火花

 

「火花」

又吉直樹による同名小説を、板尾創路のメガホンで映画化。

まったく芽が出ない芸人・徳永は営業先で、

天才的な漫才を披露する先輩芸人・神谷に魅了され、弟子入りする。

人間味にあふれる神谷に惹かれていく徳永だが、

次第に意識の違いが生まれて来て・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

うーん、79点(笑)

良作だとは思います。

でも、それ以上は・・・・・・。

主役2人の熱演で、

ある意味、最後まで魅せつけてもらいました。

ラストも、あれで正解だと思います。

ただ、もひとつ内輪話から、抜け出ていない様な・・・・・・・、

新鮮味が、もすこし欲しかったかなとも思いました。

 

http://www.oocf.net/ (おおさかシネマフェスティバル公式サイト)

 

彼らが本気で編むときは、

「彼らが本気で編むときは、」

「めがね」の荻上直子監督が5年ぶりに撮り上げた人間ドラマ。

母親に育児放棄された11歳のトモは

叔父マキオを訪ね、

トランスジェンターのリンコと出会う。

母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に

戸惑いながらも、三人での奇妙な共同生活が

始まる。(キネマ旬報からの抜粋)

生田斗真は確かにうまかった。

桐谷健太も「ビジランテ」とは全く違う演技で感心しました。さすがです。

柿原りんかちゃんも、文句なし。

でも、この手の作品は好き嫌いはあると思うし、

僕自身も苦手な方。

ただ、家で観ていたので、途中から

ビールを飲みだしてからの鑑賞(笑)。

それが影響したとは思えませんが、

後半は、ぐっと面白くなりました。

親子関係がこじれた、こういう作品は昔から

あったと思うのですが、

叔父の彼女が

そういう事情というのが、今の時代ですよね。

 

昨日、天王寺のシェラトン都ホテル大阪で、

生命保険会社の異業種交流会がありました。その前の

講演会で中谷彰宏さんがお話をされました。

中谷さんと言えば

自己啓発ものの教本のはしりというか、

一時、ブームをつくったおひとり。

懇親会では少しばかりお話させて頂きました。

 

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デトロイト

 

「デトロイト」

「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが、1967年暴動発生時の

デトロイトで実際に起きた事件を映画化。

暴動発生から2日目の夜、銃声の通報があったモーテルに警察が乗り込む。

何人かの警察が捜査手段を無視し、宿泊客に不当な尋問を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

淡々とドキュメンタリー風に進んでいき、

弱冠、長いかなとも思っていたのが、

ラストシーンで、爆発しました。

大感動モノのラスト。涙を禁じえませんでした。   81点

演出、俳優陣の熱演もさることながら、

音楽も実に効果的に使われ、

ソウルからゴスペルに・・・・・・・・・。

気楽なラブソングなぞ歌ってられるか、・・・・・

同感です(笑)。

「ハート・ロッカー」の女性監督なのですが、実に骨太な作品。

(ジェームズ・キャメロン監督の元妻らしいですが、女性初のアカデミー賞監督さん。)

いろいろ考えさせられました。

差別って、何?

間違った正義感ほど、怖いものはない。自分自身に置き換えると・・・・・どうだろう。

トランプ大統領で(レイシズム)、世界は逆行しているともいわれます。

差別ってなくなるのでしょうか?

古くから、女性、黒人、(有色人種)・・・・・・・・

そして、ホロコースト(ユダヤ人)。

第2次世界大戦中、日本がアメリカを倒せば、白人たちの弾圧に苦しんでいた黒人を

同じ有色人種として、自分たちを

解放してくれるんじゃあないかと思うぐらいだったそうです。

同じテーマの

「ドウ・ザ・ライト・シング」以来の衝撃でした。

 

”おおさかシネマフェスティバル”

表彰者、発表されました!

3月4日日曜日、楽しみです。

 

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マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

第89回アカデミー賞 主演男優賞 脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。

ボストン郊外でアパートの便利屋として働く リーは、

突然の兄の死で 故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。

リーは16歳の甥パトリックの後見人となり、

過去の悲劇と向き合うことに。(キネマ旬報からの抜粋)

主演男優賞、脚本賞を受賞しているだけではなく、

作品としても、当然 優れた作品だと思います。

でも、暗く、重たく、全体的にヨーロッパ調の

作家性の強い映画でした。

しんどい作品です。

 

作家性の強い映画も、味があるけど。

でも、たいていの映画は、元がかかっているし、

商売であり、産業でもあるので、

どうしても採算性を考えてしまいますよね。

ボクとしては、

両方、ほどよく調和されて、楽しく面白い作品が好きです(笑)。

 

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午後8時の訪問者

 

「午後8時の訪問者」

「サンドラの週末」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督によるヒューマンサスペンス。

診療時間外に鳴ったドアベルに

応じなかった女性医師ジェニー。

翌日、ベルを押していた少女の遺体が発見され、

ジェニーは後悔の念から彼女の足取りを探り始める。(キネマ旬報からの抜粋)

移民問題、

確かに各国の事情はあると思います。

簡単に受け入れられないとも、思います。

余りにも困難な問題、でも、無関心ではいけない・・・・。

この作品、見応えのある良心作で、この時代を写した、映画らしい映画でした。

派手な展開はないのですが、

現代のいろいろな問題を定義してくれています。

そして、医者という仕事のきつさ、

個人の問題に、

良心がからんでくる。

映画は、その時代を写していきます。

 

