「15時17分、パリ行き」
C・イーストウッドが、2015年にパリ行の特急列車内で起きた
”タリス乱射事件”を
事件当事者を俳優に起用し映画化。
8月21日、高速列車内でイスラム過激派の男が突如、
自動小銃を発砲。
混乱の中、犯人に立ち向かったのは、
旅行中の若者3人だった。(キネマ旬報からの抜粋)
主人公の3人が
素人とは、びっくり!(事件当事者)
”演技とは、知性的な芸術ではなく、感情的な芸術”と、
イ-ストウッド監督も言っていますが、それにしても、あまりに自然な演技にびっくりしました。
クリント・イーストウッド監督、老いて、ますます精力的に秀作を
連発していますが、
最近の作品は、特にリアリティを追求しているみたいですね。
でも、この配役は、ある種の賭け。
そして、主人公たちの行動も、
どうなるかわからないギャンブル的行い。
最終的に、偶然の産物か、なるべくしてなったのか。
プロパガンタでもなく、単に自分のやるべきことを
しっかりやったのか。
宗教や政治や人種を超え、
なにかに動かされている自分の運命を信じて、行動したのか。
いつか、やって来る何かのために日頃の努力を続けたのか。
だからこそ、上に立つもの、指導者の責任も重いものになってきますよね。(イスラム過激派にも
同じことが言えますが。)
イーストウッドは、スゴイ。
スゴイ実験映画だ。
脚本が弱いから、本人自身を使ったのか?。
ともかく、87歳は、まだまだ
楽しませてくれます。
来年の ”おおさかシネマフェスティバル”
3月3日に決まったそうです。
また、よろしくお願い致します(笑)。