Archives 3月 2019

グリーンブック

「グリーンブック」

脚本も執筆したニック・ヴァレロンガの実話に基づく人間ドラマ。

1962年、天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーが

差別の残る南部での演奏旅行を計画、イタリア系の用心棒トニーを雇う。

二人は黒人用旅行ガイド”グリーンブック”を

頼りに旅を始める。(キネマ旬報からの抜粋)

本年度、アカデミー賞作品賞受賞。  81点

最後、ラストシーンで、ひとすじの涙が頬をつたいました。

見事な作品だと思います。

言いたいことは、山ほどあります。(良い意味で)

でも、この現実に改めて、深いため息をつきます。

また、この作品は、実話かと思えないぐらい優しさがあります。

それが、唯一のこの作品の欠点かと思うぐらいです。

大作でもなく、お金もかからず、CGも使わず。

珠玉の良心作というか、米国の良心だと思います。

V・モーテンセンが、往年のロバート・ショーを彷彿とさせる存在感。

ロードムービーそして、バディムービーの面白さ。

たまたま、イチローが引退記者会見で、大リーグでは、外国人あつかい(当然ですが)された時の

苦労や心境を話していましたが。

先週、大相撲で全勝優勝した白鵬も同じ立場ですよね。(偶然にも、平成が終わる時に

平成を代表するであろう二人が、また、光を浴びました。)

この作品の主人公も、ピアノの天才でありながら白人の中に

ポツンといる黒人でした。

お薦めです。

 

 

 

七つの会議

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「七つの会議」

直木賞作家・池井戸潤による同名クライムノベルを「祈りの幕が下りる時」の

福澤克雄監督が映画化。

ある日、中堅メーカーのトップセールスマン、坂戸課長がパワハラで訴えられ、

異動処分が下される。

訴えた当事者は、いわゆる ぐうたら社員の部下・八角だった。(キネマ旬報からの抜粋)

77点  何と言えばいいのか、面白い題材には違いないのですが、

映画のひとつの作品として観た時、

上滑りで、深みがなく、重みがない。(言い過ぎかな、ごめん!)

そして、主人公の演技が大袈裟すぎて、ひどい。

テレビ局、からむな!

「空飛ぶタイヤ」のほうが、まだまし。

もう一度、言わせてもらいますが、テレビドラマの域を出ない作品。

もったいないと思います。

 

17日の日曜日の朝、”サンデーモーニング”で

ITが、未来の戦争を変えるという特集を放送していましたが、

そこで、使われていた映像は、映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の

一場面でした。

2017年の この作品。

評論家の評価は、まあまあでしたが、

私は、その年の第3位に挙げました(笑)。

本当に衝撃的な内容で、びっくりもしたのですが、

その緊張感と言ったら・・・・・。(2017年7月13日のブログに載せています。)

お薦めです。

 

 

 

 

 

ファントム・スレッド

「ファントム・スレッド」

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のP・T・アンダーソン監督とD・ディ=ルイスが再タッグを組んだ

ラブストーリー。

1950年代のロンドン。ファッション界の中心的存在として活躍するオートクチュールの

仕立て屋レイノルズは、

若いウェイトレス、アルマと出会う。(キネマ旬報からの抜粋)

堂々とした大人の恋愛映画。

主人公ふたりの演技も素晴らしく、イギリスの上流階級の雰囲気も満載。

オートクチュールのお仕事の世界も堪能。

映像美と職人さんの描き方も納得。

しかし、この愛の形はワタクシ的には理解不能でした。

 

関西板硝子卸組合の旅行に行って参りました。

行く先は、新潟。

先週、新潟出身の木竜麻生さんに”新潟へ行くんですよ。”と

お話したのですが・・・・・。

まだ運行を初めて一年も経っていないそうですが、

えちごトキめき鉄道の”雪月花”という列車は、すごく良かったです(笑)。

 

新井浩文も、もったいないですが、ピエール瀧も

本当に残念です。しかし、LIXILも踏んだり蹴ったりですね(笑)。

 

 

 

 

 

 

おおさかシネマフェスティバル②  孤狼の血

おおさかシネマフェスティバル②

「孤狼の血」

やっぱり、面白いですね。

広島の叔父に言わせると、”こんなもんじゃありゃせん”と言う事ですが。(笑)

 

表彰式後の打ち上げパーティで、監督の白石さんと

昨年に引き続き、お喋りをさせて頂いたのですが、

続篇は、やはり、松坂桃李さんを主人公にされるそうです。

浜村淳さんとも、お話をさせて頂き、

平尾菜々花ちゃんには、お写真を撮らせてもらいました。

肖像権の問題もありますので、ここで、ご披露できないのは残念ですが・・・・・・・・・・・。

そうなんです。

なんと、木竜麻生さんと、ツーショット写真を撮らせて頂きました。(う、うれしいです。)