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帝一の國

 

「帝一の國」

舞台化もされた古屋兎丸のコミックを、「溺れるナイフ」の菅田将暉主演で実写化。

超名門・海帝高校に進学した帝一は、総理大臣になって自分の国を作る夢を

実現させるために、

将来の内閣入りが

約束されるという生徒会長の座を狙い 熾烈な政権闘争を

繰り広げる。(キネマ旬報からの抜粋)

予想外の笑っちゃう作品でした(にやにやしっぱなし)。

評判の高い作品とか、評論家がほめているとかの映画ではないけれど、

自分自身のツボにはまる映画ってありますよね。

近年ですと、僕にとっては

「キック アス」 「幕が上がる」・・・・・・・それに近い面白さでした。

最初、流行りのキラキラ青春映画なのかなと・・・・・・、だから最初は、

観る気もなかったです。

しかも、イケメンぞろいで、マンガ原作だし、正直、

避けていました。

イケメンとかわいこちゃんの学園ドラマは、苦手なんだけどなあと、

思って拒否反応を示していたんだけど。どっこい、

あにはからんや、ひろいものといったら、怒られそうな、快作、怪作(笑)。

(実は、今年のシネフェスの主演男優賞は、菅田将暉さんが、最有力という

下馬評がありますので、観ておかなくちゃあという理由だったんですが・・・・・・。)

大げさな演技を 抑え気味に演出するという見事さ。

楽しませて頂きました。

 

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勝手にふるえてろ

 

「勝手にふるえてろ」

芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を、「ちはやふる」の松岡茉優主演で

実写化したラブコメディ。

中学時代の同級生 イチを 思い出しては 胸をときめかせている

24歳のOL ヨシカ。  

同期の ニに 告白されるが 彼との関係に馴染めない彼女は、

今の イチに 会おうとする。(キネマ旬報からの抜粋)

またまた、ほとんどの人が高評価の作品なのですが、・・・・・私としては?(笑)

77点

評判が良かったので、期待しすぎたのかもわかりません。

テンポも良くないし、主人公たちに余り共感できないし。

また、

主人公も絶賛されています。

が、確かに、うまいとは思いますが、

僕は、ミスキャストだと思います。

処女には見えないし(笑)、きれいすぎる。

ある意味、ブス可愛い(失礼!)子の方が、現実的なお話になると思いますし、

今、現在で言うと、

伊藤沙莉ちゃんあたりが、適役ではなかったかと。

 

大相撲、荒れてきましたね。

 

阪神大震災から、23年。

このブログでも、たびたび書かせてもらってますが、

この日になると、いろんなことが、

どうしても思い出されます。

わたしの人生にとっても、大きな出来事でした。

 

 

 

ダンケルク

 

「ダンケルク」

クリストファー・ノーラン監督が初めて実話に挑む戦争映画。

第二次大戦中の1940年、フランス・ダンケルク港に追い詰められた英仏連合軍の兵士40万人。

英首相チャーチルは彼らを救うため、

軍艦と民間の船舶も総動員したダイナモ作戦を

発動させる。(キネマ旬報からの抜粋)

第二次大戦の戦闘機好きにとっては、

スピットファイアの かっこよさは たまりません。

(日本機では、隼と紫電改が好きです。)

イギリスから見たダンケルク。

この作品だけを観ると、ちょっと背景が分かりにくいですよね。

良い作品でしたが、DVD鑑賞になったことは、ちょっと悔みます。

 

大相撲初場所、始まりました。

 

また、今年も”おおさかシネマフェスティバル”(3月4日・日曜日)、

表彰式で、登壇させて頂けることになりました。

うれしいです!

ありがとうございます。

 

 

 

サバイバルファミリー

「ウォーター・ボーイズ」の矢口史靖監督が、すべての電気が止まった危機的世界を

活写する異色ドラマ。

東京で暮らす平凡な家庭、鈴木家。

ある日突如、電気で動くものすべてが止まってしまう。

混乱が広がる中、

一家は東京脱出を図り、生き残りを懸け奮闘する。(キネマ旬報からの抜粋)

この監督の作品は好きなのが多いのですが、

今回は期待外れでした?!

ややテンポが悪く、予定調和の感が有り。

 

新年会が続き、バタバタしています。

昨日は我が街の、年に一度の”福男選び”の日でしたね!

夜は短し歩けよ乙女

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

「夜は短し歩けよ乙女」

第20回山本周五郎賞受賞の 森見登美彦の同名小説をアニメ化。

京都の街を舞台に、クラブの後輩である”黒髪の乙女”に

思いを寄せる”先輩”は、なるべく彼女の目にとまる

”ナカメ作戦”を実行する。

外堀を埋めることしかできない”先輩”の思いの行方は・・・・・・・。

(キネマ旬報からの抜粋)

実写で可能な原作なら、無理にアニメにすることはないと思うんだけど、

これは、アニメにして、成功ではないかしらん。

ひろいもんといったら、怒られますけど、十分に楽しめました。

大人向け、いや、若い人のデート向けの作品ですね。

学園祭を中心にして、縁をつないでいく・・・・・そして、

酒、本、女性(黒髪の乙女)、議論(詭弁論?)、

私の嗜好にピタッとはまります(笑)。

星野源さんもぴったり。

湯浅政明監督の作品は 観たかった監督のひとりでした。

京都、(余りいい思い出がないのですが)

また、

行こうかな。

面白かったです。