幕が上がる

あけまして おめでとう ございます

本年も どうぞ よろしくお願いいたします

 

「幕が上がる」

劇作家・平田オリザの処女小説を 人気アイドルグループの ももいろクローバーZ 主演で

映画化。

演劇部で部長を務める高校3年生の さおりは、ある日 東京からきた

演劇経験者で 美人の新任美術教師・吉岡に後押しされて、

全国大会を 目指すことになる。(キネマ旬報からの抜粋)

申し訳ございません!ただのアイドル映画と 思っておりました。ところが、どっこい、

お正月から 元気と笑顔を もらいました。

ももクロが 何人グループかも知らない このオッチャンが・・・・・・・・

ひろいものの作品といえば、失礼かもしれないぐらい、

直球ど真ん中の秀作の青春映画でした。

オッチャン、遅れてるで という声や ももクロの真髄は ライブや という声も

置いといて、この作品に少し ふれたいと思います。

フジテレビが バックにつき 「踊る大捜査線THEMOVIE」の 本広克行監督の

アイドル映画ということで、ちょっと、タカをくくっておりました。

しかし、少女たちの あのころの一瞬の輝きを 演劇の舞台を通して見事に

表現しています。ラストシーンの百田夏菜子ちゃんの笑顔には まいりました。最後に

見事に 幕があがります。

そして、特筆ものは、脇役がいいのです。

特に、特に 黒木華の演技は

素晴らしい。

なぜかと言えば 「小さいおうち」 「銀の匙SilverSpoon」「舟を編む」「繕い裁つ人」

「ソロモンの偽証(前・後編)」 「母と暮せば」などなど 教師の役も多いのですが、

これがまた、同一人物が演じているのかと 思わせるぐらい使い分けた演技を

しています。 す・凄すぎる!

確かに なにをやっても同じ演技の人もいますし、これはこれで 個性派として

スゴイのですが、黒木華さんの演技は これが役者なんだという凄みを

魅せてもらいました(あっぱれ!)

脚本も「桐島、部活やめるってよ」の喜安浩平さんだからか、よく練られていました。

若い子たちも いいけれど、我々年代にも充分元気を注入してくれます。

難点は しゃべりすぎ(説明過多!)と テレビ的演出(演出サービス過剰)。

しかし、フジテレビ的(面白くなければ、テレビじゃない)青春映画かもしれないけれど、

きわきわに それを押さえてアイドル映画の域を超えた作品になっていると

思います。(生意気な言い方だけど)。

 

たまたま、お正月の特番で、ももクロの デビュー前から現在までの 特集を

放映していました。

これを見ると(遅まきながら)、みんながハマル理由もわかります。

(どうでも いいことなんですが)  旧メンバーに 早見あかりさんが いたんですね。

今は、朝ドラに出たり 女優として活躍されていますが、

実は、彼女が抜けてから、名前の最後に Zを付けて ももいろクローバーZに

なったそうですね。そして、このことによって、団結力がより増し、

ここから、ももクロの快進撃が始まったそうです(もう一度書きますが、どうでも

いいことなんですが・・・・・・・・・・。)

でも、そうなると、確かに世間で言われているように ももクロの紅白落選は

残念ですね。(そして、全員が20歳を 超えそうとのこと。大人の女性グループとして、

これから、どういう方向に

行くんでしょうね。)

でも、とにかく、お正月から 元気と笑顔を オッチャンは もらいました。

よおし! 今年も がんばるぞお!

皆様、今年もよろしく お願いいたします。