Archives 2月 2018

LOGAN/ローガン

「LOGAN/ローガン」

「X-MEN」シリーズに登場するウルヴァリン(別名ローガン)を

主役にしたスピンオフ第3弾。

ミュータントが絶滅の危機に瀕しローガンも

治癒能力を失いつつある中、

チャールズ・エグゼビアからミュータント唯一の希望である

少女ローラを守るよう託される。(キネマ旬報からの抜粋)

娯楽性と作家性の良く交わった作品だと思いました。

だから、面白いけど、テーマが重い。

ロードムービーなんだけど、

いたるところに、西部劇がちりばめられている様な(特にシェーン)、

また、サイボーグ009を見ている様なシーンも。

それに、

今のアメリカ社会も映しているし、

息をのむ場面も多いです。ラストの

お墓もそして、ジョニー・キャッシュのエンド曲も意味深でしたね。

 

いよいよ、今週の日曜日は

おおさかシネマフェスティバル。

ご招待させて頂いた皆様、

お楽しみくださいませ!

 

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関ヶ原

 

「関ヶ原」

司馬遼太郎の同名小説を「日本のいちばん長い日」の原田眞人が映画化。

1600年、戦国史上最大の天下分け目の決戦”関ヶ原の戦い”。

有利と言われた西軍を率いる石田三成は、なぜ徳川家康に負けたのか?

そして、忍び・初芽との許されない恋の行方は・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

この作品の監督さんは良質な作品も多いのですが、

今回は、おおざっぱな印象です。

音楽と合戦シーンは良かったのですが、

原作というか、歴史を良く解っていないと、わかりにくく、

また、早口でしゃべる演技をしているせいなのか、

展開がのみこみにくい。

だれでも、知っているだろうという、演出なのでしょうか。

 

冬季オリンピック、羽生選手、大したもんというか、すごいですね。

それで

聖地になった神社、弓弦羽神社。

小中高と、神戸市の阪急御影駅の

近くに住んでいました。

だから、弟のお宮参りとか、七五三参りで、

よく近所の弓弦羽神社には行っていました。

野球の試合に行く時も しょっちゅう、通り抜けていました。(笑)

なつかしいです。

 

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彼女の人生は間違いじゃない

 

「彼女の人生は間違いじゃない」

「PとJK」の廣木隆一監督が、震災から5年後の故郷・福島を舞台にした自身の処女小説を映画化。

仮設住宅で 父と暮らすみゆきは、市役所勤務の傍ら、週末になると高速バスで

上京し 渋谷でデリヘルのアルバイトをしていた。

行き場のない彼女が見た光とは・・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

私も、阪神大震災の経験者だし、テーマは良く解るけど、

この女性が、何で、デリヘル嬢になるのか、

もひとつ共感できない。

脱ぎっぷりは良かったので、目の保養にはなりましたが(笑)

高良健吾の方は納得でき、良く解るのですが。

 

平昌オリンピック、真っ最中ですね。

今日の朝日新聞の”天声人語”に 載っていたのですが、

現地では、やたらと、小樽に行きたいという人が多いらしいです。

その訳は、1995年に上映された映画「Love Letter」の影響らしいです。

”冬のソナタ”が日本でブームを起こした様に、

岩井俊二監督、中山美穂主演で、小樽と神戸を舞台にした この映画。

日本より、韓国の方が

観客動員数が多かったそうです。

確かに、心に沁みわたる素晴らしい作品でした。

お薦めです。

 

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スリー・ビルボード

 

「スリー・ビルボード」

第75回ゴールデン・グローブ賞作品賞を受賞したサスペンス。

7ヶ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド。

一向に捜査が進展しない中、業を煮やした彼女は 寂れた道路の3枚の広告看板に 

警察への批判メッセージを

設置するが、

事態は予想外の方向に向かっていく。(キネマ旬報からの抜粋)

素晴らしいの一言!

