言の葉の庭

「言の葉の庭」

「君の名は。」の新海誠、2013年の作品。

「天気の子」と同様に、雨がストーリーの要であり、そして美しい。

でも、この作品は、映像は見事ですが

内容は、どこにでもある様な恋愛ストーリー。

(ちょっと無理がある部分もあるような)。

しかし、こうやってフィルモグラフィーを振り返って観ていくと、

やはり、

作家性の強い作品群ばかりですので、他の作品も

観てみたくなりますよね。

 

一番美しく

「一番美しく」

終戦記念日翌日だからというわけではありませんが、

1944年4月公開の黒澤明作品。

昭和19年、大東亜戦争まっただかの中の上映ですから、

クロサワ作品といえど、

戦時色の強い映画です。

軍需工場で働く少女たちを描き、

後の黒澤監督の妻になる矢口陽子さんも

出演されております。

今では、いろんな意味で

考えられない様な作品内容。(時代が違うと言えばそれまでですが)。

しかし、部分的には今でも、このような考え方をしている方は多いのでは。(御国のためとか)。

あの当時は、みんな、一丸となって勝利を信じ向かっていた。

ワタクシは、これに関しては、日本人の

良いところであり、悪いところでもあるとしか言えません。

 

 

 

 

 

 

 

よこがお

「よこがお」

「淵に立つ」の深田晃司監督によるヒューマン・サスペンス。

献身的な仕事ぶりが評判の訪問看護師・市子。

ある日、訪問先の大石家の次女が行方不明となる。

事件の関与を疑われた市子は、ねじ曲げられた真実と予期せぬ裏切りにより、

築き上げた生活の全てを失ってゆく。(キネマ旬報からの抜粋)

この監督、暗いというか、気が滅入る作品が多いのですが、(笑)

見応えはあります。

希望が無い作品は、苦手なのですが

なにか、気持ちをぐちゃぐちゃにして、ひきずられる魅力があります。(どういう意味や(笑))。

主演の筒井真理子さんや 市川実日子さんも熱演でした。

池松壮亮さんも相変わらず、うまい。      80点

 

 

 

運び屋

「運び屋」

「グラン・トリノ」以来、10年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を兼務した作品。

90歳で孤独な生活を送る男アール・ストーンは、

クルマの運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。

しかしそれは、メキシコの麻薬カルテルの

運び屋だった。(キネマ旬報からの抜粋)

相変わらず、うまいねえ!

あっぱれ、イーストウッド、なんと、88歳!

わたくしも、この年齢になると、自分を重ねてしまいます。

 

お盆前、皆さん、お忙しくされていると思いますが、

この暑さ、ご自愛くださいませ。

渋野日向子嬢、全英オープン優勝、おめでとうございます。

一昨日は、広島、明日は長崎の”原爆の日”。なにか世界が、きな臭くなってきたような・・・・・・。

韓国とも、もめてるし。

高校野球も、一昨日から。

 

夏真っ盛り。

天気の子

「天気の子」

「君の名は。」の新海誠監督による長篇アニメーション。

森嶋帆高は高1の夏、離島から家出して東京にやってくる。

しかし、生活に困窮し、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事に就く。

連日雨が降り続くなか、

帆高は祈るだけで、空を晴れにできる能力を持つ少女

陽菜に出会う。(キネマ旬報からの抜粋)

78点

確かに絵は素晴らしい。

ただ、相性の問題だと思うけど、

この監督とは、何か合わない様な・・・・・・(笑)。  失礼!

