岬の兄妹

「岬の兄妹」

ポン・ジュノ監督作品などで

助監督を務めた経歴を持つ

片山慎三の初長篇監督作品。

ある港町で自閉症の妹と暮らす良夫はある日、

妹が男に体を許して金銭を受け取っていたことを知る。

仕事を解雇された良夫は、

罪の意識を持ちつつも生活のために

妹の売春の斡旋をし始める。(キネマ旬報からの抜粋)

 

評価が高かったこともあり、非常に観たかった作品です。

しかし、

余りにも、痛々しい作品。

ひりひりします。

ポン・ジュノさんの 助監督もされていた片山監督。

私と同じ、十三のご出身らしいです(笑)。

主役のお二人も、好演。

でも、この作品、

人に勧めていいのかどうか、どうでしょう。

 

前々回に書きましたが、

新型肺炎、えらいことになってきましたね。

感染者は、あの中国の発表ですから、

10倍以上ではないかと。

我々の関係先のメーカーさんの工場も

中国にあるので、ちょっと心配です。

もっと心配なのは

実は、東京オリンピックに影響が出ないかどうかです。

興味はなかったのですが、

なんと、チケットを頂き、

(400メートルリレー決勝)

楽しみにしていました(笑)。

まあ、それはともかく

一日も早い終息を望みます。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラサイト 半地下の家族

「パラサイト 半地下の家族」

「オクジャ/okja」のポン・ジュノ監督によるブラックコメディで、

第72回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。

全員失業中で半地下の部屋に暮らす

貧しいキム一家の息子ギウは、

友人の代理で、高台に佇むモダンな建築の大豪邸に住む一家の

娘の家庭教師を務めることに。(キネマ旬報からの抜粋)

80点  確かによく出来てはいます。

でも、期待が大きかったからかもしれませんが、

無茶苦茶、面白くはないと・・・思いました。

アクマで、私見ですが(笑)。

脚本も良く練られているなあと思いました。

ただ、韓国映画にありがちな、

やりすぎ感が感じられました。

これでもかというぐらい、

いつもエンタメ度が高いのですが、

今回は、かえって、

凝りすぎ?かな。

伏線も多く、よく考えられています。(例えば、においとか、半地下など)。

お馴染みの、ソン・ガンホさんも熱演、

そして、監督は

ポン・ジュノさん。

数々の名作、

「母なる証明」  「グエムル-漢江の怪物-」  「殺人の追憶」などなどがあり、優れた監督さんですよね。

そしてこの度の受賞。

学歴社会、貧富の差、そして、北朝鮮と、あらゆる面から、問題を定義しています。

しかし、昨年のパルムドール受賞の是枝監督の「万引き家族」も

似たようなテーマでしたね。変なところで、日韓共有です。

 

今年度の、シネフェス受賞者、発表になりました!!

 

今年、引っ越しするので、昨日、フジ住宅さんと

話をしていた時、

そうです、フジ住宅さんは、東出昌大さんをテレビCМで起用されておられます。

私も、3年前にシネフェスでお会いした話で、

盛り上がり?ました。

既に、来年の契約、×千万円を、この間結ばれたばっかりだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングダム

「キングダム」

累計発行部数3800万部を超える原泰人の人気漫画を「BLEACH」の佐藤信介が映画化。

春秋戦国時代の中国を舞台に、大将軍への夢を抱く奴隷の少年・信と

後に秦の始皇帝となる若き王・政の戦いを、

迫力のアクションを交えて壮大なスケールで描く。(キネマ旬報からの抜粋)

吉沢亮が、気品があって、良い演技でした。

大沢たかおも、,違う面を出して、さすがでした。

この漫画、ファンが多いのらしいのですが、

三国志ファンの私にとっても、直ぐに 筋に溶け込めていける作品でした。

 

新型肺炎、感染者が増える一方なのですが、この春節の折、

訪日客も激減して

あらゆる分野で

影響が出てきましたね。

 

