「メッセージ」
第89回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされ、
音響編集賞を受賞したSFドラマ。
ある日、地球各地に大きな宇宙船のような物体が現れる。
彼らの言語を解明するよう要請された言語学者ルイーズと
スタッフたちは、
驚くべきメッセージを受け取る。(キネマ旬報からの抜粋)
「ブレードランナー 2049」の監督作品。
観た順番が前後になりましたが、思いっきり、作家性が出ている作品。
アホな私でも、知的好奇心をくすぐられました。
でも、観た後に解説を読んでも、
良く解らないことが多い(笑)。
解説文も 大学の偉い先生の文章が多い。
とはいいつつ、
芸術的でもあるのですが、
また商業的な描き方もあり、
上手いバランスで止めている様な作品。
解り易く、また、答えが出ているのではなく、
観客に委ねているという映画です。
テッド・チャン ”あなたの人生の物語”という短篇小説が原作だそうです。
昔から言われていることですが、小説を映画化するには、
長篇ではなく、短篇の方が いいそうです。
長篇は どうしてもストーリーに追われてしまうけれど、
短篇だと、監督の個性や作家性が出しやすいと。
確かに!
この作品は、時系列に関しても考えさせられます。
未来を知っていたらどうするか?
それが、幸福でなくても。
それでも人生は素晴らしいと思うのか。
よく言われることですが、時間とは
サークルなのか。
ぐるぐる周っているのか。
また、言語が、その人を創るのか。
多数の言語を操ることで、豊かな考えを持つことになるのか。
僕は時々、書いていますが、作家性と商業性がほどよく調和された作品が
好きです(笑)。
昨年は、「シン・ゴジラ」、
楽しませて頂きました、ハイ。
明日からは、メーカーの工場見学で、金沢です。