「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
車イス生活の男性と彼を支えた人々の実話を、「王様とボク」の前田哲監督が映画化。
体が不自由で、大勢のボランティアに支えられながら
風変わりな自立生活を送っている鹿野は、
時にワガママぶりを見せながらも、
皆から愛されていた。
ある日、新人ボランティアの美咲に惚れるが・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)
77点
まず、映画としてなのですが、いい題材で、芸達者のお二人がいるのに、(大泉洋 高畑充希)
惜しいかな、平凡な出来だと思います。
介護の知らない気づきも、させてもらえたし、
良心的な作品だとは思います。
でも、演出が、まだるっこしいのか、
製作テレビ会社の意図か、
(以前も書きましたが、このテレビ局の24時間テレビの作り方と
よく似ているなあというのは、言い過ぎですよね、ごめんなさい。)
どうも、うわべをなぞっただけで、
深みがない。この病気の本人とか、周りの人の
必死さが、少し弱いのではと。
いいセリフも多いのだけれど、心に沁みとおらない。
知り合いにもいますが、もっと大変なんだと思う。
親より子の方が先に逝くのは親不孝だけど、
こういう親たちは、異口同音に子より先に死ねないと言います。
ただ、何回も書きますが、名作となりえたかもしれない惜しい作品です。
別に、障害を表に出さずとも、「名もなく貧しく美しく」 「典子は、今」
韓国映画「オアシス」 イタリア映画「道」 アメリカ映画「レインマン」などなど
名作はいくらでもあります。 残念です。
閑話休題
この作品を観たのは、大みそかの31日、
阪急西宮ガーデンズで、奥さんと正月の買い物をした後、
午後3時半の回だったのですが、
なんと翌朝、元旦の新聞の首相動向を見ると、同日同時刻で、東京で
安倍首相が奥様とご覧になっていたとか。
何たる偶然!(前日は「ボヘミアン・ラプソディ」だったとか。)
だから、それがどうしたと、いわれればそれまでなんですが(笑)。