Archives 4月 2016

スポットライト 世紀のスクープ

「スポットライト 世紀のスクープ」

第88回アカデミー賞作品賞&脚本賞受賞作。カトリック教会による組織ぐるみの

隠蔽を暴いた新聞記者の実話を映画化。2001年 ボストン・グローブ紙の

新編集局長に着任したマーティは、神父の性的虐待事件の詳細を取材する方針を

打ち出す。(キネマ旬報からの抜粋)

学生の頃は、新聞記者に憧れていたこともあり、面白く観させてもらいました。

定期購読者の半数以上を カトリック信者が占めるボストン・グローブ紙。

それだけに、これは社としては腹を入れた戦いになります。

地域密着度の高い新聞だけに、あらゆるところから妨害が入る。

そして、このことは、弱者(性的被害者)を世間に公表させることになる。

(だから、派手には しにくい事件だけに 結果においても

 記者にしても勝利の喜びというものが、少ない。)

上司からも、個人ではなく、攻撃を組織(巨悪)に、しぼれ、

全体像を暴け、でないと再発を防げないという指示がでる。確かに

これは、メディアのひとつの指針ですよね。

良く出来た作品だと思います。    80点

でも、宗教観の違い?日本人にはわかりづらい点もありますよね。(カトリック教会とか、

神父さんの存在価値とか)

古くは 「エクソシスト」や「オーメン」が、全世界でヒットしましたが、

怖さが もうひとつ伝わらなかったようなのも その辺があるのかなと。

地味な内容だけに、横では また気持ちよく お休み中。(笑)

マイケル・キートンが バットマンや去年のバードマン以上に 渋く存在感のある演技。

作品としては、ウォーターゲート事件を扱った「大統領の陰謀」によく似た展開でした。

(この作品も、ちょっとセリフが多すぎるというところも 似ている。)

記者というものにかぎらないのですが、こういう地味な仕事は

モチベーションを保つのが 確かに大変です。

ましてや、ただ単に仕事をこなしているだけでは、こうはいかないだろうと

思うところは むずかしいところです。

記者としても、正義感と好奇心と、

そして出世欲で特ダネを獲り、心も満たしていく。

だから、時間もかかるし、めんどうくさいし、家庭を顧みないことも出てくる。

仕事で 忙しいのは(何かを成し遂げたりする時とか)

米国や日本だけでなく、全世界共通。

また、上からの指示も同じこと。結果がでるかどうか わからない時間のかかる仕事に

いつまで 辛抱できるか。

ただ、現在は昔以上に 非合理な仕事はやめさせられていく傾向にあります。

いろんな意味で(働くひとの価値観も多様化して)難しい時代。

 

パンフレットに 今、絶好調の週刊文春の編集長の文章が掲載されていました。

”親しき仲にもスキャンダル”という言葉を載せられておりました。

突っ込んだ記事を取るためには、親しくしないといけない が、しかし、それとこれは

(仲のいいことと特ダネは)別だと。

深い言葉です。(その特ダネが正義感のある記事だと理想ですね。)

 

弊社の税理士の先生は、A新聞の販売店のお客様が多数いらっしゃる上に、

旦那さんはA新聞にお勤めでいらっしゃいますが、

今、新聞を読まない人が多いとか。

(裏事情も時々、聞かせてもらっています。)

 

また、最近、SNSとかが、流行っていますが、

当然、その人にとって都合のいいことの

情報やきれいごと、建前しか 発信しません。

僕は、以前から バランス感覚というものが、大事なんじゃあないかと、

日頃から気を付けて そういう目で見ているつもりなんですが、

この作品を観て、

改めて、そう思った次第です。

 

見事なラスト・シーンでした。

 

次回は今年のアカデミー賞で念願の 最優秀男優賞を獲得した

レオ様の「レヴェナント・蘇えりし者」の予定です。

 

 

007/ゴールドフィンガー  007/私を愛したスパイ

(前回の続きも兼ねて)

007シリーズは、私としては、どうしても、評価の高いショーン・コネリー時代ではなく、

リアルタイムで観た ロジャー・ムーアの時代の作品の方が印象としては残っています。

ちなみに 007シリーズ 我がベスト3は

① 007/カジノロワイヤル

② 007/ゴールドフィンガー

③ 007/スカイフォール

後、主題歌が好きなのは、 「007/私を愛したスパイ」   「007/ユアアイズオンリー」

「007/黄金銃を持つ男」   「007/死ぬのは奴らだ」  「007/ロシアより愛をこめて」

などなど。

ダニエル・クレイグは、今回が最後なのでしょうか?

