ノマドランド

「ノマドランド」

リーマンショックの影響で企業が倒産、

60代の女性ファーンは、長年住み慣れた

ネバダ州の住居を失ってしまう。

ファーンは、キャンピングカーで、

現代のノマド(遊牧民)として

車上生活をしながら、日雇い労働の現場を

渡り歩く道を選択する。(キネマ旬報からの抜粋)

下馬評通り、作品賞受賞でした。

特筆すべきは、アジア系の女性が

監督賞を受賞したことですよね。

いろんな人の、いろんな思惑が交錯していることだと思います。

あらゆる差別に対しても、

そして、また中国の反応やこれからの対応にも。

朝日新聞の石飛記者が書いていたように、

アメリカには、様々な問題が山積しているけれど、

それでも、多くの人はアメリカに

魅力を感じている。その通りだと思う。

 

閑話休題

 

ここからは、受賞する前、鑑賞後の作品についてのワタクシの感想です。

 

観た後は、

良い映画だとは思うのですが、きれいごとに見える感じ。(映像がきれいだからもあると思う)

過酷さや極限状態の描き方が、ぬるい?

それと、ドキュメンタリータッチだから、ドラマ性が少なく、メリハリが

感じられない。 78点

でも、アジア・中国出身の クロエ・ジャオ監督(女性)。

アジア人から見たアメリカの大地を(いろんな意味で)描く。

資本主義や土地やお金の価値とは?

あらゆる

価値観を、ひっくり返しています。

人としての気高い気持ちを持ち続けていることが大事?自主独立?

いろいろ考えさせられました。

 

でも、だからこそ

この作品は単なるストーリーを描くのではなく、

どえらい意味を持つ映画なのかもしれないです。