レヴェナント・蘇えりし者

「レヴェナント・蘇りし者」

アメリカ開拓時代に実際に起きた事件を映画化した、第88回アカデミー賞監督賞&

主演男優賞&撮影賞受賞作。未開の地を探索中に熊に襲われ瀕死の重傷を負った

ヒューは、敵意を抱く仲間に置き去りにされた上、目の前で最愛の息子を

殺されてしまう。(キネマ旬報からの抜粋)         80点

念願のオスカー像を手にしたレオ様の 文字通りの熱演。

映画らしい映画。美しく、そして、寒さ、痛さを感じさせてくれる画の力強さ。

(さすがに、奥さんも おやすみには なられませんでした(笑)。)

この監督にしては、解り易かったのではないかと。でも、

環境問題、差別や先住民族の問題とか、どこの国にでもある問題を

強烈な映像でメッセージをしています。力作です。

 

僕は、以前は、成人映画であろうが、芸術映画と言われる作品でも

なんでもかんでも、観ていたのですが、

さすがに、寿命が短くなってきましたので(笑)

高い評価の作品や好みの作品を選ぶように なってきました。

前にも書きましたが、映像と人間が描けているかです。(生意気ですが)

写真や絵画、小説、音楽、漫画との違いは その辺ではないかなと。

もちろん、映画は 所詮、見世物という意見に、 真っ向から反対する気も

ありませんが、人を喜ばせるということでは、他の芸術にも負けていないと

思います。ただ映画は人や物で、たくさんのお金がかかるものですから、

テレビと違って、こんな作品で、お金がもらえるかどうかということが

ネックになります。(だから、マーケティングは大事だし 英語圏が多いだけに

英語の作品は有利ですよね。全世界では吹き替えが主流だそうです。)

 

娯楽映画と芸術映画の境目ってあるのでしょうか?

確かに、監督と会社側との意見の食い違いは(興行と芸術)、よく聞くお話だし、

もちろん、映画自体も観る人のそれぞれ価値観の違いもありますしね。

ただ、よく言われるのは、ピカソの絵をよくわからないと否定する前に、自分自身が絵やその他

あらゆることを勉強したのちに、評価しているのか、自分の勉強不足を

棚に上げて意見を述べていないか、ということも一理ありますね。

 

紀伊國屋書店で 本やDVDを購入した後、阪急百貨店の食料品売り場で

酒の肴と甘いものを買うという、いつものパターン。

ゴールデン・ウィーク中ということで、すごい人の数。

熊本の地震からまだ、日も浅く影響も残っているのですが、

あの阪神大震災の しばらく後、帰宅の途中、

大阪の地下街はいつもと変わらない 人の多い風景だったのを

思い出しました。その時、

ちょっと、ウーっと  思いましたが、

それでいいんですよね。

自分自身が がんばっていれば、誰かが助けてくれる。また、

がんばりすぎなくてもいいし、誰かを頼ってもいいし、誰かの力にも

なれればいいんです。

 

時々、書かせてもらってますが、僕は 僕のひとつの考えとして、

”バランス”という言葉が 好きです。