「関心領域」
第96回アカデミー賞国際長編映画賞&音響賞、
第76回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む
収容所の所長とその家族たち。
穏やかな日常が続き、
壁の向こうにはまるで
何もないかのように暮らす彼らだったが・・・・・。
(キネマ旬報からの抜粋)
77点
正直、今年の今まで見た作品の中では、
一番面白くないし、僕自身の評価も低い。
いつも、ここでも書いている様に、僕の好みは
作家性とエンタメ性の混ざった映画が一番好きだ。
確かに、本当によく出来ているとは思う、
だから、あくまでも、僕の自身の好みと言いたい。
でも、今から、意見を長々と連ねる、
言いたいことが沢山あるということは、
やっぱり、良い映画なのかしらん(笑)
音の映画です。画では、見せない。
ちょっと今までの作家性の高い映画とも
また違う作り方。今年、「オッペンハイマー」が
似た作品を発表しているが(誰もが知っている悲惨さを画にしないところなど)
でも、飽きなかった。
この作品は、映画としての、面白さに欠ける。なぜか?
「オッペンハイマー」に比べても、
上映時間は半分なのに。
広島、長崎のほうが身近だからか?監督の腕か?
俺みたいなものでもわかるように、説明がもっと必要だったのか。
いや、あえて言うと、(得意の独断と偏見です)
なにか、高みの見物、上から目線で言っているような、
あのA新聞のような(失礼!)感じ。
忘れない、繰り返さない、そして、無関心は怖い。
でも、ドイツ人だけが悪いのじゃあない。
いろんな人がいる。
(戦争の恐ろしさを左右するのは、人種ではない)
ハンナ・アーレントが言うように、”平凡な人間がなにかのきっかけで、
思考を放棄し、ただ命令にしたがうと、極端な悪に導かれてしまう”と。
世の中に対して、この作品、何が言いたいのか、
誰もが、作品を観た後、いろんな気持ちになるとは思うけど、
実際は、各人が思った気持ちがすぐ行動に移せるのか。
移せた人は凄いし、
そう思うだけでも、
良いのかもしれないが、
なんか、他人ごとのような描き方。
実際、今の世界は混とんとしているし、
理想と現実、右と左、資本主義と社会主義、民主主義と独裁制、 本音と建前
(お話が、変な方向に(笑))
昔からの考えは古い?時代錯誤!
それかといって、今の考えも行き過ぎは困る。
強いヒーローが出るのを待っているのか、そしてその方が楽なのか。
中華人民共和国とアメリカ合衆国を中心として、世界はしばらく回っていくけど、
その橋渡しは日本の役目だとは思う。
ですが、
日本もヨーロッパみたいに熟成した社会になってきた。
前の世界大戦の始まりは、中国での日本が起こした満州事変。
終わりはアメリカが日本に落とした2つの核。
大きな志を持った日本人が出ないかなあ(笑)
梅雨明けもまだですが、
皆様、お体ご自愛下さいませ!
それにしても、トランプさん!
悪運強いね(笑)