Archives 6月 2016

64-ロクヨン-後編

 

「64-ロクヨン-後編」

横山秀夫のベストセラーを瀬々敬久が前後2部作で映画化。昭和64年に発生した未解決の

少女誘拐事件・通称”ロクヨン”。  その時効が迫るなか 模倣事件が発生し、当時捜査に

あたった刑事の三上は再び捜査へ乗り出すことに。

14年前の新事実に向き合うことになる。(キネマ旬報からの抜粋)

前編ほどの緊張感や作品自体の勢いはないかもしれませんが、

ストーリーの面白さなどに堪能しました。

まだまだ、日本映画の底力を魅せてもらった感じです。   81点

 

ここで、唐突に遅ればせながら、

昨年の

独断と偏見の 我がベスト10.

まずは、平成27年 2015年 洋画編。

①セッション     ②アメリカン スナイパー     ③おみおくりの作法

④イミテーション・ゲーム/エニグマと天才教授の秘密           

 ⑤マッド マックス怒りのデス・ロード ⑥ミッションインポッシブル/ローグネイション

⑦国際市場で逢いましょう    ⑧はじまりのうた

⑨妻への家路     ⑩Mommy/マミー

トットチャンネル

「トットチャンネル」

黒柳徹子さんの半生を描いた ”トットてれび”が この間 好評のうちに最終回を迎えました。

同じ原作を基に、ちょうど30年前 制作されたのが、映画「トットチャンネル」でした。

大森一樹監督、主演は斎藤由貴、そして、助演に なつかしの渡辺典子。

1987年 昭和62年の東宝映画。同時上映は少年隊の「19ナインティーン」。

(その年の キネマ旬報読者選出日本映画第4位)

お盆休みに 大阪梅田で観た記憶があります。

戦後、日本が高度経済成長に突入するころ、TELEVISIONが産声を上げ、

同じように歩んでこられた、黒柳徹子さん、す、すごすぎる。(映画版は30年の歴史だけど、

テレビ版は、それから、30年後!)

初め、映画界がバカにしていたテレビの世界。徐々に その支持される割合が

大きく変わっていくのですが、テレビ版はその幼少期。

映画版は まだ、TELEVISIONが

赤ん坊だったころを映していきます。

テレビ版は、満島ひかりさん(「愛のむきだし」 「川の底からこんにちは」)が奮闘しておりましたが、

映画版では、より、爆笑度も高く、また、主演の斎藤由貴さんも、魅力いっぱいに

演じています。特にラストはテレビ版とは対称的になっており、ジーンと来るものが

あります。(黒柳徹子さんも涙したとか)。

テレビ版も良かったですが、機会があれば、映画版もお薦めです。

 

しかし、黒柳徹子さんは、国民栄誉賞ものです。(いろんな方面でも活躍されていますよね。)

「男はつらいよ」シリーズの最終マドンナの候補でもあったらしいですが、観たかったですよね。

 

よく、昭和30年前後は、日本の青春時代だったと言われますが、僕も

物心がつくかつかないかの この時代の文化。すり込まれているのか、なぜか

なつかしく大好きです。

 

テレビと映画の役割は今では割と線引きは出来ているのでは。

ニュース、ドキュメンタリー、スポーツ、バラエティーでは、やはり、かないませんが、

ドラマでは、やはり、映画に一日の長があると思います。

 

昨日、仕事で難波に行った帰り、近くに有名な焼売屋さんがあるので、(バカうま!)

