モリのいる場所

「モリのいる場所」

山崎努と樹木希林というベテランが初共演を果たし、

伝説の画家夫妻を演じた人間ドラマ。

30年間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を

描き続けた熊谷守一=モリのエピソードをベースに、

晩年のある1日をフィクションとしてユーモラスに

描いていく。(キネマ旬報からの抜粋)

この監督さんは、良心的な作品が多く、

(沖田修一監督 「横道世之介」など)

この映画も小品ですが

いい作品だと思います。

ただ、ところどころに、余分なカットが(僕的に)

入っているのが、惜しいところです。

主演のお二人は、当然素晴らしいし

撮影も見事なのですが。

 

大坂なおみさん、テレビでハラハラしながら

見ておりました。素晴らしいですね。大あっぱれですね。

でも、最初の疑問は、なぜ、米国人でないの?

と思いましたが(今は二重国籍らしいのですが)

最初に、日本人から、才能を認められたのを

恩に感じているからとか。

これが本当だったら、日本人より日本人らしいですやん。(笑)

同じ頃、嵐が活動休止という発表のニュースが日本中を

駆け巡りました。

思い出すのは、家族で北海道に旅行に行った時、帰りの電車や空港で、

嵐のコンサートから帰る全国のファンの方たちと、

ごっちゃになったこと。(笑)ともかく、すさまじい女性の数だったのは

印象に残っています。

ただ、年配の方、まだ、お若い方にしろ、

上品そうな方が多かったですね。(笑)母娘も多かったし、

ホント、身近な、家族みたいな存在だったんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

再鑑賞、見直しです。(笑)

昨年の4月20日に鑑賞しているのですが、

以前、書きましたように、疲労と宴会後の酒酔いで、

うつら、うつらの劇場鑑賞でした。

ごめんなさい、さすがスピルバーグさん。

良く出来ています。

”完璧な仕事ではなく、最高の仕事をしろ!”

確かに。

父や亡き夫から、急に受け継いだ同族経営の地方新聞社の社主の仕事。

しかも女性であるがゆえ、周りからも、とやかく言われていた。

そんな立場の女性主人公。自分の地位をなげうってでも、

投獄されるか、そして、

全財産の没収、社員や家族にも大きな迷惑や損害を

かけるかもしれないのに、

アメリカという国の威信や自分の意志、

新聞の意義、そして、民主主義、国民主権を貫いた。(それに反して、

今のアメリカ合衆国は、どうか?)

これが、ウォーターゲート事件につながってゆくラストもお見事。

ただ、ニクソンさんの功績も功罪相半ばなのに、

完全な悪役は少し、お気の毒。

 

 

 

 

 

リバーズ・エッジ

「リバーズ・エッジ」

若者たちの欲望と焦燥感を描いた岡崎京子の同名漫画を原作に

「ナラタージュ」の行定勲監督が実写映画化。

今どきの女子高生ハルナと

いじめられっ子の同級生・山田、

摂食障害のモデル・こずえは、

河原で発見した死体の秘密を共有し、

歪な絆を築いていくが・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

作家性の強い、力作だとは思いますが、

好きじゃあないですね、

単なる好みの問題ですが(笑)。

 

 

 

 

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

車イス生活の男性と彼を支えた人々の実話を、「王様とボク」の前田哲監督が映画化。

体が不自由で、大勢のボランティアに支えられながら

風変わりな自立生活を送っている鹿野は、

時にワガママぶりを見せながらも、

皆から愛されていた。

ある日、新人ボランティアの美咲に惚れるが・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

77点

まず、映画としてなのですが、いい題材で、芸達者のお二人がいるのに、(大泉洋  高畑充希)

惜しいかな、平凡な出来だと思います。

介護の知らない気づきも、させてもらえたし、

良心的な作品だとは思います。

でも、演出が、まだるっこしいのか、

製作テレビ会社の意図か、

 

(以前も書きましたが、このテレビ局の24時間テレビの作り方と

よく似ているなあというのは、言い過ぎですよね、ごめんなさい。)

 

どうも、うわべをなぞっただけで、

深みがない。この病気の本人とか、周りの人の

必死さが、少し弱いのではと。

いいセリフも多いのだけれど、心に沁みとおらない。

知り合いにもいますが、もっと大変なんだと思う。

親より子の方が先に逝くのは親不孝だけど、

こういう親たちは、異口同音に子より先に死ねないと言います。

ただ、何回も書きますが、名作となりえたかもしれない惜しい作品です。

別に、障害を表に出さずとも、「名もなく貧しく美しく」  「典子は、今」

韓国映画「オアシス」  イタリア映画「道」   アメリカ映画「レインマン」などなど

名作はいくらでもあります。 残念です。

 

閑話休題

この作品を観たのは、大みそかの31日、

阪急西宮ガーデンズで、奥さんと正月の買い物をした後、

午後3時半の回だったのですが、

なんと翌朝、元旦の新聞の首相動向を見ると、同日同時刻で、東京で

安倍首相が奥様とご覧になっていたとか。

何たる偶然!(前日は「ボヘミアン・ラプソディ」だったとか。)

