明治侠客伝 三代目襲名

「明治侠客伝 三代目襲名」

鶴田浩二 藤純子 藤山寛美 津川雅彦 嵐寛寿郎 丹波哲郎の御存じ、

東映やくざ映画。加藤泰監督で、明治の末期の大阪が舞台。

映像美に優れ、前半は、快調。 後半の展開は お約束通りです。

 

(日々徒然に)

日曜日の朝、5時過ぎ、突然のマンションの火災報知器の誤作動。静寂な冬の朝、たたき起こされました。

でも、表に出て来たのは、僕を除いて全員女性・・・・・・・・・なんで?

 

11日の建国記念日の祝日の日、午前中にお得意先の業者会があったので、それに参加した後に、

ちょっと、大阪梅田の阪急デパートの地下食料品売り場に 寄りました。

いつもの通り、酒の肴と甘いものを買って帰ろうかなと(今回は だし巻き卵とロールケーキ

でした)。              ゲッ!なんだ、この人だかりは! しかも、女性ばかり。

そうだ、14日は バレンタインデーだ。 しかも、 この日は、陽気もいいものだから、

異常な位の熱気。大汗が だらだらと・・・・・・・・。

しかし、こんなに盛況なのに、吾輩には チョコのかけらも、 巡ってこないとは・・・此れ如何に。

(いと,あわれ)

 

もてるといえば、例の最低の育休議員。

まさに ゲスの極みでしたね。(ある意味、ベッキーの場合も 男のほうが 悪い?)

しかし、自民党や多くの男性が 思っている以上に、女性の怒りは大きいみたいで・・・・・・

先日、弊社の税理士の先生の新年会でのこと(懇親会の前の講演は ワタクシも大いに

関係のある 脳卒中についての お話)。

冗談半分で、昔から、政治家や、一般の男性は 仕事が出来れば、あとのことは、

ちょっと、大目に見てほしい うんぬんといったが最後。

周りの御婦人方に つるし上げられ?ました。  ごめんなさい。反省してます。

 

天空の蜂

「天空の蜂」

東野圭吾が 1995年に発表した原作小説を映画化。 乗っ取った巨大ヘリを 原子力発電所の

真上に静止し、要求が通らなければ 墜落させると犯人が脅す前代未聞の テロが発生。

ヘリ設計士の湯原は、原発設計士の三島と共に危機を止めるべく奔走する。

(キネマ旬報からの抜粋)

社会派娯楽映画。見応えは有ります。    特に前半の救出劇は 迫力満点。

 

安倍総理の政策は マズマズかなと(というか、それまでが ひどかった。なんせ、

一年持たない人ばかりだったので)。

でも、わたしゃあ、原発には 賛成出来かねる ひとりです。

事故の恐怖ばかりじゃあなく、その廃棄物の処理。どう考えても、マイナスの方が、

勝っています。

真実が どこにあるのか?

それとも、何も知らないで 生きていくのが 幸せなのか?

国や大企業の利潤で 判断されて、犠牲になっていくのか?

一部の 頭のいい人や お金持ちの人の いいなりか?

 

近々、友達が、原発の改修工事で、スウェーデンに 行くそうです。

いろんな意味で、いろいろ聞いて、教えてもらいたいことだらけです。

(お~い、H君。 もちろん、原発以外でも聞きたいことだらけだよお!)

オデッセイ

「オデッセイ」

アンディ・ウィアーによる SF小説を、リドリー・スコット監督が映画化。

探査中の事故で火星に取り残された 宇宙飛行士のワトニー。奇跡的に死を免れた彼は、

4年後に次の探査船が 火星に到着するまで生き延びようと、

あらゆる手段を尽くす。(キネマ旬報からの抜粋)

映画史に残る「エイリアン」、「ブレード・ランナー」などの リドリー・スコット監督作品。

アカデミー賞候補にもなっている この作品。評価も高いのですが・・・(絶賛の声、多し。)

 

確かに 映像も凄いのですが、私的には、正直 少し違和感が ありました。

この監督の「ブラック・ホークダウン」じゃないけれど、

(この作品は 面白くて 迫力あり。

戦場 敵地の中心に残された仲間たちの救出に

向かうお話。)

同じ 救出に行くお話が、こちらは、エンタテイメント・ショーになっているような。

(アカデミー賞の前哨戦の ゴールデングローブ賞では、コメディ/ミュージカル部門で賞を

受けているのも、何となく わかります。・・・・・・・・そういう見方をしないといけないのかな?)