買って帰ったのですが、

風呂から上がると、嫁さんがビール片手に、

”やっぱり、ここの焼売はうまいねえー、最高!”って、

おいおい、それまだ、蒸かす前の状態だぞ、

蒸かす前のを食って、うまいって、

どんな、味覚しているのか(もちろん、蒸かしてからは もっとうまいって、当たり前だろ!)。

 

 

 

 

野火

 

「野火」

市川崑も映画化した大岡昇平の原作小説を、塚本晋也が監督・主演などを兼ね

挑む戦争映画。日本軍の敗色濃厚な第2次世界大戦末期のフィリピン戦線。

結核を患った田村は部隊からも病院からも追い出されてしまい、行き場もなく

原野をさまよい続ける。(キネマ旬報からの抜粋)

戦争映画といえば戦争映画なんだけれど、塚本版の「野火」という印象。

これが、戦争だという作り方は わかるのだけど。

市川版のほうが、僕は印象に残ります。

 

遠い昔、私の今住んでいる西宮市には、阪急ブレーブスと阪神タイガースという

プロ野球の2チームが本拠地(フランチャイズ)として、存在しておりました。

その当時は、企業としてもライバルとして、しのぎを削っておりました。(まさか、

一緒になるとは)

小学生の高学年の時に、神戸線に住んでおりましたので、タイガースのファンでしたが、

行きやすい西宮北口駅にある西宮球場のブレーブスの試合に よく行ったものです。

小林一三翁が創設した阪急グループの2大お荷物?といわれた宝塚歌劇と

阪急ブレーブス。

その阪急ブレーブスが オリックスに身売りされ、神戸に移転し、

数年後、阪神大震災に襲われ、”がんばろう神戸”を合言葉に、

その年、パ・リーグを制覇し、翌年、日本一になりました。

 

そのときの、先頭を引っ張った象徴として、

イチローは 忘れられません。

最多安打更新、おめでとうございます。

あん

 

「あん」

ドリアン助川の同名小説を、河瀬直美監督と樹木希林が初めて組み映画化。

刑務所帰りで どら焼きやの雇われ店長を務める千太郎は、求人募集の張り紙を

見て現れた老女・徳江を雇う。

彼女が作る粒あんが 評判を呼ぶが、やがて彼女を巡り

心ない噂が広がり・・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

 

こんなシンプルなストーリーを 感動作に持っていく河瀬監督の見事な力量。

一瞬、ドキュメンタリーと間違うほどの河瀬流。

自然を うまく生かし、樹木希林や永瀬正敏の演技も素晴らしい出来の 良心的な作品です。

”こちらに非がなくても 世間の無理解というものには どうしようもない”

というようなセリフは、やはり、心に残ります。

 

舛添さん、せこすぎます。

 

Mommy/マミー

 

「Mommy/マミー」

当時25歳のグザヴィエ・ドランが J・L・ゴダールとともにカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を

獲るきっかけになったドラマ。掃除婦のダイアンと、多動性障がいで矯正施設を退所したばかりの

息子スティーブは、ひょんなことから隣人のカイラと親しくなる。(キネマ旬報からの抜粋)

ラストまで(精神的に)しんどい映画でした。

観られた方、いろんなご意見が ございましょう。

当事者でもないということでも、感情移入の難しい作品でした。

共感できるところと出来ないところが、こう はっきりと出てくる映画も珍しいのでは

ないでしょうか。

こんな母親、おるよね。でも、ちょっとおかしいよね。

 

監督が25歳だから?フランス人だから?ゲイだから?こんな表現が出来るの?

個性と病気との違いは?人ごととして観てしまうから、感動するの?

実際、こんな可愛げのない子供だったら、きついし、つらい。

それと、甘やかし方には やっぱり、共感できない。

ラスト、希望とあきらめないという言葉がでてくるけど、せつなくなるよね。

映像もこの作品の性質が出ているという 才能あふれた監督の作品。

 

モハメッド・アリ氏が 亡くなりました。フレイジャーやフォアマンとの一戦は

記憶にありますが、なんといっても、異種格闘技戦のアントニオ猪木との一番。

土曜日の昼下がり(米国への衛星中継の時差のため)、必死で(笑)見たものです。

私は、いまでも、あれは真剣勝負のガチンコだと思っておりますが。

今、改めてアリ氏の言動や行動を 再度考えております。

当時は、いろいろな思いも(あまり良くない印象)ありましたが、

やはり、偉大な一人ですよね。特に人種差別に対しての抗議は りっぱなものです。

 

