Archives 3月 2016

リップヴァンウィンクルの花嫁

 

「リップヴァンウィンクルの花嫁」

「花とアリス」以来12年ぶりに 長編実写日本映画を手がけた岩井俊二による

監督作。    SNSで知り合った男と結婚するも すぐに家を追い出された派遣社員の

七海は、”何でも屋”を名乗る安室に 月給100万円という住み込みメイドの

仕事を紹介される。(キネマ旬報からの抜粋)

初日、梅田のブルグ7で(東映系)。         久々の この劇場での鑑賞。

座席が広く改善されていて、(前日の夕刊紙にも広告有り)見やすくなっていました。

満員でしたが、圧倒的に女性が多うございました。

久しぶりの 岩井美学?を 堪能させて頂きました。

最近は、復興支援ソング ”花は咲く” の作詞で おなじみの岩井俊二監督の久々の新作。

「リリィ・シュシュのすべて」 「undo アンドゥー」  「スワロウテイル」

そして、なんといっても、中山美穂、豊川悦司共演の 岩井の名を世間に知らしめた

「Love Letter」 (良かったですよね。)

一言で言うと、それぞれのひとによって、深読み満載の作品。

今年を代表する一本には、間違いないのですが、

僕的には、ちょっと長いかなと。(3時間)          81点

でも、これだけ余韻にひたれる作品も珍しいですよね。

主人公の黒木華さんや、綾野剛さんが、うまいのは、織り込み済みなんだけど、

この、脇役の COCCO(コッコ)さんていう人。早くも、助演女優賞じゃない?っていう演技です。

存在感ありすぎ!

主人公は(また、教師の役!) 派遣社員で、

声が小さく、地味で、友達も少なく、

どこかにいそうな23歳の女性。

SNSで、簡単に結婚相手を見つけたら、簡単に別れた。

 

便利な世の中でもあるが、また、反面、

うその世界、バーチャルな世界、仮面の世界、虚構の世界が簡単に

人の心に入る現在。

SNSが悪いのでもなく、ただ、あらゆる新しいことは、時間がたって、時代がそのもののよし悪しを

判断していく。

無知で、人が良いと、だまされる。

でも、だまされた側のほうが いいときもあるし、

だまされ続けられたほうが いいときもある。

あげくの果ては、生かさず、殺さず だましていた方も、少し、情が移っていたりして。

人生はかくも残酷で、世界は、なんて美しいんだろうって、誰かが言っていたけど、

強くないと生きていけないのか、突出したヒーローが 出なければいけないのか。

 

ラストが 2度あるような展開。                作品中にも次のようなセリフ。

コンビニ、スーパー、宅配 幸せが簡単に手に入る。ありがたくて、こわれちゃいそう、

だから、私は、お金を払わないと、いけないの・・・・・・

誰かに もたれかかりたい、心から満たされたいと思ったときは 危ないの・・・・

などなど、はっきり言って、いい意味でも悪い意味でも、 セリフも映像も、

突っ込みどころの 多い作品でしたの でした。

 

 

 

 

 

 

ミニオンズ

 

「ミニオンズ」

「怪盗グル―」シリーズの人気脇役キャラクターが主役の3Dアニメ。

代々最凶のボスに仕えてきた黄色い生物・ミニオンは、ボスが見つからないため

種族滅亡の危機が迫る。そんな中、兄貴肌のケビンら3人組は仲間を救うべく

最強最悪のボス探しの旅に出る。(キネマ旬報からの抜粋)

うちの次男みたいに、 ヘイ!  が挨拶?のミニオンズ。

次男は、おかげさんで、

また、モンゴルへ、2週間、旅に行き、

無事に 帰国し、卒業式に向かいました。

(本当は、また、トルコに行きたがっていたけど、さすがに今は危ないです。)

卒業、おめでとう。

そして、・・・・・・・(いろんな人に)感謝です。

 

(前回の続きです)

先日、いとこに誘われ、久々に北新地で食事を ごちそうになったのですが、

(私は、父も母も、7人兄弟であり、これに、嫁さん方も入るので、

親戚の数は たっくさんです。

そのなかでも、この、いとこ。

超資産家なんですわ。)

たまに、お付き合いさせてもらうのですが、(もちろん、その後、お礼もしてます)

