「鈴木家の嘘」
長男の死によって巻き起こる
家族の混乱と再生を描いた人間ドラマ。
ひきこもりだった鈴木家の長男・浩一が
突然自殺する。
ショックのあまり記憶を失った母のために、
父と長女は、浩一は海外で事業を始めた叔父を
手伝いにアルゼンチンに旅立ったと
嘘をつく。(キネマ旬報からの抜粋)
こ、今年一番かも(笑)
”作家主義、俳優発掘をテーマにした松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトとなる第6弾の人間ドラマ”
だそうですが、
傑作だと思います。
ラスト近くが、少し弱いかな、雑かなと思うぐらいで、
荒削りですが、
これが新人監督で、オリジナルとは、素晴らしいです。82点
人生は、悲劇と喜劇の繰り返しと思う わが身としては、
今村昌平監督作品みたいなこの映画は、本当に心に沁みます。
幸か不幸か、私の身近には自死や自殺というものには、
縁が少ないのですが、
でも、誰しも、人生において
一度や二度は考えたことはあると思います。
いつものように、鑑賞後、作品に関することを、
調べました。自殺の
原因は、
病気、恋愛、いじめなどの人間関係、お金(私は、もし、関わるとしたら、これかな?、実際、そういう話は一時多かったですね)。
そして、男性と若者が多いです。今では、交通事故死より、はるかに多いです。
でも、この作品の、ひきこもりは、なんか、別の様な感じがします。
うつ?
妹の最初の告白場面では、涙が止まりませんでした。
しかし、次の告白内容にも納得。
自責の念というのか、こういうのは、一番つらいです。
俳優さんでは、岸部一徳さんが、「いつか読書する日」などで見せた演技にも 勝るとも劣らない熱演。
同様の事で、原日出子さんもお見事でした。
それに輪をかけて素晴らしかったのは、
新人の木竜麻生さん。
「寝ても覚めても」の唐田えりかさんの評価も高いですが、
今年の新人賞は、「菊とギロチン」でも好演した
麻生ちゃんに決定か?(笑)
ちなみに、男優賞は、東出昌大さん、女優賞は、
安藤サクラさんか?黒木華さんが、どこまでせまるか?(笑) 楽しみです。
まだ早すぎますが、今年の邦画で感じること。
「鈴木家の嘘」 粗削りだけど、将来性に期待
「寝ても覚めても」 こんな恋愛映画があったんだ
「万引き家族」 ある意味、完成品
「散り椿」 こちらも、円熟の作品
その他、印象に残ったのは
「ちはやふる-結び-」 「日日是好日」 「孤狼の血」
「菊とギロチン」 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
「検察側の罪人」などなど
万博が、大阪に決定。
何はともあれ、めでたいことで。
前回の時は、中学1年生だった私。
ふたけたの回数は行っているのでは?
雨が降った日の午後、入場者の人数が少ないのを見計らって、
友人たちと
アメリカ館とソ連館を
並ばずに観た記憶があります。