最初のほうも、よくある俗っぽさの羅列だし。新味に乏しい。

ラストだけは、共感できるけど、

途中がそうだから、感動が薄くなる。

私が当初に考えていたような、悪い方の出来になってしまったような(上から目線で、ごめんなさい)。

結局、

大スポンサー様たちが 付きすぎて、

作家性が乏しくなる(前作が当たるとよくあることです)、

ある意味、監督には気の毒です。

 

クー嶺街少年殺人事件

「クー嶺街少年殺人事件」

(クーリンチェ少年殺人事件)

 

日本公開が1992年の、台湾映画です。

観たかった作品です。

 

この間、奥さんと台湾に行ってきました。

 

この作品、映画史上に残る傑作という評価は知っていました。

当時、観ていないうえに、DVD化も、やっと最近になってのことでした。

というのも、当時、興行的にも芳しくなく、しかも上映時間が236分(4時間!)。しかし、

この機会に、思い切って鑑賞しました(笑)。

名匠 エドワード・ヤン監督の力作です。

第2次大戦後の混乱の台湾を、青春映画というのか、

やるせなくなるぐらいの作品。実話です。

実際に起こった事件だそうです。

人間関係が、ちょっとわかりにくい。

だからこそ、もう一度観てみたい。

 

台湾、いいですねえ!

特に故宮博物院は、素晴らしいのひと言。

ずっと滞在したい気分。

中国が台湾を欲しがる理由のひとつだそうですが、それも納得。

日本の近現代史において、言わずもがな重要な位置を占めている台湾。

現在も複雑な立場であり、今も政治が混とんとしています。次の総統選はどうなるでしょう。

現地の人とお話をしても、その関心は非常に高かったです。

「千と千尋の神隠し」や「非情城市」で有名な九份にも行きました。

夜市も3か所周りましたが、龍山寺の夜市はディープで、妖しげでしたね(笑)。

地下鉄で移動したのですが、人々が活気があって、たくましいなあと感じました。

近々にまた行きたいですね。

 

テレビ”なつぞら”、 手塚と高畑、宮崎の違いを突っ込むかあ?(そこまでやったら、めちゃおもろい)。

吉本問題、僕は、どっちもどっちだと思います。

 

 

 

 

新聞記者

「新聞記者」

東京新聞記者・望月衣塑子の同名自伝を映画化。

東都新聞の社会部記者として働いている吉岡のもとにある日、大学新設計画に関する極秘情報が

匿名FAXで届き、調査を開始する。

一方、内閣情報調査室官僚、杉原は、自らの信念に反する現在の任務に

葛藤していた。(キネマ旬報からの抜粋)

昨年の韓国映画、

「タクシー運転手~約束は海を越えて~」や「1987、ある闘いの真実」等の

社会派映画と言われる作品が、

久しぶりに日本映画にも

お目見えしました。

実際、今、この作品、一部マスメディアを騒がしてはおりますが、

それ以上にならないと言う事が、

この作品の限界を現わしているのかなと思います。ただ、

それは、もしかして、作品の力じゃあなく、

世間が政治に関心が薄いと言う事かも知れません。

(参議院選挙も近いのですが)。

以前の日本映画には、この作品以上に骨太な作品がたくさんありましたよね。

「悪い奴らほどよく眠る」  「金環蝕」  「不毛地帯」などなど。

だから、少し物足りないような気がします。

弱冠、というか、思い切り左に寄っている様な作品ですが、

勉強になりました。

真のジャーナリズムとは?

日本は、報道の自由度ランキング、

G7で最下位らしいのですが、

もちろん、ワタクシも今の政権が100点満点とは、思いません、全面支持もしていません。

が、

じゃあ、代替案はあるのか、どうするのかと言う事ですよね。

主演のお二人は熱演。特に、シム・ウンギョンは、出色の出来。

田中哲司も、最高でした(笑)。

 

京都アニメーション、放火火災事件。

まだ、全容は解りませんが、痛ましすぎます。

京アニ制作の作品、劇場用アニメ作品は、

1本観ています。

去年の9月のブログに載せたのですが、

「映画 聲の形」です。

本当に、素晴らしい作品でした。

犠牲者の方たちに哀悼の意を捧げます。

 

