「海よりもまだ深く」
是枝裕和監督が阿部寛と組んで綴る家族の物語。作家として夢を追うも うだつが上がらず、
妻の響子にも離婚されてしまった良多。ある日、団地でひとり暮らす母の元に訪れた良多と
響子、そして息子の真悟は、台風が接近したことから一晩を一緒に過ごすことになる。
(キネマ旬報からの抜粋)
良質な作品だとは思います。
ひとつ ひとつのセリフも良く練られていると思いますし、
また、そのセリフを伝える役者陣の演技も 素晴らしいものでした。
”こんなはずじゃあなかった” とか、身につまされる言葉。
ラストも、そんなことは わかっていたし、これでいいんだと思う主人公。
誰もが自分自身に投影させ 感じることの多い 数々の場面。
また、食の場面の秀逸さ。
ただ、元妻役の真木よう子の ”ぐるじゃあないの?” というセリフには
ちょっと、僕的には ひきましたけど。(姑と元夫が さやをもどそうと企んだのかと)。
世間では、是枝作品は、小津っぽいて言われていますが、
僕は 成瀬さんに近いと思います。(ちょっと、マニアックでスンマセン)。
改めて、 映画というものは、その時代を現わしているんだなと 感じました。 78点
理想と現実のバランスのむずかしさ。(この作品の主人公に限らず)。
でもまた、思い切り反対の事を素早く決断するのも ひとつの手。
年齢が経つほど夢はむずかしくなりますが、志は持ちたいもの。
上野樹里嬢がご婚約。和田誠さんの御子息とか。
和田誠さんとか山藤章二さんのイラストは、40年前のキネマ旬報の誌上で
大いに楽しませてもらいました。
わたくしは、日曜日の朝なんぞは、5時に起きて、テレビのサンデーモーニングが
始まるまでに DVDを 1本楽しむことが多いのですが、
先日、次男が 初任給で、ヘッドホンの付いたDVDを楽しむ音響セットを
プレゼントしてくれました。
こちとら、すっかり照れちゃって 満足な感謝の言葉も言えず。改めて、
感謝、ありがとです。