか、鏡みたいなものだから

(特にメジャー系作品は マーケティング上、大衆に迎合しているし)

なにか、この作品がそっちの方に向いているんじゃあないかなと

思うのは、考えすぎか?

 

(追記) しかし、ダース・ベイダー様の強いこと。(笑)

     ある意味、痛快でした。

 

先ほど・キャリー・フィッシャーさんの 訃報が伝えられました。

心から哀悼を申し上げます。

レーア・オーガナ姫よ、永遠に。

 

電通の事件とか、真珠湾のこととか、まだまだ、いろいろ書き足りないのですが、

今年も押し詰まってまいりました。

本年も、いろいろお世話になりました。社員一同、感謝申し上げます。

皆様、良いお年を。

 

(追記の追記)

お世話になっています税理士の田中明子先生が、またまた

お正月のテレビに登場。

元旦の正午過ぎのNHK”新春・バラエティー生活笑百科”です。

乞う、ご期待(笑)