ある意味で、多くの人種などを、統一するためのプロパガンタ映画かなと

うがった見方を してしまいます。(中国の協力を得るのも、そういう同じ悩みを

持つ国だから? )

 

だから、軽くて、ポジティブな主人公で、

いい人しか出てこないのかなあと、

・・・・・・・考えすぎ?   77点

 

プロパガンタ映画 (政治的意図をもつ宣伝活動)と 言えば、

この間、深夜、NHKテレビで 放映されていたドキュメンタリー番組を

観たのですが、

ドイツが ヒットラーの時代、

ユダヤ人大量虐殺は周知の事実なのですが、

その少し前の時代、ヒットラーは、ドイツの障がい者の人たちを 排除しようとした事実が

あったらしいのです。

それが、後の ユダヤ人排除にもつながるのですが。

 

優生思想というそうです。(優生学)

優生思想とは、劣悪な子孫の誕生を抑制し、優秀な子孫を増やすことにより、

単に 一個人の健康ではなく 一社会あるいは 一民族全体の健康を はかろうとする思想を

いうそうです。(アメリカの白人の 一部もそう思っているそうです。)

 

税金や人手を、健康な人たちに使う方が 将来のためだそうです。

 

そんなことなどを(他にも あらゆる考えや 思想) 含んだプロパガンダ映画で、国民を洗脳したとのこと。

やりきれない 気持ちになりました。

 

(閑話休題)この間は、節分。

この時期になると、今年の恵方の話題が出ます。

以前、母が 方位学や九星気学に熱心だった頃(今も、そうですが)

毎月、何度も、その本人の 祐気(吉の方位)の方向の神社へ行き、

お参りとお水取りをしたものでした。(商売していたので、吉凶方位に

こだわっていました。) ちなみに わたくしめは、七赤金星です。

まあ、でも、これも、統計学のひとつですし、あながち、根拠のないことでもないですので、

今は、僕としては 、目安というか、振り回されないぐらいの お付き合いを

させてもらっています。(結構、指針のひとつに している方も多いみたいです。)

 

しかし、優生学でいえば、僕なんか、顔で判断されて、

すぐ、排除されるでしょうね。(不謹慎な発言、失礼いたしました。)

 

 

 

 

 

 

 

くちびるに歌を

「くちびるに歌を」

人気歌手アンジェラ・アキの曲をモチーフにした同名小説を 「ホットロード」の

三木孝浩監督が映画化。  五島列島の中学校へ 天才ピアニストという噂の柏木ユリが

赴任する。 合唱部の顧問となった彼女は、部員たちへ、  ~ 15年後の自分へ~

手紙を書く課題を出す。(キネマ旬報からの抜粋)

2本連続で( 「きみはいい子」 「おみおくりの作法」 )、

監督の作家性が良く出た秀作に

めぐり合わせて いただいたんだけど。

 

この作品、一言で言うと、演出が あざとい。

でも、うぇーん、途中から、大泣きさせて 頂きました。

 

泣けるという映画には 涙、ひとつぶもこぼさず、なんで こんな映画に泣くの という

わたくし。 当然、泣かないぞと 斜に構えて観ておりましたが、

見事、泣かされてしまいました。

新垣結衣演じる、主人公の女教師には、何の魅力も感じませんでしたが、

(それどころか、自分勝手な甘い女と!)

 

でも、作品の中のひとりの男の子は、

これで、泣かなかったら、おかしいだろうというお話。(ある意味で、前記、あざとい?演出)

 

君は、悪くないのだから、・・・・そこまで、背負わなくて いいんだよと。

観ている人、皆、涙流しながら、画面に向かって 声、かけていると思う。

こういう環境の 親の気持ちを、いつも、考えるたびに、・・・・・・・・。

 

この作品、奇しくも 昨年、「幕が上がる」と同じ日に 封切りになりました。

同じような 片一方は中学の合唱部で、もう一つは高校の演劇部という、

部活を 中心にした青春映画。

でも、同じ涙をながしても、さわやかな涙と つらい涙の違いがありました。

 

~笑って!~  というセリフが 違う場面で  途中とラストと 2度出てくるのが

とても、印象に残りました。

 

15才の時、15年後の自分は どうなっていたか・・・・・・・

みなさんは、考えたことありましたか?

(今じゃあ、わたしゃあ、その倍、歳、往ってますが・・・・・・・・・・)

 

 

おみおくりの作法

「おみおくりの作法」

「フル・モンティ」などの プロデューサーが監督を務め、各国映画祭で好評を得たドラマ。

公務員として 孤独死を迎えた人を弔う仕事をしてきたジョンは、解雇通知を

受けてしまう。彼の最期の案件は、言葉を交わしたことのない 近所の住人 ビリーの

弔いだった。 (キネマ旬報からの抜粋)