豪栄道関、お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

蜜蜂と遠雷

「蜜蜂と遠雷」

2017年に直木賞と本屋大賞を史上初ダブル受賞した恩田陸による

同名小説を映画化。

近年高い注目を浴びる 芳ヶ江国際ピアノコンクールに集う若き天才たち。

元神童の亜夜、不屈の努力家 明石、

本命視されるマサル、そして異端児・風間塵らの

戦いが始まる。(キネマ旬報からの抜粋)

あちこちで評価が高いので、

わざわざ宝塚の2番館まで、観にいきました(笑)。

確かに、良い作品だと思います。

特に、今更ですが、松岡茉優さんの、上手いこと。(吹き替えは別にして)

そして、

ショパン、バッハ、ドビュッシーなどなど

クラシックの雨の中、

”IT’S ONLY A PAPER MOON”

唯一のジャズナンバー。

楽しかった!

ただ、最後は結果を出さずに

音楽の余韻で終わるのも良かったんじゃあないかなと。

あと、それぞれの人の心の奥底の

突っ込み方が少し足りない印象を受けました  79点

 

TV朝ドラ”スカーレット”の 黒島結菜さん、

「カツベン!」よりいいですね(笑)。

将来は、朝ドラのヒロインになりそうです。

そして、Superflyの主題歌が、何たって、元気もらえますね。

 

ワタクシは、スキャンダルネタは、あまり好きではないのですが、

3年前にシネフェスで、握手してもらった東出昌大さんは、(ブログにレポート有り(笑)ホント、好青年でした)

ちょっと、気になります。

おととしの作品、「寝ても覚めても」

その年の、ワタクシメのベスト3に入れたぐらい、

本当に素晴らしい映画でした。(ブログも見てね)。

唐田えりかさんも、

その年の新人女優賞を

木竜麻生さん(去年、シネフェスで花束をお渡しし、打ち上げパーティーで、お話しもさせていただきました)と、

争っていたぐらい将来性のある役者さんです。

ただ、この作品の お二人は

よく言われる共演者がひっつくという雰囲気は、確かに

ありました(笑)。

 

いやいや、

ワタクシが、申し上げたいのは、

そういうことではなく

この作品「寝ても覚めても」が

いかに、優れた作品かということが

言いたいだけです(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町田くんの世界

「町田くんの世界」

安藤ゆきの同名少女漫画を

「映画夜空はいつでも最高密度の青空だ」の 石井裕也監督が実写化。

町田くんは 運動も勉強も苦手で 見た目も普通の高校生だが、

彼には 接した人みんなの世界を変えてしまう 不思議な力があった。

そんな町田くんに 突然ある出来事が起き・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

豪華なキャストです。

特に、前田敦子と高畑充希は、凄い!

何がすごいって、20代で

あの高校生の役の演技(笑)。

あっぱれ!としか言えません。

それだけでも、見る価値があるようなないような(笑)。

というのも、ラストは賛否が分かれるところ。

ここに乗れるか乗れないかで、当然大きく評価が違ってきますよね。

僕は何とか、乗れました(笑)。

不思議な世界観です。

監督の演出はさすがです、

が、作品によって、私は

好き嫌いが出てしまう監督さんです。

最後に、主人公の 細田佳央太くんも力演でした。

 

昨日、LIXIL住まいStudio大阪のオープニングセレモニーが

南港のショールームでありました。

健康で快適な住まいを提案するスペースです。

素晴らしいショールームでした。

ぜひ、一度ご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

さよなら くちびる

「さよなら くちびる」

「坂道のアポロン」の小松菜奈と「チワワちゃん」の門脇麦が

音楽デュオを演じるロード・ムービー。

ハルとレオの音楽デュオ・ハルレオは

ローディ兼マネージャーのシマとともに

7都市を回る解散ツアーに出発する。

しかし初日からレオが遅刻し、

険悪なムードに。(キネマ旬報からの抜粋)