意外に似合っていた気もするのですが、

今回は、やや、マンガチックで派手になり、

まだ これじゃあ、ミッション・インポッシブル シリーズのほうが、きわきわに、

リアリティ感があるような、ないような。

でも、このあらゆる面での英国感?たまらない魅力のひとつですよね。

 

先週末は 卸組合の旅行で 岐阜県に おじゃましました。

新大阪からだと、名古屋を経て 岐阜まで 約90分。意外に近いですね。

夜は 岐阜で一番古いという、老舗の料亭、水琴亭という

 お庭の見事なところで、会席料理を味わいました。

そして、そのあと、わたくしは、翌日に仕事を控えておりましたので、

皆さんが、日本三大SのKに 行かれ、翌日は ゴルフというスケジュールを

尻目に 泣く泣く? 帰ってまいりました。(これは事実です!)。

 

次回は 今年のアカデミー賞作品賞の「スポットライト 世紀のスクープ」です。

 

007スペクター

「007 スペクター」

ダニエル・クレイグが 4度目のジェームズ・ボンドを演じた「007」シリーズ第24作。

少年時代を過ごした”スカイフォール”で 焼け残った写真を手に入れたボンド。

その写真に隠された謎に迫るべく向かった先で、

悪の組織スペクターの存在を突き止める。(キネマ旬報からの抜粋)

ダニエル・クレイグになって、ボンドのダークな過去を

リアルっぽく描いていたのが、

ここにきて、娯楽色満載の原点に近くなったような作品。

それはそれで、ボンド映画の面白さなんですが、

ただ、ダニエル・クレイグは、似合わない様な。(この項、次回に続かせて下さい。)

 

先週、福島の原発で働き、2か月後に スェーデンの原発へ 三菱重工の人たちと、

クレーム処理に行く友達と

三宮で、一献傾けました。30年近い年月の 久しぶりの再会。

お互いの複雑で波乱万丈の人生に(笑)乾杯し、健康で無事な再会を祝いました。

おのずと、

原子力(原発)の話になりましたが、いろんな原発にまつわる話の果て、

彼も、原発は いらないよと。

僕も同じ意見なのですが、一番の理由は 処理の仕方が見つかっていないということです。

”原子力は 人類が使うのは まだ早いよね” 彼の意見にまったく同感です。

 

その夜、熊本で地震。

原発も心配でした。

3年半前に、お得意先の旅行で、熊本城、湯布院、阿蘇山(そういえば、

スザンヌさんのお母さんのバーにも寄せてもらいました。)各地を周り、

辛子蓮根や馬刺しを お土産に持って帰ったなあと 思い出されました。

テレビで見ていても、当然、ライフラインの復旧や物資の不足はあるのですが、これからは、

若い人の手が 欲しくなるのです。

地震直後に、各家に無事を確認する声をかけさせてもらったりしたことが、

昨日の事のようにも思います。

このブログにも、時々書かせてもらっていますが、

21年前の地震で、人生が変わった一人です。

あの時、親戚の若い子や知り合いに どれだけ助けられたか。

改めて、感謝とお礼を申し上げます。

 

 

 

七人の侍 生きる 悪い奴ほどよく眠る

今回は、お分かりの様に、いつもの最近観た作品ではなく、御存じ、”世界のクロサワ”の

作品群です。全世界では、天皇より、名前が知れ渡っているのではないかと、

一時言わしめたほどの、日本映画界の最高峰、黒澤明。

私も、少し時代は後になりますが、クロサワ作品に楽しませてもらった一人です。

私のベスト3は

①七人の侍    ②生きる    ③悪い奴ほどよく眠る

(あと、印象深かった作品は)

天国と地獄    酔いどれ天使   椿三十郎     赤ひげ

用心棒     野良犬      羅生門 などなど、やっぱり凄いですね!

 

G7の外相会合が、広島で行われ、また、

パナマ文書が、世界を震撼させていますが、

私は、先週はメーカーさんと ゴルフを行い (また、散々な結果でした。

もう、やめたろかな!)

週末は、メーカー会議で 久しぶりの上京。

お江戸は、相変わらず、人が多うございます。

その折に、弟一家と食事を致しました。長女は 部活動で逢えませんでしたが、

小学校2年生になったばかりの、次女の姪っ子に逢い、

目の保養をしたというか、

なんともいえず、可愛いものですね。

(でも、私と歩くと、両方とも首から身分証をかけていないと、

どっかの危ない 

おっさんが、連れまわしていると勘違いされるで という声が・・・・・・・・ほっとけ!)

