オッペンハイマー

「オッペンハイマー」

原爆を開発した科学者オッペンハイマーの半生を

実話に基づき、

「TENET テネット」の

クリストファー・ノーランが映画化。

第2次世界大戦下の米国で

世界初となる原子爆弾の開発に成功したオッペンハイマーだったが、

投下後の惨状を聞き、

深く苦悩するようになる。

(キネマ旬報からの抜粋)

82点

 

まず最初に感じたのは、白人は相変わらず、差別する人種だなと。

 

作品としては、オッペンハイマーの人物を描くのがテーマだから

よく出来ていると思いました。見応えは十分。上映時間は3時間ですが、

長くは、感じませんでした。

確かに原爆の恐ろしさが、いまひとつ伝わらないという意見もありますが

それは仕方のないところです。

ただ、物語としては、いつものノーラン流の時系列の組み立て方が

少しややこしかったのも確かです。(ノーランにしては、わかりやすい?)

ボクは、先祖が広島でもあり、

近現代史はある程度興味があり、知識もあったので良かったのですが

観る前にある程度の予備知識は必要な映画ではと思いました。

真っ新な状態で観るのが僕も多いのですが

この作品に関してはちょっと調べておいた方が良いみたいです。

だから、トルーマンが出てきた場面が一番、腹が立ちました。

オッペンハイマーはあくまで発明者の一人であって

使用した張本人はトルーマンです。

このブログでも、ちょいちょい意見は言わせてもらっていますが、

戦争はほとんど終わりかけだし、

一歩譲ったとしても、なぜ、2発も落とす必要があるのか!

違うタイプの爆弾の効果、威力を試す実験だったし、

高いお金も使っているし、戦後のソ連に対しての威嚇もあるだろうが、

何といっても、有色人種に対しての差別としか思えない。

特に、日本人はサル扱い。いまだに、そんな扱いが見え隠れするように感じます。

ユダヤ人の復讐としたいドイツは早々と降伏してしまい、

日本に落とすしかなかったのですよね。

ノーランとしての、又、オッペンハイマーとしての(赤狩り事件を含めて)

作品としては、本当によく出来ているとは思いますが、

個人的には、改めて差別というものを感じる映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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