地味な作品ですけど、とても良い映画です。

余韻に浸り、自分自身のことや、人としての人生を考えてしまう映画です。

「おくりびと」と 似ている作品かなと思ったのですが、人の死というものを

尊厳しているところは、共通点でしょうか。

私と同じ年齢の監督。

だからというわけじゃあないですが、この年代の方が観れば、ぐっー、と

深く、心に入ってくる作品です。

孤独死をした人に、ひとりでも、そのお葬式に参列してもらおうと、必要以上に

その人の過去を調べ上げ、尋ねまわる。

結局、その行為が 行き過ぎて、

解雇されてしまう。

 確かに 税金と時間をかけて効率の悪い仕事は、公務員としては、

いい評価はされないのも無理はありません。

しかし、

地味な人生なんてない。   価値のない人生なんてない。

そんな、多くの無名の人が この世界を、

人間の歴史を 創ってきたのですよね。

ラスト、彼は 幸せだったのでしょうか?

それは、観てのお楽しみです(笑)。

 

 

きみはいい子

「きみはいい子」

「そこのみにて光輝く」で 数々の映画賞を獲った呉美保が中脇初枝の 坪田譲治文学賞

受賞作を映画化。   奔放な児童に手を焼く新米教師、

苦い過去がもとで娘に手を上げる母親。

認知症の気配に怯える老女らが抱える問題を通し、 

愛することの大切さを描く。(キネマ旬報からの抜粋)

あまりにも痛すぎる映画である。 

特に 自分の子供に手を上げる場面は、ちょっと 見るに忍びない気持ちになります。

(子育ては まかせっぱなしであったので、なにも 言う資格はないのですが)

 

確かに、(誰に対しても) 腹の立つことは あります。

だから、この作品は 人が成長していく姿を 静かに見せていきます。

でも、この在日韓国人の女性監督、作品に すごい ふり幅がありますよね。

「そこのみにて光輝く」の評価は すごく高いですが、僕的には この作品のほうが、

抱きしめたくなるような いい映画だと思います。

 

NHKの朝の連ドラに 宮崎あおいさんが 帰ってきましたね。

画面が やはり華やかになり、 しまります。 本当に 演技が(素人の私が観ても)

上手ですよね。

一時、蒼井優ちゃんと宮崎あおいちゃんを 各監督がよく使っていた時期が

あったなあと 思い出しました。(最近は、黒木華さんですよね。)

あさが来たは、いよいよ後編に入りましたが、

幕末から、明治、大正にかけての 大阪を拠点とした女性の一代記。

時代の変化とともに、両替商から、

炭鉱経営、生命保険会社、総合商社、銀行そして、初の女子大学まで設立するという

伝説の人物。(実在の女性らしいのですが、大阪でもあまりなじみのない人です。)

でも、むつかしいお商売の話より、人物像に焦点を当て、楽しい番組に

仕上がっていますよね。

時代の変化に 対応していく。 大事なことです。

ダーウィンの言葉じゃあないですが、かしこいものが生き残るのではなく、

ましてや、力の強い者が生き残るのでもない。変化に対応できるものだけが

生き残る、ですね。  最後に、

 

黒木華さん、キネマ旬報 助演女優賞、おめでとうございます!

 

 

 

 

薄氷の殺人

「薄氷の殺人」

ベルリン国際映画祭でグランプリと 男優賞をW受賞したサスペンス。

中国・華北地方の複数の石炭工場で、

ある男の死体の断片が発見される。

事件発生から 5年後、元刑事のジャンが 独自調査に乗り出す中で、

若く美しい未亡人 ウーが捜査線上に浮上する。(キネマ旬報からの抜粋)

うー、俺の頭が悪いのか、ぼーっと観はじめたのが 悪いのか、

ちょっと、説明不足の感じが・・・・・・・・・・

これ、中国映画なのよね。予備知識なしで観たので、最初 韓国映画かなと

思いました。  でも、中国北部の風俗は 面白かったです。

2003年、平成15年に観た 香港フランス合作の「藍色夏恋」の グイ・ルンメイという

女優が出演しておりました。 きれいで、色っぽくなっておりました。

確か、あの時は 学生の役だったかなあ・・・・・・大阪梅田の映画館で、

女子高生に囲まれて 観たのを思い出しました。

しかし、刑事が 関係者の女性に 手を出すなよな!!

 

新年会も多いのですが、この間、銀行さんの 新年会が ホテル阪急インターナショナルで

催されたのですが、そこに司会として タージンさんが 来ておられました。

関西では こういう仕切る司会者として、絶大なる人気を誇るタージンさんですが、

最近、ちょっと見ないなあと思っていたら、今、東京にも進出されているそうです。

 

そこで、お楽しみ福引があったのですが、

5等は関西で有名なお菓子屋さんの詰め合わせが50本。

4等、3等はホテルのお食事券。そして、2等は ホテルのペア宿泊券。

くじを タージンさんが自ら 抽選する前に 

"さあ、みなさん、誰と泊まるか もう 考えてらっしゃいますね!"

