「PLAN75」
「十年 Ten Years」(18)の一篇を基にした
早川千絵の初長篇。
カンヌ国際映画祭カメラドール特別表彰を受けた社会派SF。
超高齢化社会の日本で、
75歳以上の高齢化社会の日本で、
75歳以上の高齢者の自死支援制度が施行される。
78歳のミチは制度の申請を考え始める。
(キネマ旬報からの抜粋)
79点
倍賞千恵子さんは、さすがのうまさというか、うますぎる。
今更ですが、この作品に出演したことで、大女優の称号に
新たな いちページが加わりました。(ワタシごときが言うには口幅ったいのですが)
ただ作品としては、テーマが重たすぎるだけに、
ある意味で怖い難しい問題だけに、消化不良が残りました。
独りぼっちのさみしさ、健康、お金、そして、
生きていてもなあと、思わせるこの世界(日本)。
了承した後、
10万円では、少ないと思いますが、
仮に100万円であれば、今だったら、希望する人が・・・・・・。
こういうことは、日本では、起こりえないと思いますが、
そういう風に追い込む日本の社会に知らず知らずのうちに
なっていくのでしょうか。
ラストは、それでも生きていこうというメッセージ。
国(国家)の為に死ぬの?死ねるの?
真面目に生きているのに(この映画の主人公も)生きていくのが
つらい世の中って?どうなの。
考えさせられる作品でした。