 

あいみょんと秦基博の楽曲が、

心に沁みますね。

菜奈ちゃんと麦ちゃんの二人は、

ソロだと もひとつな感じがしますが、デュエットになると素晴らしいですね。

成田君も、「カツベン!」より、適役だと思います(笑)。

小品ながら、可愛い作品だと思いました。

 

今日は、マスメディアでも当然、取り上げられていましたが、

阪神淡路大震災から、ちょうど25年です。

私も、このブログでも、

何回か書いていますが、

震災によって、大きく人生が変わった一人です。

感謝の気持ちを持ち、そして、

これからも、元気に頑張っていこうと思います。

 

今日、天気予報士の方が言われていましたが、

降水確率70パーセント以上だと、皆さん傘を持って出かけられますが、

南海トラフ地震の今後の確率が70パーセント以上だと言われても、

その備えをされない方が多いという、お話し。

確かに、それは言えるなあと。

改めて、思った次第です。

反省、反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多十郎殉愛記

「多十郎殉愛記」

巨匠・中島貞夫監督が「極道の妻たち 決着」以来、20年ぶりに撮り上げた長編劇映画。

幕末、上洛した長州脱藩浪人・清川多十郎は

好意を寄せる 

おとよの想いにも気付かない。

そんななか、京都見廻り組が新選組に先んじて手柄を立てようと、

多十郎捕縛に動き出す。(キネマ旬報からの抜粋)

 

中島監督の時代劇、往年の東映時代劇、日本だけの時代劇、

ちょっと、期待して観ました。

殺陣は、やはり見応えは有りましたが、

後半の展開が、何か腰砕け。

ストーリーが、ある意味、説明不足。

高良健吾さんも、生かし切れていない様。

ただ、多部未華子さんは、最近、上手になられましたね。

昔は、もひとつでしたが(大変、失礼、お許しを!)。

 

大相撲、どないなるのでしょうか?

世代交代ですね。

 

3月のシネフェス、

受賞者は2月1日の発表らしいのですが、

各映画祭も、そろそろ発表に入ってきましたね。

ホント!楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男はつらいよ お帰り寅さん

「男はつらいよ お帰り寅さん」

国民的人気を誇る 山田洋次監督による 「男はつらいよ」シリーズの

22年ぶりとなる第50作。

小説家になり、最新作の評判も上々の満男は、

サイン会を行うことに。

ところが、その列に並ぶ客の中に、

初恋の人で 一度は結婚の約束までした女性・イズミの姿を見つける。

(キネマ旬報からの抜粋)

 

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、大画面に、寅さんが帰って来ました。

懐かしいと、しかも作品的にも素晴らしい、涙が出るという

評価が目白押し。

 

・・・・・・・・・・私だけ? 期待外れだと思ったのは!

 

今更ながらですが、ワタクシメも

寅さんの大ファンです。

もちろん、全作品観ておりますし、このブログのどこかの回で

ベスト3か5を並べていると思います(笑)。

高校時代、大学時代、よく見に行きました。

 

まず、主人公2人が良くない。客は、誰を見たくて、高い入場料を払ってんだよ(汚い言葉、お許しを)。

実際、このシリーズも、この2人を中心にしてから、

全く、別物、面白くもなんともない。

確かに、渥美清さんが、体調を崩し始めたのが原因だとはわかっていますが・・・・・。

そして、渥美さん一人に、松竹を背負わせていたという理由も、確かにわかります。

だから、本当は40作ぐらいで、終了していれば・・・・・・・・。

主題歌の桑田佳祐さんにも、ケチをつけたくなってしまいます、

こちらも、また弁解ですが、別に桑田さんが、もちろん、悪いわけではありません。

(デビュー曲の”勝手にシンドバッド”を買ってるぐらいです。)

 