この日は、いつも以上に、上から目線が 全開で、

もう、一触即発の状態。

確かに、半分は 私に対して叱咤激励しているんだなと。             

そして、

いつもの事だなと、思っていたのですが、・・・・・・・

私のことだけだと、がまんできるのですが、会社や両親や、もろもろのことなど、

(ここで、やっと 前回出て来た 理想と現実の話が出てくるんだけど(笑) )

現状のことや、また、将来、どうすんねんとか、理想と現実は違うのだから、甘いぞ、

考えをあらためよとか、なんとかかんとか。

確かに、この資本主義の社会では、大金持ちが成功者ということになっているけど、

(トランプに肩入れするのも 一部は解るけど)

それを、もろに出すなよなと。(自分の力だけでもないし)

・・・・・・・・・・・まあ、これ以上、言うと、大人げない身内の暴露話になりますし、その後、

おとなしく帰りましたが・・・・・・・・ただ、バーで 飲み過ぎたみたいで、

家に帰ったら べろべろでしたわ。

 

 

 

妻への家路

 

「妻への家路」

名匠チャン・イーモウと彼のミューズであるコン・リーが 8年ぶりにタッグを組む、

滋味豊かな人間ドラマ。文革が終結し家族のもとへ 20年ぶりに戻ったイエンシーは、

心労により夫の記憶だけを失った妻ワンイーに 思い出してもらおうと

奮闘する。(キネマ旬報からの抜粋)

いまだに抱える中国の問題を追求する 作家性の強い力作です。      

監督は北京オリンピックの開会式の演出を務めたチャン・イーモウ。

「紅いコーリャン」 「活きる」 「あの子を探して」 「初恋のきた道」 「至福のとき」

「HERO」 「LOVERS」  「単騎、千里を走る。」などなど

私も好きな作品が多い監督です。同じく中国を代表する女優の一人、コン・リー。

この監督の作品にも数多く出演していますが、

その他にも、「さらば、わが愛/覇王別姫」という名作もありましたね。

後で 効いてくる映画のひとつでした。

 

さくらの開花も間近。

大相撲大阪場所、センバツ高校野球も始まり、プロ野球もいよいよ来週開幕。

春が、来ます。

以前にも書きましたが、中学生の頃、大阪場所には、何回か足を運びました。

大関の清国が 御贔屓のひとりでした。(魁傑も好きだったなあ)

昨日は、今場所の 大一番。

琴奨菊 VS 稀勢の里。          熱戦の大相撲を期待していたファンには、

あっけない結果になってしまいましたが、緊張感のあるいい相撲でした。

解説の 舞の海さんが、理想と現実の違いを例にとって

話をされていました。琴奨菊は、横綱相撲を取ろうとし、片や 稀勢の里は、

ライバルに先を越されたくないし、ましてや、初めての優勝が近いとあらば、

なりふりかまっては いられない。

そんな、心理戦も駆け引きになったような一番でした。

 

理想と現実といえば、この間、一緒に食事に行った いとこが

そんなことを言っていました(すんませんが、この項、次回に続きます。)

 

 

 

 

 

 

マネー・ショート華麗なる大逆転

 

「マネー・ショート華麗なる大逆転」

「マネーボール」原作者マイケル・ルイスのノンフィクションを基にした実話を映画化。

サブプライム・ローンの破綻を機に起きたリーマン・ショック。

その裏で経済危機をいち早く予見しウォール街を出し抜いた金融マン4人の

戦略と大勝負を描く。(キネマ旬報からの抜粋)          80点

嫁さんと西宮市にある近くの阪急西宮ガーデンズの映画館で鑑賞いたしました。

経済用語が飛び交うというので、前もって少しばかり、予備知識を仕入れていきました。

まがりなりにも、経営者のはしくれなのですが、勉強していって良かったです。

隣では、すやすやとお休み中でした。

「家族はつらいよ」の映画にしようかなとも思ったのですが、以前、予告編を観ると、

離婚が関わっている内容だったので、わざと?避けました。

脚本は良く出来ていると思いました。噛み砕いて良質のエンターテイメントになっていると

思います。アカデミー賞の最優秀脚色賞を獲得しています。

しかし、バブルがはじけても、国や銀行は大丈夫で(銀行も大きすぎれば、つぶせないので、

税金を投入する。どこの国も一緒?)