メリー・ポピンズ リターンズ

「メリー・ポピンズ リターンズ」

P・Lトラヴァース原作のミュージカル・ファンタジー映画「メリー・ポピンズ」の

20年後を描く続篇。

大恐慌時代のロンドン。妻を亡くし悲しみに暮れるマイケル一家に、かってバンクス家に来た

魔法使いのメリー・ポピンズが20年前と

変わらぬ姿で空からやって来る。(キネマ旬報からの抜粋)

ワタクシの生涯の、洋画のBEST10には、必ず入れております前作「メリー・ポピンズ」。

このブログでも、何度か語っておりますが、

むずかしい映画は数あれど、

老若男女、誰もが楽しめる作品です。

ディズニーアニメを融合した楽しい映像。

ストーリーの面白さ。

そして、珠玉の数々の音楽、主題歌。

これぞ(良い意味での)ファミリーミュージカルの決定版。

脇役のD・V・ダイクの芸達者のことといったら。

主演の J・アンドリュース。

憧れていました。大好きです。

レコードは、買いまくるわ、来日コンサートにも行くは、万人、

誰もが認める、素晴らしいエンターテイナー。

ブロード・ウェイで当たり役だった「マイ・フェア・レディ」のイライザ役を

オードリー・ヘップバーンに取られ(しかも、マーニ・ニクソンが吹き替え)、

しかし、

翌年のアカデミー賞最優秀主演女優賞を、オードリーに競り勝ち、

「メリー・ポピンズ」で見事、同賞を勝ち取ったのは、有名な話ですが。

今作は、前作が良すぎるからか、

そのイメージがあって損だとは思うのです。

力作とは感じますが、平凡な出来とはワタクシなりに思う次第です(失礼!)。

 

”スーパーカリフラジリスティックエクスピアリド―シャス”

 

 

 

 

 

 

長屋紳士録

「長屋紳士録」

1947年  昭和22年

名匠 小津安二郎監督の 戦後間もない時代を描いた作品です。

なつかしい飯田蝶子さんの 達者な演技が観られます。

 

大相撲、竜電に注目です。

タイガース、踏ん張れ!

参議院選挙、どうなる?

この間、メーカーさんの集まりが、G20開催前の会場だった南港でありました。

向い側の咲洲を 改めて、ビルの上層階から見させてもらったのですが、

ここで、万博が開かれるのですね(笑)。  ちょい、不便?!

前回、”なつぞら”のことに少しふれたのですが、

観ているうちに、”ははあ、この人が宮崎駿で、この人が高畑勲さんを

演じているんだなあ”と解りはじめました(笑)。

独断と偏見の私的ジブリ作品 ベスト3

①千と千尋の神隠し

②天空の城ラピュタ

③風立ちぬ

 

 

 

 

 

少年猿飛佐助

「少年猿飛佐助」

東映動画、長編アニメ第2弾。日本初のシネマスコープ版のフルアニメーション。

3回目の鑑賞です。

1959年作品。

幼い頃、母に良く連れて行ってもらったうちの1本です。

「わんぱく王子の大蛇退治」 「わんわん忠臣蔵」 「アラビアンナイト・シンドバットの冒険」 「西遊記」や

ディズニーの「101匹わんちゃん大行進」 「眠れる森の美女」 「王さまの剣」などなど。

なつかしいです。

今、NHKの朝ドラの”なつぞら”、

正直言って、あまり面白くないのですが(笑)

主人公が、まだ初期のアニメの世界にとびこんでゆくさまは、

アニメの歴史の勉強になり、面白いです。

この「少年猿飛佐助」は、”なつぞら”のストーリー上の

漫画映画第2弾の”少年牛若丸”のモデルですね。

東映動画の初期の作品には、

手塚治虫も、スタッフに名を連ねたり、

また、ここから

宮崎駿や高畑勲さんら、数多くのアニメーターたちが

育っていくのですよね。

 

トランプさんは、商売人です(笑)。

 

このブログも丸5年になりました。ありがとうございます。