ウインド・リバー

「ウインド・リバー」

「ボーダーライン」などの脚本で知られるテイラー・シェリダンによる監督作。

雪深いネイティブアメリカン保留地”ウインド・リバー”で

女性の死体が見つかる。

新人FBI捜査官ジェーンは、遺体の第一発見者であるベテランの

コリーと共に事件の真相を追う。(キネマ旬報からの抜粋)

脚本が、素晴らしい。

セリフが沁みるのが、いっぱいある!

今年度、屈指の作品だと思います。

またまた、勉強になりました。

先住民族が、追いやられているのは知っていましたが、

こんな場所とは・・・・・・。映像で見ると、また凄い場所。白い地獄。

日本人も、戦後に、もしかしたらネイティブ・アメリカン同様、

ネイティブ・ジャパニーズになっていたかもわかりません。

アメリカが、先住民を追い出し、極地に追いやり、土地を与えただけで、

事実上、無視する。

そして見て見ないふりをして、臭いものには

蓋をする。

その場所において、落ちこぼれた?白人の差別(人権、人種、女性)、そして、暴力のふきだまり。

弱者が犠牲になる。

悲しいことに、それを美しい雪が隠す。

作家性と娯楽性が

見事に調和した作品。

こういう社会派の映画は、ある意味、好みなのですが、これは、きつい。

アメリカにおいては、強くなければ生きていけない、運でもないのだ、

それも、強い意志をもたなければダメ、そして、そこからが、運である、

自分の意志では、世界は変えれない。しかし、人生は変えれる。

この考えは、好きですね。

男優はジェレミー・レナ―、バツグンに良かったです。

相手役の女性エリザベス・オルセンも健闘していました。

もし、よろしかったら、お正月、DVDを借りられるなら、

お薦めです。

 

雪と言えば、今年、家族で北海道に行って参りました。

旭川の大雪山の頂上付近のホテルに

初日は泊まったのですが、

空港から一般のバスで向かっていた時、頂上付近で

バスがスリップし始め、チェーンも巻いてなく、

ワンマンだったので、

バスの運転手さんが、

ハンドマイクが付いているのに、

”困ったなあ、どうすっかなあ?”というセリフが

何度も何度も車内に流れ、

その後、しばらくたって無事に動いたから、いいみやげ話にはなっていますが、

乗客全員、不安と、おかしさで苦笑い。

翌日は、念願の”旭山動物園”、そして、お昼は旭川が本店の山頭火のラーメンを頂き、

その後、小樽へ移動。一泊して翌日は、札幌空港で、

回転寿司。いやあ、これもおいしかったです。

おかげさまで大満足の旅行でした。感謝。

(閑話休題)

東京の南青山の児童相談所が話題になっていますが、

確かに、環境は子供にとって大事だというのも、多少わかります。が、

こんな親に育てられた子供が、

官僚や政治家や医者になると思うと、ぞっとしますね(笑うしかない?)。

沖縄の辺野古や葬儀場とはいえなくても、

ごみステーションが

自宅の前でも、嫌がる人が多いのも事実です。

でもね、じゃあどうすんのって、いうことです。

強いものが、弱いものを 

いじめてどうすんの?

 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

では、良いお年を。