消費増税が延期されました。日本国にとっては、困ったことだとは思いますが、

弊社にとっては、申し訳ないのですが助かったという感じです。

 

がんばれ、タイガース! 踏ん張りどころだ。

 

 

海よりもまだ深く

 

「海よりもまだ深く」

是枝裕和監督が阿部寛と組んで綴る家族の物語。作家として夢を追うも うだつが上がらず、

妻の響子にも離婚されてしまった良多。ある日、団地でひとり暮らす母の元に訪れた良多と

響子、そして息子の真悟は、台風が接近したことから一晩を一緒に過ごすことになる。

(キネマ旬報からの抜粋)

良質な作品だとは思います。

ひとつ ひとつのセリフも良く練られていると思いますし、

また、そのセリフを伝える役者陣の演技も 素晴らしいものでした。

”こんなはずじゃあなかった” とか、身につまされる言葉。

ラストも、そんなことは わかっていたし、これでいいんだと思う主人公。

誰もが自分自身に投影させ 感じることの多い 数々の場面。

また、食の場面の秀逸さ。

ただ、元妻役の真木よう子の ”ぐるじゃあないの?” というセリフには

ちょっと、僕的には ひきましたけど。(姑と元夫が さやをもどそうと企んだのかと)。

世間では、是枝作品は、小津っぽいて言われていますが、

僕は 成瀬さんに近いと思います。(ちょっと、マニアックでスンマセン)。

 

改めて、  映画というものは、その時代を現わしているんだなと   感じました。  78点

 

理想と現実のバランスのむずかしさ。(この作品の主人公に限らず)。

でもまた、思い切り反対の事を素早く決断するのも ひとつの手。

年齢が経つほど夢はむずかしくなりますが、志は持ちたいもの。

 

上野樹里嬢がご婚約。和田誠さんの御子息とか。

和田誠さんとか山藤章二さんのイラストは、40年前のキネマ旬報の誌上で

大いに楽しませてもらいました。

 

わたくしは、日曜日の朝なんぞは、5時に起きて、テレビのサンデーモーニングが

始まるまでに DVDを 1本楽しむことが多いのですが、

先日、次男が 初任給で、ヘッドホンの付いたDVDを楽しむ音響セットを

プレゼントしてくれました。

こちとら、すっかり照れちゃって 満足な感謝の言葉も言えず。改めて、

感謝、ありがとです。

64-ロクヨンー前編

 

「64-ロクヨンー前編」

横山秀夫のベストセラーを瀬々敬久が前後編2部作で映画化。昭和64年に通称”ロクヨン”と

呼ばれる少女誘拐殺人事件が発生。未解決のまま14年が過ぎるが、同様の事件が起き、

県警広報官三上は時効が迫るなか 真実を突き止めようと再び動き出す。

(キネマ旬報からの抜粋)

骨太な作品でした。

わたくし、もう、この年齢ですから、選んで、選んで映画観ているのですが、

それでも、(あくまで)わたくしにとって、5本に1本、

良かったかなあという作品に出会う確率なのであります。

が、この作品は

10本に1本?(ちょっと、言い過ぎかな)

それぐらい良く出来ていると思います。(この快感があるからやめられない?)

当然、まだ、前編なので、評価は早いとは思いますが。

佐藤浩市が、(もともとうまいが)また、うまい!(芳根京子ちゃんも出ていましたね。)

事件そのものとは別に 県警広報部と記者クラブ(マスコミ)との対立やら、

男性社会?の構造とかを 前編は描き、後編へと充分期待する内容で

終わっています。    82点

 

先月までは、総会とか行事が多かったです。

社内でも歓迎会が有ったり、各メーカーさんとの飲み会も。

ちょっと、胃腸もバテ気味です。

大相撲は稀勢の里が惜しかったですね。

プロ野球も交流戦が始まりました、がんばれ!タイガース。