猿の惑星・新世紀(ライジング)

 

高い知能を獲得した猿と人類の存亡を懸けた決断を描く「猿の惑星」シリーズ最新作。

猿による人類への反乱から10年後。

文明的にさらに進化した猿たちが森の奥にコロニーを築き上げる一方、生存したわずかな

人類は荒廃した都市に身を潜めていた。(キネマ旬報からの抜粋)

御存じ、

「戦場にかける橋」の原作者 ピエール・ブールの名作のシリーズ。

昔、第2次世界大戦の頃、日本の捕虜になった体験が、この2作品に現れているとか・・・・

要は、日本人やアジア人は、猿にしか思えないということらしいのですが・・・・・・…・76点

ジャージー・ボーイズ

 

2週間連続の台風、お怪我はなかったでしょうか。

いつもは、初日には観る クリント・イーストウッド監督の作品。

やっと、観てきました。御年84歳の監督作品。

いまだに、こんな上質な映画を作るイーストウッド監督に脱帽。79点

 

伝説的な4人組バンド ザ・フォーシーズンズの栄光と挫折を描いたトニー賞受賞の

ミュージカルを、クリント・イーストウッドが映画化。

ニュージャージー州の貧しい地区に生まれた4人の若者は、自らの音楽を頼りに

成功を掴み取るため歩み出す。(キネマ旬報からの抜粋)

「許されざる者」 「ミスティックリバー」 「ミリオンダラーベイビー」   

  「グラントリノ」  「硫黄島からの手紙」などなど

凄すぎるとしか、言いようがありません。

 

 

るろうに剣心 京都大火編

 

シリーズ累計5.700万部を超えるコミックの映画版第2弾。新たな時代が始まり穏やかに暮らす、

かっての伝説の人斬り、緋村剣心。 内務卿 大久保から、剣心の後継者として

影の人斬り役を引き継いだ、志々雄の京都での暗躍を阻止して欲しいと

頼まれる。(キネマ旬報からの抜粋)

土屋太鳳嬢の正に、爆弾娘?という感じの がんばりのみならず、総体的に

前作を上回るアクションに、まず、あっぱれ!

こんなのは時代劇の殺陣じゃあないとか賛否両論はありますが、

これは、これでありなんじやあないかと思います。香港アクションなんぞを

融合した新しいチャンバラ。演出も客の心理を心得、見せ場を作り、

脇役もそれぞれの立場を活かしています。主人公が逆刃で人を殺せないので、

対をなす人物も、うまい使い方(残虐性と時代劇の爽快感を演出)。

(土屋太鳳嬢は 花子とアンに続き来年の朝ドラの主人公とか。  売れっ子ですね。)

まっ、ともかく、第3部を観なきゃおられなくなるように出来ています。    80点

 

ぺコロスの母に会いに行く

 

去年の邦画第4位に挙げました。

「ぺコロスの母に会いに行く」  森崎東監督   赤木春恵主演

原作者自身の体験を基にした同名のエッセイ漫画。

89歳にして初主演となる赤木春恵を迎えた、「ニワトリはハダシだ」の森崎東による

ヒューマンドラマ。    認知症の母とバツイチ、ハゲちゃびんの息子、ゆういちの

何気ない日常をおかしくも切なく綴る。(キネマ旬報からの抜粋)

母親にも観てもらいたくて、DVD購入いたしました。

そんな作品でした。

第3位 「永遠の0」   別に僕は右でも左でもありませんが、泣きました。

第2位  「風立ちぬ」  第3位と同じくゼロ戦を扱った作品でした。これも号泣。

閑話休題

イギリスであったスコットランド独立問題も記憶に新しいところですが、

アイルランド独立戦争とアイルランドの内戦を描いたケン・ローチ監督の

秀作「麦の穂をゆらす風」を思い出しました。お薦めです。

 

 

るろうに剣心

 

るろうに剣心・・・・・・・3部作の 2と3が現在上映中で

大ヒットらしいです。 2年前、アクションシーンが すごいとは、

聞いていましたが、見逃していました。

遅ればせながら、DVDで、第1作を鑑賞。

全く、新鮮なアクション時代劇。大友監督も前作「ハゲタカ」より、肩の力が抜けたように、

スムースな演出。内容はマンガ的で、主役の2人は、もうひとつだけど、

脇役が実にいい役者をそろえていまする。

確かに次が観たくなりまする、はい。

 

「大統領の執事の涙」

アイゼンハワーからレーガンまで、7人のアメリカ大統領に仕えた黒人執事の知られざる人生を

実話を基に映画化。奴隷だったセシルは大統領の執事として仕える一方、公民権運動などの

大きな変革の渦の中、夫として、父として家族とともに翻弄されてゆく。

(キネマ旬報からの抜粋)

昔の日本映画のおやじの姿を観てる様。・・・・・・・・・78点

思い出のマーニー

 

「思い出のマーニー」

ジョーン・G・ロビンソンの児童文学をアニメ化した、スタジオジブリの最新作。

心を固く閉ざした12歳の杏奈は、療養先の海辺の村で、閉じ込められた金髪の少女

マーニーと出会う。それを機に、杏奈の身に不思議な出来事が次々と起こる。

(キネマ旬報からの抜粋)

最初、(宮崎駿作品以外は、)いつも、これだったら実写でやればいいのにと思うことが

多かったのですが。

この作品も途中までは、そう思いました。でも、最後まで観ると、ああ、そうか、

ファンタジーだったんだなって・・・・・・

宮崎駿作品の女の子とは、一味違いました。

中学生以上の(思春期の)女の子?が観るべき作品に思えます。(ちいさいお子さんは、ちょっと

しんどいかな)