 

改めて、岸田外相、

いい仕事されましたね。

今回は、右も左も関係なく 歴史に残る良いお仕事だと思います。

ケネディ女史にも感謝です。

(私の広島の母の弟、すなわち、叔父が 岸田さんの選挙応援を、最初からお手伝いを

しているという縁は、全く無視させていただいても そう思います。

もっとも、昔から無視してましたが・・・・・・・)母の姉も犠牲者の一人です。

 

いまだに、米国は正当性を主張しています。ある程度は理解できますが、

(前にも書きましたが、)じゃあ、ヒロシマは一歩ゆずったとしても、

ナガサキは 落とす必要はなかったんじゃあないかと。

単なる実験としか思えません。

ともかく 核廃絶に向けての一歩は踏み出されました。

ミッション:インポッシブル/ローグネイション

「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」

トム・クルーズ本人のスタントも見どころのスパイアクションシリーズ第5弾。元エリート諜報部員で

構成されたスパイ組織の存在によって、イーサン・ハントが所属するIMFは解体の危機に。

イーサンは組織存続を懸けて、仲間とともに任務に挑む。(キネマ旬報からの抜粋)

導火線の着火と共に、流れてくるお馴染みのテーマ曲。

幼い頃、大人たちが夜遅く、楽しそうに TVを 観ていたのを思い出します。

映画のシリーズになり、毎回、トム・クルーズの体を張ったアクションは 凄いものです。

これも、映画のひとつの面白さですよね。

特に、我々は 硝子なんぞを あつかわせてもらっているので、硝子を使ったアクションには、

吃驚します。そして、

今回も、ラスト・シーンに使われていましたね。

スパイものといえば、漫画家の望月三起也さんが、先日、亡くなられました。小中学生の頃、

少年キングに掲載されていた ”秘密探偵JA”は よく読んだものです。

特に ”脱走列車”という作品は映画的で印象に残っています。  

あと”ケネディ騎士団”という作品もお気に入りでした。なつかしいです。

 

次回、10月からのNHKの大阪制作の朝ドラのヒロインに、芳根京子さんに

決まったそうですが、

なんと、吉岡里帆さんに続いて「幕が上がる」からの抜擢。正に、びっくりぽんです。

 

昨日、奥さんが、たまたま、阪急西宮ガーデンズの近くを通ると、

あの藤原紀香さんが、地元での一日警察署長で、訪れていたとのこと。

近くで見ると テレビで見るより きれいだったそうですが(笑)。

そういえば、高校生の頃、京都で撮影中の 松坂慶子さんを 見たときは、

本当に、 お綺麗でした。

龍三と七人の子分たち

 

「龍三と七人の子分たち」

多彩なヤクザ像を描いてきた北野武が、非道な世間に抗う元ヤクザたちを描いたコメディ。

極道から身を退き息子一家と渋々同居する龍三だが、オレオレ詐欺に遭ったのを機に、

昔の仲間を招集し暴走族上がりの卑劣な組織潰しに意欲を燃やす。

(キネマ旬報からの抜粋)

「座頭市」 「BROTHER」 「その男、凶暴につき」などなど、僕も好きな

北野武監督作品だけど、今回は内輪だけで受けているような タケシの趣味みたいな映画。

 

4月に入りました。弊社も 第74期を、なんとか無事に終り、第75期を迎えることが

できました。営業社員とパートさんも、それぞれ、一人ずつ雇えることができました。これも、皆様がたの

おかげと、社員一同、感謝、感謝。                    

そして、改めて、

今一度、気をひきしめて、頑張る所存です。

サクラの季節、次男も東京での入社式に 向かいました。

 

プロ野球も開幕し、この間は大相撲も、千秋楽の結びの一番は物議を醸しだし、

はたまた、消費税の行方は如何に。

 

NHKの朝ドラ ”あさが来た”も終わりました。なかなか、楽しかったですね。

広岡浅子さんという女性実業家が主人公で、

九転十起の精神とか、

勉強意欲の旺盛さ、そして同性を応援する心とか、

自分の事だけじゃなく、社会に貢献する気持ちとか、

学ぶことの多い番組でした。

それだけに、映画で もう少し人物像を掘り下げて、

じっくり見てみたいと思うような

魅力のある人ですね。

特に お商売の大変さとか、人間関係のむずかしさとかを描いてもらえれば。それと、

あとは、村岡花子さんとか、市川房枝さん(勉強会の教え子らしいです)とかが登場すると

面白いでしょうね。

最期に、やっぱり、

宮崎あおいさんは、うまかったですね。

セリフのない場面では、特に上手でしたね。その表現方法は感嘆ものです。

舞台ではオーバーにならざるを得ない部分とか、また、読書では、想像しか出来ない部分とか

ありますよね。

だから、映像でしか出来ない表現は、

その映像からしか読み取れない、

映像の醍醐味のひとつですよね。