小早川家の秋

 

「小早川家の秋」

見逃していた、観たかった一本です。

御存じ、小津安二郎監督の、松竹ではなく、東宝での作品。

東宝のスターと松竹のなじみの俳優さんを

出演させた、オールスターの趣もある作品。

確かに豪華な俳優陣が

確かな演技を見せ(特に 新珠三千代さん、司葉子さん、杉村春子さんは

はまり役)

良かったのですが、いつもの小津調に比べれば、切れが悪い?

特に森繁さんは、なにか、よその庭にいるような

よそよそしい演技。

舞台が関西なのも珍しいですよね?

駅の看板に十三支店の文字が。(じゅうそうと読みます。ワタクシが生まれた産婦人科が

ありました。)

50年以上前の作品なのですが、こういうところも、

風俗的に 発見が有り、面白いですよね。

 

NHKの朝ドラ”ひよっこ”。

朝ドラらしく、楽しい展開になってきましたね。

前にも書きましたが、前回の作品は

舞台が神戸でもあり、芳根京子さんをはじめ、

応援する俳優さんがたくさん出ていたので、注目していたのですが、

(ワタクシ的には)

残念な?作品でした。

今回の作品は、団塊の世代がターゲットなのか、

東京オリンピックのころから始まり、音楽も、桑田さんの主題歌も

60年代調を意識した作り方。

先日の朝日新聞にも、朝日新聞の映画担当の石飛徳樹記者の

好意的な記事が載っていました。(この方の記事はいつも楽しく拝見させてもらっています。)

脚本は、岡田蕙和さん。ベテランの脚本家さんですね。

「阪急電車片道15分の奇跡」、おもしろかったです。(ご近所の話としても)。

それと、藤野涼子ちゃん、

「ソロモンの偽証前篇・事件」での達者な演技。

そのまんまの表現力、大した女優さんです。

さてさて、今後は・・・・・。