菊とギロチン

 

 

「菊とギロチン」

「有罪」の瀬々敬久監督が、構想30年のオリジナル企画を実現させた青春群像劇。

大正時代末期、自由な雰囲気が失われつつある世相の中で、

東京近郊で出会った女相撲一座の女力士たちと

アナキスト・グループ、ギロチン社の

メンバーが惹かれ合っていく。(キネマ旬報からの抜粋)

大相撲名古屋場所は、上位に休場者続出ですが(チケットを あらかじめ手に入れていた人は、

残念だと思います。)

この作品は、女相撲の人たちと、

社会を変えようとしている人たちが、

時代の波に巻き込まれながらも、

もがき苦しみながら、生きようという作品でした。

企画の妙。

作家性の強い、約3時間という長さ。

国家と組織と個人、そして、右と左。

でも、面白く観させてもらいました。

見世物あつかいしかない女相撲に、

生きるすべをたくす女性たち。

刹那的な生き方も、時折見せるが、志を持つ青年たち。

一気にみせてくれました、作家の熱を感じた作品でした。 79点

 

個人的に、しんどかった2か月でした。

帰りに例によって、デパートで酒の肴を仕入れ、

家でゆっくり、杯を重ねました(笑)。