ミッシング  &  2023年の邦画ベスト10

「ミッシング」

「そして、バトンは渡された」の石原さとみ主演、

「空白」の吉田恵輔監督・脚本で描く、

幼女失踪事件に端を発した喪失と再生のヒューマンドラマ。

失踪した娘・美羽の帰りを待ち続ける母・沙織は

あることがきっかけで、

ネット上で誹謗中傷の標的と

なってしまう。(キネマ旬報からの抜粋)

79点

石原さとみさんは、確かに熱演ですが、

中村倫也さんの、上手さの方が目立ちました。

吉田監督も珍しく、オーソドックスな作り方。

だから、

ミステリー、サスペンスなどの

犯罪映画ではなく、主人公の喪失と再生を

描いている作品でした。

と、

判っているのですが、

ラスト、もやもやっとしてしまったのは

仕方がないのでは。

 

オッペンハイマー博士が、通訳に原爆投下の謝罪をしたという

フィルムが、発見されたそうです。

もう亡くなられた通訳さんが、そのことを証言したというフィルムらしいです。

感慨深いものがあります。

(それに比べて、トルーマンのあの言いかた!)

 

 

2023年の独断と偏見の

邦画ベスト10

(ご笑覧ください!)

①波紋   ②怪物   ③せかいのおきく

④福田村事件   ⑤BLUE GIANT

⑥憧れを超えた侍たち 世界一への記録  ⑦最後まで行く

⑧ゴジラ-1.0  ⑨月   ⑩ロストケア

迷ったのは、 「市子」  「PERFECT DAYS」

「BAD LANS バッド ランズ」  「Winny」 などなど

 

 

 

碁盤斬り

「碁盤斬り」

実直な浪人・柳田格之進(草彅剛)は

身に覚えのない罪により、故郷・彦根藩を追われた。

いまは娘のお絹(清原果)と二人、

江戸の貧乏長屋で暮らしている。

ある日、旧知の藩士から

あの冤罪事件の真相を聞いた格之進とお絹は、

復讐を決意する。(キネマ旬報からの抜粋)

78点

あの白石和彌監督が、オーソドックスに

時代劇を撮られました(笑)

う~ん、だから、ちょっと物足りないかな。

 

先日、メーカーと業界の総会があり、東京に行った折、

三鷹の弟宅に泊まりました。

母親も、半年前からお世話になっています。

(義妹には、大変お世話になっております。

ありがたいことです。申し訳ない。)

実は、そこで、衝撃的なことがありました。

弟宅に着き、玄関を開けると、なんとそこに

あのヤクルトスワローズのマスコット、つば九郎の人形が!

義妹とその娘(大学生と高校生)が

大ファンとか!(それも熱狂的)

姪が神宮球場で売り子をしている話はチラッとは聞いていたのですが・・・・・

まさか・・・・・。

球場を埋めたスワローズファンは、てっきり、チケットをもらった

ヤクルトおばさんだと思っていた小生はびっくり。

生まれて初めて、スワローズファンの存在を知りました。

(ワタクシもタイガースは好きですが、ある時点から、

一歩引いて観ております(笑))

しかも、ユニフォームを着こんで観戦するとか!

次の日も、アルバイトの後に観に行くとかで

そそくさと出ていきました。

オーマイガー!   信じられない!

 

タイガースは、今から反撃です?!

 

昨日は、父の日

鰻とビールを頂きました。

感謝!

 

 

 

悪は存在しない

「悪は存在しない」

濱口竜介監督と音楽・石橋英子の共同企画。

自然豊かな高原にある長野県水挽町で

静かに暮らす、巧(大美賀均)と

その娘・花(西川玲)。

しかしある日、

巧の家の近くでグランピング場を

作る計画が持ち上がる。

ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。

(キネマ旬報からの抜粋)

79点

やっぱり、さすがです。

見応えありです。

画面からも、目が離せません。

ただ、久しぶりに

ラストに、う~んと、唸りましたというか、

ウっときました。

どう考えればよいのでしょうか?

誰か、教えてください!