しかし、日本のアニメも、こういう作品もあったりするのだから、本当に

幅が広くて、改めて大したものだと思います。(手塚治虫に感謝)

傑作では ないけれど、観て良かった作品です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・78点

 

 

 

舞妓はレディ

 

「shall we ダンス?」の周防正行監督による舞妓修行に奮闘する少女を描いたエンタテインメント。

舞妓が一人しかいないことが悩みの、京都の花街、下八軒。そこへ、津軽弁と鹿児島弁の

バイリンガルのおかしな方言を話す少女が、舞妓になりたいとやって来る。(キネマ旬報からの抜粋)

連休中に嫁は、猿の映画の方が観たいと言っていたのを、周防作品には、

はずれがないと無理やり観たのですが・・・・・・・・はずれました。

めったに、というか、途中で席など立ったことがない私が腰が浮きかけました。

ミュージカルは好きなのですが、これは つらかった。

マイフェアレディの消化不良、演出も役者も音楽も何もかも、中途半端。

70点

きっと、うまくいく

 

「きっと、うまくいく」   去年の洋画4位に挙げさせてもらいました。

ムトウ、踊るマハラジャから幾年月、ここ数年でのインド映画ブームの代表作。

映画産業は ITと並ぶインドの一大産業(ハリウッドに対抗して、今やボリウッドと呼ばれています)。

去年は2.000本制作されたそうですが、そら、12億4.200万人の人口に応えようと思えば、

いろんな作品も生まれますよね。当然、勢いもあります。

でも、人口の8割が貧困層で、言葉のわからない人も多いそうです。

だからか、歌と踊りを主にした作品が多いのですね。

また、この国は世襲制ですが、ボリウッドの世界も似たようなものだそうです。

 

インド映画歴代最高の興行成績を記録したコメディ。エリート集団を養成する超難関の

理系大学に通うサンバカ(三馬鹿)トリオの面々は、日々、勉学に励むこともなく、

学長の逆鱗に触れるような騒動ばかりを起こしていた。(キネマ旬報からの抜粋)

ちょっと、あざといところもあるのですが、今のインド映画のバイタリティが、

そのまま出ているような作品です。お薦めです。

第3位は   「終戦のエンペラー」

第2位は   「ゼロ グラビティ」・・・・・・・・・・3Dで観る価値あります。

大怪獣ガメラ

 

出ると思っていました。大映特撮シリーズ。

「大怪獣ガメラ」

既に「大魔神」と「ガメラ大怪獣空中決戦」は

購入していましたが、デアゴスティーニ社に乗せられ、思わず買っちゃいました。

でも、再見したのですが、やっぱり、子供だましに(言い方悪いけど)近いものが

ありました。

怪獣映画は、子供が観てももちろん、大人が観ても耐えうる作品でないと、

面白くありません。

それからすると、東宝のフランケンシュタインものや、

前述の「ガメラ大怪獣空中決戦」なぞは、充分、満足に近いものがあり、

こういう、怪獣映画が観たかったと思わせてくれます。

最低、このぐらいのレベルは欲しいと思います。

子供をバカにしているというか、大人がワクワクしないものには、

子供も、そっぽをむきますよ。

「ガメラ大怪獣空中決戦」・・・・・・敵役のギャオスも文句なしだけど、

福岡ドームで、空中に飛び立つときは、よっしゃあ!と喝采したほどです。

金子監督、わかってらっしゃると思わず唸ったほどです。

それにしても、

錦織選手、残念でした・・・・・・・・・・・・。

 

 

バルフィ!人生に唄えば

 

昨日、日曜日、朝一番の回、観に行ってきました(というか、一日一回の上映なのですが、

このような映画が早朝一回とは・・・・・・・悲しいというか、映画会社、もっと、宣伝しろよと

言いたいぐらいです。)。「めぐり逢わせのお弁当」に続いてインド映画を観てきました。

 

世界の名作映画へのオマージュが詰まったハートフルドラマ。結婚に幸せを感じられないシュルティと

家族から愛されずに育った自閉症の少女ジルミルの2人の女性。

ろうあであることを感じさせない明るく真っ直ぐなバルフィとの、

暖かな交流を描く。(キネマ旬報からの抜粋)

見事な人生讃歌の作品です。

前半はチャップリンやキートンなどの消化不良みたいな場面が続き、

主人公も、くせあるし演出も拙いし、あかん、もたんかなと思っていました。

ところが、途中、インターミッションの文字が入って後半になると(2時間30分という長い作品なので

現地では休憩時間が入るそうです)

俄然、作品に傑作魂?が宿ります。

ネタバレはしませんが、泣いて、笑って、サスペンスも入り、超特急で進んでゆきます。

アメリカ映画のように、わかりやすいのですが、ヨーロッパ映画のようなテイストに溢れ

セリフは少なくても、画面で、いろんな事を語りかけ、気づかせ、

教えてくれる・・・・・・・・そんな、ジス・イズ・映画です。

2人のヒロインは ひとりは、とっても美しく(これだけで観る価値アリ?)

もうひとりも、とっても魅力的な女性です。

従来のインド映画のように歌と踊りはありませんが、随所に素晴らしい音楽と、

映像には、唸らされます。

最後に、ひとこと、けっして身障者を笑い者にしている作品ではないことを

付け加えさせてください。

82点(ちょっと前半に減点)   インド映画恐るべし

お薦めです。

追伸   泣きすぎて眼が腫れたので、帰り、サウナに寄っちゃいました。