だから、それがどうしたと、いわれればそれまでなんですが(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

タクシー運転手~約束は海を越えて~

「タクシー運転手~約束は海を越えて~」

光州事件を背景にした実話に基づくヒューマンドラマ。1980年、ソウルの運転手マンソプは、

”大金を払う”という言葉に つられてドイツ人記者ピーターを乗せて光州を目指す。

2人は通行禁止時間ぎりぎりで光州に入るが、

状況は徐々に悪化し・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

あまり今、いい関係とは言えませんが、

久しぶりの韓国映画です。

1998年の「八月のクリスマス」   (シム・ウナさん、可愛かったですね。)

「シュリ」  「JSA」  「猟奇的な彼女」などなど、

面白かったですし、懐かしいなあ!

 

この作品の、光州事件。

聞いたことがあるなあぐらいの知識でしたが・・・・・。映画を観て、

こんなことってあるの?っていうのが、第一印象でした。

後半が、ちょっと、エンターテインメントすぎると思いましたが、

お馴染みの、ソン・ガンホさんと共に

力作でした。

 

 

 

 

 

 

 

アリー/スター誕生

新年 明けましておめでとうございます

 

皇位継承の歴史的な一年。

弊社も時代と共に、進化、変化していこうと思います。

今年もよろしくお願い致します。

 

「アリー/スター誕生」

B・クーパーが監督・主演を務め、レディー・ガガが 初主演した「スタア誕生」のリメイク。

アリーは歌手になることを夢見ながらも、なかなか芽が出なかった。

そんなある日、世界的シンガーのジャクソンと出会い、

瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。(キネマ旬報からの抜粋)  78点

音楽(歌)は、素晴らしいです。

レディー・ガガの歌声も、さすがです。

日本の興収が、もひとつなのも、もったいないなあと思うくらいです。

ただ、この手の作品では、まだ、「ボヘミアン・ラプソディ」が

上映中なので、そちらに流れているのかなと。

 

まあ、作品的には、どうしても、あの大名作の

1954年のジュディ・ガーランド版と

比べてしまいます。

その点では、損してますよね。

 

 

 

 

斬、

前回を、今年最後としていたのですが、もう一回、お付き合いを(笑)。

「斬、」

「野火」の塚本晋也監督が、池松壮亮と蒼井優を主演に迎えた、自身初となる時代劇。

開国か否か大きく揺れる江戸時代末期。

藩から離れた杢之進は、農家の息子・市助と剣の稽古に励んでいたところ、

浪人・澤村から一緒に京都の動乱に参戦しないかと誘われる。(キネマ旬報からの抜粋)

作家性の強い監督のおひとりです。

2人の俳優は、相変わらず素晴らしいです。が、

予算の関係か、

見どころが少ない様な。

78点

悪くはないし、後で効いてくるような作品ですが、

共感できないところもあります。

確かに、江戸の太平から末期にかけての設定は、

現代が かぶってきます。

改めて、ひととしての考えを、

私自身に問われていると言う事も、わかるのですが・・・・・。

 

天皇陛下の最後の会見。

感ずるところ、皆さん、

おありではないでしょうか?歴史的な会見でした。

 

テレビ・朝ドラの”まんぷく”

ここにきて、急に面白くなってきましたね(笑)。

前回のシネフェスで来られた 菅田将暉さん、桐谷健太さん、それに前々回の毎熊克哉さんなども

出演されて、しかも次回のシネフェス、主演女優賞の本命の安藤サクラさんがからむという、

芸達者な人たちの競演(笑)。

生きてさえいれば。

あとで思えば、どんなことも大したことじゃあない。

確かに、

シェイクスピアではないですが、

生きるべきか、死すべきか

プライドを懸けて、はたまた、自分の考えを貫くのか、

いや、生きてこそ、

生きているうちが花、

死んだらそれまでよ。(ただ、生き抜くのも、しんどいし、生にしがみつくのではなく、

生き方ですよね。)

「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリーの

詩も、根底にそういうのが

流れている気がします。(「斬、」にも言えることでしょうが)

 

今年は、本当に これで最後です。(笑)

また、来年もよろしくお願いします。

では、良いお年を。

 

 

 

 

ウインド・リバー

「ウインド・リバー」

「ボーダーライン」などの脚本で知られるテイラー・シェリダンによる監督作。

雪深いネイティブアメリカン保留地”ウインド・リバー”で

女性の死体が見つかる。

新人FBI捜査官ジェーンは、遺体の第一発見者であるベテランの

コリーと共に事件の真相を追う。(キネマ旬報からの抜粋)

脚本が、素晴らしい。

セリフが沁みるのが、いっぱいある!