という、前ふりをして笑かした後、

引いた番号が、800人を超えた お客さんの中で

なんと、私の番号は 一番違いでした。(748と749)

うー、残念でした!

 

 

キングスマン

「キングスマン」

「キックアス」のマシュー・ヴォーンが監督したスパイアクション。

高級スーツ店を営みながらも、実態は 国際諜報機関として活動する キングスマン。

仕立て職人のハリーは、何者かに惨殺されたエージェントの代わりに、

新人をスカウトする。(キネマ旬報からの抜粋)

お気に入りの「キック・アス」の監督の作品なんだけど、

僕としては、今回は やや引いてしまいました。

やりすぎ感と、悪乗り感が 感じられてしまって、

乗り切れませんでした。

ストーリー的に納得出来ないところもあるし、こういう マンガチックな 作品は

頃合いというか、演出的な さじ加減が むずかしいですよね。

(「スターウォーズ/フォースの覚醒」に 続いて マーク・ハミルを観ました。

・・・・・・・・・・・・貫禄?付いておりました。)

 

SMAP解散の話題は 一応、決着が? ついたみたいなのですが、

2.3日前、某ラジオ番組で、某スポーツ記者が 話していましたが、

一部のスポーツ紙が SMAP解散のスクープを 一面ですっぱ抜いた朝。

その某スポーツ紙は (相変わらず?)大阪版の一面は

阪神タイガースの記事だったそうです。

しかも、ドラフト1位の選手が 球界のコミッショナーにほめられたという、

載せたスポーツ新聞社のその記者でさえ、

しょうもない記事を フロントページに 載せやがってと

思ったそうです。

ところが、あにはからんや、その日の朝の売り上げは、そのSMAP記事を

載せた他紙より よく売れたそうです。

恐るべし、大阪のタイガースファン。

全国の皆々様が(政治家も含めて) 関心のある この話題より、

タイガース。何がなんでも タイガース。    

恐れ入りました。

ホント、幸せなチームだと思います。(反面、これが、ひいきの引き倒しで

強くならない原因のひとつ?)

確かに、大阪の文化は 藤山寛美とか、横山ノックとか どこか、

完璧なものより、可愛げのあるものや人が 好きなんですよね?

ああ、また、アホなことやっとるわって。

 

 

 

百日紅~MissHOKUSAI~

 

「百日紅~MissHOKUSAI~」

「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」や「カラフル」で知られる

アニメーション監督・原恵一が敬愛する杉浦日向子の漫画を映画化。

浮世絵師の父・葛飾北斎の才能を受け継ぐ娘のお栄は

活気溢れる江戸の街で、師である父や仲間らとともに

絵筆に情熱を注ぐ。(キネマ旬報からの抜粋)

江戸時代の風俗の描写と 映像(絵)が素晴らしい。今回はストーリーが

ちょっと平凡な気がしたけど、相変わらず、この監督さん、いい仕事されてます。

「河童のクゥと夏休み」や「はじまりのみち」 

「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」も楽しめます。

 

去年もこの時期、このブログに書いたのですが、また、1月17日が

やってきます。

わたくしに とっても特別な日です。

いろんな思いが 交錯してしまう日です。

あの日が 人生を変えた人は 多いですよね・・・・・・・・・・・。

 

ブリッジ・オブ・スパイ

 

「ブリッジ・オブ・スパイ」

スティーブン・スピルバーグ監督、コーエン兄弟脚本、トム・ハンクス主演という

豪華な顔合わせで贈るサスペンスドラマ。冷戦下の1960年代の実話を基に、

米ソ全面核戦争の危機が迫る中で両国のスパイ交換任務にあたった

米国人弁護士の苦闘を描く。(キネマ旬報からの抜粋)

見応えのある 良質の作品でした。また、冷戦時代、アメリカの反共なども

改めて、勉強させてもらいました。

遠く離れたヨーロッパの ベルリンの真実にも、びっくりしました。

スピルバーグの作品は、ほとんど、観ていますが、

最初の頃は、娯楽色の強い大作が 多かったですね。

それはそれで、楽しませてもらいましたが、最近は 歴史物や政治がからんだ大人向きの?大作が

目立ちますね。

それにしても これが実話とは。 

 今だから、歴史の表に出せるのですね。

アメリカは 自由と責任の国。そして、規則を守ることがアメリカ人の証。

アメリカのふところの深さをみせつけるというか、合衆国は これでないと、

国の秩序が保てないのでしょうね。

これから観られるかたも 多いでしょうから、抽象的な感想に もちろん なってしまいましたが、

観て 損のない 緊張感のただよう 優れた作品でした。 80点