お客さんの数も少なかったです。寅さんは、大入りのお客さんと、一緒になって

大笑いをするのが、また、楽しいんです。

25年のブランクは大きいですよね。失礼ながら、その頃の人たちも、もう・・・・。

 

名場面の”メロン事件”は笑わせてもらいましたというか、

笑うのを待ち構えておりましたぐらいです。

 

おまけして、78点。

 

年初から、ゴーン逃亡、イランとアメリカのいざこざ。

どうなるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

SFシリーズ「スターウォーズ」完結篇。

カイロ・レンは、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となる。

一方、類まれなフォースを覚醒させたレイは、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの

想いを引き継ぎ、レジスタンスの同志たちと

ともに立ち上がる。(キネマ旬報からの抜粋)

 

たかだか、120年の映画の歴史において、

42年も引っ張った?お祭りの最終作。(これもひとまずということらしいのですが)

作品がどうのこうのではなく、やはり感慨深いものがありました。

しかし、今年は「スターウォーズ」 「男はつらいよ」 そして「男と女」など、奇しくも

初見から考えると、自分の人生と共に(大げさに言うと)歩んだような作品が並びました。

これは映画ファンにとって、

ある種の幸福感が漂います。

 

歴史のない米国が、(あえて失礼を承知で言うと)

文化として作り上げた作品といってもいいのではないでしょうか。

当時、確か米国の封切りより日本は、(今では考えられないのですが)一年も待たされました。

マーケティングの関係なのでしょうが、米国に行った人から話を聞かせてもらったものでした。

(最初、日本題名は「惑星大戦争」の予定でした。)

 

ルーカス監督も

(「アメリカングラフィティ」で当時も名を挙げてはいました)

この企画を映画会社に持ち込んだのですが、

当初は相手にされず、

9部作の一番面白いと自負していた4作目を

再度持ち込み、採用されたというのは有名なお話です。

ルーカスが、

ディズニーに権利を渡して、確かに作風が変わりました。

これも、株主第一に考える米国らしいといえばそうなのでしょう。

各地のディズニーランドに、ミレニアムファルコン号を作る計画があるらしいですから、

まだまだ「スターウォーズ」は、続いていきます。

 

でも、ラスト

”私は、・・・・・・・です。” (ひ・み・つ)

このセリフ、

そして、ジョン・ウィリアムスの音楽が流れてきたときには、

もう、

号泣(笑)したのは、

僕だけではないと思います。

 

”アベンジャーズ”シリーズに比べると、今どきの派手さに欠けるかもしれません。

現に、興行成績が やや芳しくないようです。

でも、ひとつの長い物語を

見届けたという思いはあります。

80点

 

皆さま、今年もありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

では、よいお年を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツベン!

「カツベン!」

「shall we ダンス?」の周防正行監督が、無声映画上映時に作品の内容を解説する

活動弁士を描いた青春喜劇。

一流の活動弁士を目指す青年・俊太郎は、

青木館という映画館に流れ着く。

隣町のライバル館に客も人材も取られた青木館には、

人使いの荒い館主夫婦ら

曲者ばかりが残っていた。(キネマ旬報からの抜粋)

久しぶりの周防作品。

正直な感想、

初期のころに比べ、最近は、はじけた笑いが少ないような気がします。

主人公の二人も魅力的でないし(失礼)、

そして、ストーリーも まだるっこしい。

でも、面白いとか、面白くないのを超えて、

大変、勉強になりました(笑)。

映画の120年の歴史。

周防監督の好奇心は、相変わらずお見事です。

特に、無声映画を撮り下ろしたのには脱帽です。

日本以外に弁士がほとんどいないということにも、びっくり。

浜村淳さんも、ワンカット出ておられました。  78点

 

次回は、

観てきましたよお!

「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

42年にわたる9部作の

最後のお祭り!

良くも悪くも

面白いか面白くないかは、また別です。