今年度、屈指の作品だと思います。

またまた、勉強になりました。

先住民族が、追いやられているのは知っていましたが、

こんな場所とは・・・・・・。映像で見ると、また凄い場所。白い地獄。

日本人も、戦後に、もしかしたらネイティブ・アメリカン同様、

ネイティブ・ジャパニーズになっていたかもわかりません。

アメリカが、先住民を追い出し、極地に追いやり、土地を与えただけで、

事実上、無視する。

そして見て見ないふりをして、臭いものには

蓋をする。

その場所において、落ちこぼれた?白人の差別(人権、人種、女性)、そして、暴力のふきだまり。

弱者が犠牲になる。

悲しいことに、それを美しい雪が隠す。

作家性と娯楽性が

見事に調和した作品。

こういう社会派の映画は、ある意味、好みなのですが、これは、きつい。

アメリカにおいては、強くなければ生きていけない、運でもないのだ、

それも、強い意志をもたなければダメ、そして、そこからが、運である、

自分の意志では、世界は変えれない。しかし、人生は変えれる。

この考えは、好きですね。

男優はジェレミー・レナ―、バツグンに良かったです。

相手役の女性エリザベス・オルセンも健闘していました。

もし、よろしかったら、お正月、DVDを借りられるなら、

お薦めです。

 

雪と言えば、今年、家族で北海道に行って参りました。

旭川の大雪山の頂上付近のホテルに

初日は泊まったのですが、

空港から一般のバスで向かっていた時、頂上付近で

バスがスリップし始め、チェーンも巻いてなく、

ワンマンだったので、

バスの運転手さんが、

ハンドマイクが付いているのに、

”困ったなあ、どうすっかなあ?”というセリフが

何度も何度も車内に流れ、

その後、しばらくたって無事に動いたから、いいみやげ話にはなっていますが、

乗客全員、不安と、おかしさで苦笑い。

翌日は、念願の”旭山動物園”、そして、お昼は旭川が本店の山頭火のラーメンを頂き、

その後、小樽へ移動。一泊して翌日は、札幌空港で、

回転寿司。いやあ、これもおいしかったです。

おかげさまで大満足の旅行でした。感謝。

(閑話休題)

東京の南青山の児童相談所が話題になっていますが、

確かに、環境は子供にとって大事だというのも、多少わかります。が、

こんな親に育てられた子供が、

官僚や政治家や医者になると思うと、ぞっとしますね(笑うしかない?)。

沖縄の辺野古や葬儀場とはいえなくても、

ごみステーションが

自宅の前でも、嫌がる人が多いのも事実です。

でもね、じゃあどうすんのって、いうことです。

強いものが、弱いものを 

いじめてどうすんの?

 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

では、良いお年を。

 

 

 

 

 

 

ボヘミアン・ラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」

伝説の世界的ロックバンド”クィーン”のボーカルで、45歳の若さで この世を去った

フレディ・マーキュリーの生き様を

描く音楽ドラマ。

既存の音楽を打ち破り、世界中で愛されるエンターテイナーとなった

クィーンの華やかな活躍の裏には

誰も知らない物語があった。(キネマ旬報からの抜粋)

フレディが 一番嫌いなカーペンターズのファンで、

その頃、クィーンは そんなに興味もなかったワタクシでしたが、

いやあ、良かった。   81点

ただのドキュメンタリーかなと(予告編を観た時も)

思っていたのですが、評判につられて

観に行きました。

号泣です(笑)。

でも、調べると、監督も脚本も、名の通った人たちばかりですやん。

終わって、すぐに飛び込んだ散髪屋の親父が、

”目が真っ赤ですよ、どうされました?”とのこと。

恥ずかしい・・・・・。

 

では、またまた、クイズを ひとつ。

今年は、樹木希林さんも

お亡くなりになりました。

さて、樹木希林さんも出演されて、大変印象的な演技を

された 映画「万引き家族」。

カンヌで、最高賞を受賞いたしました。

では、世界三大映画祭とは、カンヌとベネチアと

あとひとつはどれでしょう?

①モントリオール   ②ベルリン   ③アメリカ・アカデミー賞

はい、正解は

②です。

次回、今年度最後の回は・・・・・・・・・・、

いやあ、面白かったですう。

「ウインド・リバー」の予定です。

レディ・バード

「レディ・バード」

「フランシス・ハ」の主演女優、グレタ・ガーウィグが監督を務めた青春映画。

2002年、片田舎の町の女子高に通い、

自らを”レディ・バード”と呼ぶクリスティンは、

高校生活最後の年を迎え、

ボーイフレンドや友達、進路のことで、揺れ動き、

母と衝突を繰り返す。(キネマ旬報からの抜粋)

シアーシャ・ローナン!

「ブルックリン」も素晴らしかったけど、

すごい、すごすぎる。

あふれる才能。さすが、アメリカ、

人材の宝庫。

作品は、小品?かもしれないけど、

女性には、ぜひ観て頂きたい?痛い?映画。

田舎の高校生や風俗を描いている作品も 過去に

たくさんありました。

古いところでは、「ビリー・ジョー愛のかけ橋」なんて、好きでしたね。

でも、アメリカは、こういう作品、俳優が、

たくさん作られ、

存在するんだから、

あらためて、懐が深く、大きい国です。