昨年の石橋静河さんと同じように

”スクリーンで観るより、お綺麗ですね。”とまたまた、失礼な発言。

”いや、うれしいです。私、静河さんとは、よく食事に行くんですよ。”とのこと。

恐縮です(笑)。

実は、その会話の席に、一昨年、昨年、今年と3年連続で、私たちをお世話して頂いたスタッフの方が

いらっしゃるのですが、いつも、可愛らしい笑顔で、

”また、来年、お会いしましょう”と

おっしゃっていたのですが・・・・・・・。

非常に失礼を承知で発言させて頂くのですが(笑)

多くのスタッフのなかで、ひときわ、べっぴんさんなんです。

木竜麻生さんと3人でお話をしていたら、”実は、私、元NMBの研究生だったのです。

体調を崩して辞めました。”とのこと、

えっー、えー! びっくり! ・・・・・・・   でも、納得(笑)。

今から、思い出すと、美女お二人と、ひとときの会話、

至福の時間でした(笑)。

Mさん、来年もよろしくお願い致します。(笑)

その、木竜麻生さんが出演された「鈴木家の嘘」の

野尻監督とも、ビールを飲みながら、日本アカデミー賞の話なんぞをしました。

まっ、おわかりのように、大手メジャー以外のマイナーな作品は、無視されてますよね。私が、いろいろ意見を申し上げたのですが、

野尻監督、相当、たまってますね(失礼!・ 笑)。

で、なんやかんやで、今年も

たくさんの方々をご招待させて頂きました。

また来年、参加できるように、がんばります。

ありがとうございました。

 

プロレスラーのデストロイヤーさんが、亡くなりました。

学生の頃、友人に、よく足四の字固めを

掛けたのを思い出しました(笑)。

合掌

 

おおさかシネマフェスティバル① 生きてるだけで、愛。

おおさかシネマフェスティバル①

「生きてるだけで、愛。」

本谷有紀子の同名小説を「太陽の塔」の関根光才監督が映画化。

過眠症で引きこもり気味の寧子は、ゴシップ誌の編集者である恋人・津奈木と同棲中。

ある日、寧子の目の前に津奈木の元恋人・安堂が現れ、津奈木とヨリを

戻すために寧子を部屋から追い出そうとする。(キネマ旬報からの抜粋)

 

おおさかシネマフェスティバル、今年も無事に、終了いたしました。

皆様、ありがとうございました。

異様に盛り上がった昨年に比べ、表彰者が

やや、地味かなと(失礼!)思っていたのですが、

盛況のうちに、終わって、ほっとしています。

 

「生きてるだけで、愛。」

初見です。78点     

 良かったです。

男性陣からは、不評でしたが、泣いておられる女性の方も多く、

なかなか、繊細な作品でした。

いやあ、趣里さん、お見事でした。

水谷豊さん、伊藤蘭さんの娘さんと言う事は、周知の事実ですが、

演技の表現は、素晴らしいです。

主演女優賞の表彰の時に、その表情の豊かさに、びっくりしました。(一番前で、拝見させて頂きました。)

私としては、安藤サクラさんか、黒木華さんかと思っていたのですが、

ごめんなさい、将来性を感じる良い演技でした。

 

今年も、表彰式の司会は、浜村淳さん。

御年、84歳。ただ、ただ、恐れ入りますのひと言。

相変わらず、わざとボケているのか、ホントにボケているのか、楽しい司会でした。

今年からは、桂きん枝さんの、お弟子さん、桂ちきんさんが、進行役のお手伝いをされていたのですが、

ちょっと、心もとない司会でした。(打ち上げの時に、ひやかしました。)

もう一人の、いつものお手伝い役の、簫秀華さんは、いつも通りの安定した司会ぶり。(さすがです。)

「孤老の血」で、助演女優賞の阿部純子さんは、本当に、スリムで、おきれい。

浜村さんが、何度もモデル出身と間違われてましたが、さもありなんです。

北野高校から慶応大学という才女。これからの飛躍が楽しみです。

ワイルドバンチ賞の「カメラを止めるな!」から、どんぐりさん。映画でも、強烈な印象を与えてくれましたが、

実物も、そのまま(笑)。楽しい人です。

主演男優賞の役所広司さんは、さすがの貫禄。でも、思ったより、スラッーと背が高い印象を受けました。  「孤老の血」

主演女優賞の趣里さんは、前述の通り、、可愛らしい方でした。  「生きてるだけで、愛。」

新人女優賞の「ごっこ」の平尾菜々花ちゃん。可愛い可愛いお子でした。

東京から来た、姪が、花束贈呈の大役。姪は小学4年生ですので、

ちょうどよい、舞台構図になり、関係者の方にも喜んでいただけました(笑)。

同じく、新人女優賞の木竜麻生さん。

お待たせいたしました(笑)。

今回は、私、どうしても・・・・念願の、木竜麻生さんへの花束贈呈。

ありがとうございました(笑)。

いつも、ここで、作家性とか、監督とか、映画は脚本とか、ええかっこほざいていますが、

しかし、やっぱり、女優さんが来られていたら、女優さんと握手したいものです。(笑)

「菊とギロチン」  「鈴木家の嘘」  本当に素晴らしい演技でした。

特に後者は、個人的に私の昨年のベストワン。

木竜麻生さん、本当に将来楽しみな女優さんです。

 

②では、打ち上げパーティの模様を少しリポートさせて下さい(笑)。