早くも、今年度 №1(笑)  83点

特に、演出、脚本、音楽。

悪人ばかりでもないし、善人ばかりでもない。

(もちろん、アメリカばかりじゃないけど)この国は、いろんな問題を含んでいる。

黒人以上ではないかというぐらいの、白人間の差別(LGBTを含めても)。 チキチータがまさか(笑)

監督は、舞台や劇作家として有名な人らしいけど、ユーモアも入れながら、

見事な社会派ドラマを、作ったと思います。

確かに、鹿も害獣。そして、ミズーリ州とは、どんなところか、

勉強させて頂きました。

そして、ラストシーンも感動モノです。

ばらしてしまいますが(ゴメンナサイ)、

行く先は、イラク。

少女を、輪姦し、その一家、5人を皆殺しにした米兵たちのところです。

必見です。

 

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火花

 

「火花」

又吉直樹による同名小説を、板尾創路のメガホンで映画化。

まったく芽が出ない芸人・徳永は営業先で、

天才的な漫才を披露する先輩芸人・神谷に魅了され、弟子入りする。

人間味にあふれる神谷に惹かれていく徳永だが、

次第に意識の違いが生まれて来て・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

うーん、79点(笑)

良作だとは思います。

でも、それ以上は・・・・・・。

主役2人の熱演で、

ある意味、最後まで魅せつけてもらいました。

ラストも、あれで正解だと思います。

ただ、もひとつ内輪話から、抜け出ていない様な・・・・・・・、

新鮮味が、もすこし欲しかったかなとも思いました。

 

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彼らが本気で編むときは、

「彼らが本気で編むときは、」

「めがね」の荻上直子監督が5年ぶりに撮り上げた人間ドラマ。

母親に育児放棄された11歳のトモは

叔父マキオを訪ね、

トランスジェンターのリンコと出会う。

母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に

戸惑いながらも、三人での奇妙な共同生活が

始まる。(キネマ旬報からの抜粋)

生田斗真は確かにうまかった。

桐谷健太も「ビジランテ」とは全く違う演技で感心しました。さすがです。

柿原りんかちゃんも、文句なし。

でも、この手の作品は好き嫌いはあると思うし、

僕自身も苦手な方。

ただ、家で観ていたので、途中から

ビールを飲みだしてからの鑑賞(笑)。

それが影響したとは思えませんが、

後半は、ぐっと面白くなりました。

親子関係がこじれた、こういう作品は昔から

あったと思うのですが、

叔父の彼女が

そういう事情というのが、今の時代ですよね。

 

昨日、天王寺のシェラトン都ホテル大阪で、

生命保険会社の異業種交流会がありました。その前の

講演会で中谷彰宏さんがお話をされました。

中谷さんと言えば

自己啓発ものの教本のはしりというか、

一時、ブームをつくったおひとり。

懇親会では少しばかりお話させて頂きました。

 

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デトロイト

 

「デトロイト」

「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが、1967年暴動発生時の

デトロイトで実際に起きた事件を映画化。

暴動発生から2日目の夜、銃声の通報があったモーテルに警察が乗り込む。

何人かの警察が捜査手段を無視し、宿泊客に不当な尋問を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

淡々とドキュメンタリー風に進んでいき、

弱冠、長いかなとも思っていたのが、

ラストシーンで、爆発しました。

大感動モノのラスト。涙を禁じえませんでした。   81点

演出、俳優陣の熱演もさることながら、

音楽も実に効果的に使われ、

ソウルからゴスペルに・・・・・・・・・。

気楽なラブソングなぞ歌ってられるか、・・・・・

同感です(笑)。

「ハート・ロッカー」の女性監督なのですが、実に骨太な作品。

(ジェームズ・キャメロン監督の元妻らしいですが、女性初のアカデミー賞監督さん。)

いろいろ考えさせられました。

差別って、何?

間違った正義感ほど、怖いものはない。自分自身に置き換えると・・・・・どうだろう。

トランプ大統領で(レイシズム)、世界は逆行しているともいわれます。

差別ってなくなるのでしょうか?

古くから、女性、黒人、(有色人種)・・・・・・・・

そして、ホロコースト(ユダヤ人)。

第2次世界大戦中、日本がアメリカを倒せば、白人たちの弾圧に苦しんでいた黒人を

同じ有色人種として、自分たちを

解放してくれるんじゃあないかと思うぐらいだったそうです。

同じテーマの

「ドウ・ザ・ライト・シング」以来の衝撃でした。

 

”おおさかシネマフェスティバル”

表彰者、発表されました!

3月4日日曜日、楽しみです。

 

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