 

先週、門真市の公立砂子みなみこども園で

贈呈式に出席しました。

メーカーから、日差しをカットする

外付け日よけの”スタイルシェード”を

寄贈させてもらい、

弊社が施工したということで、

門真市長とLIXILのえらいさんとで、表彰を受けました。

テレビ大阪も取材に来られていて、

その日の夕方のニュースで

放映されましたが、・・・

数秒でした(笑)

 

 

 

生きるLIVING

「生きるLIVING」

黒澤明監督の名作映画「生きる」を、

第二次世界大戦後のイギリスを舞台にしてリメイク。

脚本はノーベル賞作家カズオ・イシグロが執筆した。

仕事一筋に生きてきた公務員のウイリアムズは、

ある日、自分がガンに冒され、

余命半年であることを知る。

(キネマ旬報からの抜粋)

監督 オリヴァー・ハーマナス

出演 ビル・ナイ  エイミー・ルー・ウッド

103分で、上手くまとまっていますね。

下手に長く作られていないのは、嬉しいです(笑)

長いのは最近、苦手です(笑)

”ナナカマドの木”のスコットランド民謡も良かったです。

もう一度、黒澤明監督の「生きる」を見直したくなりました。

ビル・ナイも、抑えた演技が上手いと思いました。

改めて、生きるということは、

自分自身を喜ばすことではなく、(もちろん時々は必要)

やりがいや

人のためとか、

そういう価値観が大事なのかなと思いました。

 

先週、”桂文珍独演会”に行ってまいりました。

長年相棒として、仕事をともにするK君に招待され、

一緒に奈良の”やまと郡山城ホール”まで、観に行きました。

ちょっと前に神戸の独演会のチケットは

押さえていたのですが、急用で行けず、

その代わりということでもないのですが、プレゼントしてもらいました。

感謝!

やっぱり、面白かったです。

 

 

 

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

水木しげる原作によるアニメ

”ゲゲゲの鬼太郎”の

主人公・鬼太郎の誕生に隠された秘密を描くアニメ。

昭和31年、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族に

支配された哭倉村。

血液銀行に勤める水木は

野心と密命を背負い、

鬼太郎の父は妻を探すために

村へと足を踏み入れる。(キネマ旬報からの抜粋)

大人向けに作られていると聞いた時から、

観たかった作品です。

だから、子供向けと思い

お子さんと一緒に行かれた親御さんたちは、

ちょっと、違和感を感じ、えらいことになったのでは?

(一応、PGー12は、かかっていましたが)

でも、ボクは

ゴジラじゃあないですが、

こんな鬼太郎が観たかったのです。

もうちょっと、気色悪くしてもいいかなと思ったぐらいですが、

古くからの鬼太郎ファンとしては、

嬉しい作り方でした。

 

今回の朝ドラ。”虎に翼”

見応えがありますね。

片手間で観るような作品でもないかと。

じっくり、腰を据えて観たいと思います。

 

 

 

 

EOイーオー

「EOイーオー」

愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。

心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとして

サーカス団で生活していたが、

ある日サーカスから連れ出されて、

ポーランドからイタリアへと

予期せぬ放浪の旅に出ることになる。(キネマ旬報からの抜粋)

寓話ですね。

音楽と映像は、良かったです。

評論家の評価も高いですが、

個人的には、

いまひとつ

乗れなかったです。

 

先週は、東京への日帰り、

組合の総会、と

メーカー招待で

熊本にお邪魔しました。

熊本地震から8年経ちますが、

町並みは、もうほとんど復興している様に見えます。

が、

熊本城は、あと30年かかるそうです!

 

 

 

みぽりん

 

「みぽりん」

神戸、六甲が舞台の ホラー+コメディ映画?

2019年 松本大樹監督作品

恒尾麻美 津田晴香出演

遅まきながら、やっとプライムビデオで拝見させていただきました。

前半は、良かったのですが、(アイデアは良い)

後半は、

映画として、どうかなというより、

完全に学生の自主映画。

これでは、お金はもらえないのではというレベル(大変、失礼!)

みぽりん役の人は、(津田晴香嬢)、確かに熱演。

でも、全体的に、もっとはじけても良かったのではと思います。

辻褄の合わないのは映画としてはよくあることだから

良いとしても、

それを感じさせないぐらい、もっと突っ走っても・・・・・。

だから、濃ゆく、やりすぎじゃあないのというぐらいで・・・・・。

例えば、もっとホラーを強調すれば・・・・・。

 

津田晴香さんは、コメディエンヌの才能ありですね(神戸市出身)。

行きつけの梅田のスナックの

(隣が桐谷健太さんのお兄ちゃんのお店)

