「ミナリ」
リー・アイザック・チョン監督自らの体験に着想を得て作られた
アメリカに暮らす韓国人移民家族の物語。
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民の
ジェイコブは、米アーカンソー州の高原に家族とともに
引越し、希望を見出そうとするが・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)
1980年代のお話しとは、思いませんでした。
結構、(韓国人の移民という事が)最近の事なので、意外な感じがしました。
正攻法の演出なんですが、ややストーリー的に
物足りなく感じました。
演出は小津の方法を参考にしているそうですが。
アーカンソー州は全米でも、貧しい州のひとつだそうで、
韓国人は、(黒人らと違い)1965年の移民改正法以降に増えた後発組だそうです。
何もかも異色な感じがして、よく創ったなとは思います。でも、
アメリカ人は、今も、新天地(自然)への旅立ちの憧れは、皆、持っているのでしょうね。
何かの宗教にも頼りたくなるのも、
夫婦仲もケンカが絶えなくなるのも、そして、勝手な父親になるのも
よくわかります。
ミナリ、イコール
野菜のセリの事らしいのですが、二度目の旬が最も美味ゆえ
子供の為に親が身を粉にすること、子供とのために何を残せるか、ということらしいです。
この監督さん、次作は、あの「君の名は。」の
実写版リメイクだそうです。