「すばらしき世界」
直木賞作家・佐木隆三の小説”身分帳”を原案に、
「永い言い訳」の西川美和が舞台を現代に移し映画化。
13年の刑期を終えた三上は、保護司の助けを借りて自立を目指していた。
そこに、彼の姿をドキュメンタリー番組にしようと
テレビマンが近づいてくる。(キネマ旬報からの抜粋)
80点
さすが、西川監督。
非情に良心的な作品だと思います。
ちょっと、欲を言うと、派手さが(面白み)少ないでしょうか。
というのは、ボクを含めて、ドンパチのヤクザ映画を少しは期待していたものには
物足りない?(笑)。
と思うのも、役所広司さんは、
「虎狼の血」のイメージが、まだ残っているようで。
余談ですが、シネフェスでお会いした時、結構背の高い人なんだなと思いました。
だから、ガタイがいいので、こういう役は似合うし、画面に映えますよね。
相変わらず、存在感があり、うまいです。
でも、役所さんは、迫力が、高倉健、三國連太郎、緒形拳、仲代達矢さんに迫ってきましたね。
監督も好きな監督のお一人で、特に「ゆれる」は、
素晴らしかったです。
正義というものも、人の価値観によって変わりますし、
いい人と悪い人って?
グレーな部分って何?
シャバは,
がまんの連続か?(笑)。
ラストは、自分を抑えきれずに血管が切れた??
(ワタシも気を付けよう)
元妻との再会も楽しみだったろうに。
何か所か、疑問もありましたが、「ヤクザと家族 TheFamily」に続き
またこの作品も、
今年を代表する1本には間違いありません。
考えさせられる作品です。
でも、主人公って、寅さんみたいですよね。
いい人なんだけど、近くのものはハラハラドキドキ、
迷惑もかけられちゃいます(笑)。
今年は、期待していいかな、タイガース(笑)。
NHK朝ドラ、通常より、朝ドラにしては、重い話が多いですね。
でも、杉咲花さんの演技は、成瀬映画の高峰秀子さんのような、凄みが見えますね。
高校野球、東播磨高校、残念でした。
「アルプススタンドのはしの方」、本当に羨ましい学校です。
夏にお待ちしております。