Yちゃんの

同級生だということが、たまたま判り、

(シネフェスでも、「まっぱだか」で新人賞を受賞されました。

ちなみに「みぽりん」は前年度の

ワイルドバンチ賞受賞作です。)

そのYちゃんと共に、食事をご一緒させて頂きました。

凄く良い人で、笑顔も可愛らしい人でした。

陰ながら、応援しております。

 

今週は、東京と熊本行きです。

 

 

 

アイアンクロー

「アイアンクロー」

1980年代初頭のプロレス界でその名を轟かせた

フォン・エリック ファミリーを

描く伝記ドラマ。

大きな手で相手の顔を鷲掴みにする”アイアンクロー”を

得意技とする元AWA世界ヘビー級王者フリッツの

息子たちは、

父の教えに従いプロレスの道に進むが・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

懐かしさと共に、エリック家に起こった現実に

涙した。

しかし、演出には、残念ながら、キレがなく、深みもない。

79点  (ちょっと、おまけ!)

本当は、6人兄弟らしい。

そのうちの5人が事故死と自殺とは・・・・・。

昔の価値観などは、少し、

うちの一族、嫁方の一族によく似ている。

ただ、あの頃は、そういう家は多かったような。

映画ファンには、何故かしらプロレスファンも多い!

人生は、華やかな部分もあるが

汚くて、駆け引きだらけで、

思うどおりにはならない。

まっ、そんなところですか(笑)

ハーリー・レイス、ダスティ・ローデス、テリー・ファンクが

お気に入りでした。(いずれもデビューの頃ですが)

 

大谷選手、絶好調!

 

 

 

 

 

 

オッペンハイマー

「オッペンハイマー」

原爆を開発した科学者オッペンハイマーの半生を

実話に基づき、

「TENET テネット」の

クリストファー・ノーランが映画化。

第2次世界大戦下の米国で

世界初となる原子爆弾の開発に成功したオッペンハイマーだったが、

投下後の惨状を聞き、

深く苦悩するようになる。

(キネマ旬報からの抜粋)

82点

 

まず最初に感じたのは、白人は相変わらず、差別する人種だなと。

 

作品としては、オッペンハイマーの人物を描くのがテーマだから

よく出来ていると思いました。見応えは十分。上映時間は3時間ですが、

長くは、感じませんでした。

確かに原爆の恐ろしさが、いまひとつ伝わらないという意見もありますが

それは仕方のないところです。

ただ、物語としては、いつものノーラン流の時系列の組み立て方が

少しややこしかったのも確かです。(ノーランにしては、わかりやすい?)

ボクは、先祖が広島でもあり、

近現代史はある程度興味があり、知識もあったので良かったのですが

観る前にある程度の予備知識は必要な映画ではと思いました。

真っ新な状態で観るのが僕も多いのですが

この作品に関してはちょっと調べておいた方が良いみたいです。

だから、トルーマンが出てきた場面が一番、腹が立ちました。

オッペンハイマーはあくまで発明者の一人であって

使用した張本人はトルーマンです。

このブログでも、ちょいちょい意見は言わせてもらっていますが、

戦争はほとんど終わりかけだし、

一歩譲ったとしても、なぜ、2発も落とす必要があるのか!

違うタイプの爆弾の効果、威力を試す実験だったし、

高いお金も使っているし、戦後のソ連に対しての威嚇もあるだろうが、

何といっても、有色人種に対しての差別としか思えない。

特に、日本人はサル扱い。いまだに、そんな扱いが見え隠れするように感じます。

ユダヤ人の復讐としたいドイツは早々と降伏してしまい、

日本に落とすしかなかったのですよね。

ノーランとしての、又、オッペンハイマーとしての(赤狩り事件を含めて)

作品としては、本当によく出来ているとは思いますが、

個人的には、改めて差別というものを感じる映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

止められるか、俺たちを

「止められるか、俺たちを」

2018年 白石和彌監督作品

119分

門脇麦  井浦新 出演

大島渚、赤塚不二夫や篠原勝之などなど

1970年前後の個性的な人々が画面を

大いににぎわせています。

白石監督の師匠でもあり、

独特なピンク映画を作り出していた故・若松孝二の

若き日を描く青春群像劇。

確かにあの頃は、あんな感じだったような(ワタクシは中学生でした)また、

日本の青春時代でもあったような?

評価は高いけど、何か遠慮があるような作り方に感じました。

楽屋落ちというか、

前半は面白かったのですが。

 

タイガース、好調!