貧困層や移民が犠牲になっていく。

無数の庶民や、

今回の場合、

800万人の人が失業し、600万人の人が家を失ったり、また破産したそうです。

この作品も痛快な逆転劇じゃあなくて、途中の過程も、

大変、ひやひやもので、

最終的には

希望通り、とてつもなく大金持ちになったのかもしれないけれど、

その代わりに上記のような結果になってしまっているのだから、

最後は苦い

ラストですよね。

だから、題名も原作本の題名 (世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち)で

良かったのにと思います。

 

帰り、映画館は5階にあるのですが 4階の大型書店の周りが騒がしいので何事かなと

思ったのですが、

翌日の新聞を見ると、百田尚樹さんのサイン会に 爆弾予告があったそうで、

それで、たくさんの警察官が集まって調べていたそうです。(さもありなん?)

 

そういえば、この間は 大阪梅田で 乗用車が暴走するという、加害者も被害者も

気の毒な事件がありました。

ニュースを見ていると、黒色のトヨタのプリウス。運転手は50代の会社経営者。

しかも、高血圧で、

ぶつかった場所も、よく利用させて頂いている、新阪急ホテルの

玄関。

テレビを見ていた社員らが 口々に、「あっ、うちの社長や、社長や!」って、

じゃあ、今、横に座っている 私は誰?

またまた、非常に不謹慎な発言、失礼いたしました。申し訳ございません!。

 

皆様も、お気を付け下さいませ。

 

 

 

シルミド/SILMID  ロスト・イン・トランスレーション  オアシス

 

アテネオリンピック、夏の高校野球は駒大苫小牧高校が優勝した平成16年 2004年の

独断と偏見のマイベスト10(洋画編)

①ミスティック・リバー     ②ロードオブザリング/王の帰還   ③シルミド/SILMID

④シービスケット      ⑤ロスト・イン・トランスレーション   ⑥スパイダーマン2

⑦僕の彼女を紹介します      ⑧オアシス

⑨オールドボーイ        ⑩Mr.インクレディブル

昨年一年間の作品に対しての 表彰も そろそろ終盤に近づいてきましたね。

世界3大映画祭は ベネチア、カンヌ、ベルリンだそうですが、特長も やや違いがありますよね。

ベネチアは、古い歴史を持ち、芸術的な色合いが濃いですね。

カンヌは、商業的な感じで、だから、新作の売り込みが多いそうです。

ベルリンは、社会派で、また、若手の登竜門的な映画祭だそうです。

アカデミー賞は、派手で、いかにも アメリカ合衆国のお祭りですよね。

歴史の浅いアメリカでは、映画で文化を創っていこうという思惑もあったそうです?

いろんな人種のるつぼの国を ひとつにまとめ上げるむつかしさ。  だから、作品は英語でないと

いけないし、他の言語の作品は 総て、外国映画作品になるそうです。

だから、意外に対象作品はおのずと少なくなりますよね。

(余談ですが、戦後、アメリカが日本を統治した時、洗脳するひとつの方法として、

3S作戦が実行されたそうです。

 3Sすなわち スクリーン、スポーツ、セックスということらしいですが。)

日本アカデミー賞は、大手の映画会社の 力関係もあり、マイナーの作品は、

よっぽどでないと無視されますし。

 

僕は、キネマ旬報の評論家のベスト10ではなく、身銭を切って劇場まで足を運んで、

芸術的に、また娯楽としても 楽しく観れる作品を選んだキネマ旬報読者のベスト10を

参考にして、見逃した作品を 追っていますです。

 

 

誰も知らない   チルソクの夏  血と骨

 

上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、蒼井優、宮崎あおい などなど魅力ある若手女優が、

ガンガン出始めた 2004年 平成16年の独断と偏見の マイベスト10。(邦画編)

バファローズとブルーウェーブが合併し、冬のソナタで 韓流ブームでした。

①父と暮らせば    ②誰も知らない    ③血と骨     ④チルソクの夏

⑤ワイルド・フラワーズ     ⑥隠し剣鬼の爪     ⑦お父さんのバックドロップ

⑧スウィングガールズ    ⑨花とアリス     ⑩下妻物語

 

NHKテレビの あさが来たにも、また、売出し中の期待の新人さんが 出ていますね。

「幕が上がる」にも チョイ役で出ていた  吉岡里帆さん。(眼鏡の宣ちゃん)

NHKは、大河ドラマや朝ドラに、 今から伸びてきそうな新人俳優を 

映画や演劇界から 見つけて 早い抜擢をしますね。

この女優さんは、演技もいいけど、どうも将来、脱ぎっぷりも良さそうで?

楽しみです!?(そこの旦那、この娘の水着姿、たまりまへんで!  びっくりぽんでっせ)

失礼いたしました!!