あん

 

「あん」

ドリアン助川の同名小説を、河瀬直美監督と樹木希林が初めて組み映画化。

刑務所帰りで どら焼きやの雇われ店長を務める千太郎は、求人募集の張り紙を

見て現れた老女・徳江を雇う。

彼女が作る粒あんが 評判を呼ぶが、やがて彼女を巡り

心ない噂が広がり・・・・・・・・・。(キネマ旬報からの抜粋)

 

こんなシンプルなストーリーを 感動作に持っていく河瀬監督の見事な力量。

一瞬、ドキュメンタリーと間違うほどの河瀬流。

自然を うまく生かし、樹木希林や永瀬正敏の演技も素晴らしい出来の 良心的な作品です。

”こちらに非がなくても 世間の無理解というものには どうしようもない”

というようなセリフは、やはり、心に残ります。

 

舛添さん、せこすぎます。

 

Mommy/マミー

 

「Mommy/マミー」

当時25歳のグザヴィエ・ドランが J・L・ゴダールとともにカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を

獲るきっかけになったドラマ。掃除婦のダイアンと、多動性障がいで矯正施設を退所したばかりの

息子スティーブは、ひょんなことから隣人のカイラと親しくなる。(キネマ旬報からの抜粋)

ラストまで(精神的に)しんどい映画でした。

観られた方、いろんなご意見が ございましょう。

当事者でもないということでも、感情移入の難しい作品でした。

共感できるところと出来ないところが、こう はっきりと出てくる映画も珍しいのでは

ないでしょうか。

こんな母親、おるよね。でも、ちょっとおかしいよね。

 

監督が25歳だから?フランス人だから?ゲイだから?こんな表現が出来るの?

個性と病気との違いは?人ごととして観てしまうから、感動するの?

実際、こんな可愛げのない子供だったら、きついし、つらい。

それと、甘やかし方には やっぱり、共感できない。

ラスト、希望とあきらめないという言葉がでてくるけど、せつなくなるよね。

映像もこの作品の性質が出ているという 才能あふれた監督の作品。

 

モハメッド・アリ氏が 亡くなりました。フレイジャーやフォアマンとの一戦は

記憶にありますが、なんといっても、異種格闘技戦のアントニオ猪木との一番。

土曜日の昼下がり(米国への衛星中継の時差のため)、必死で(笑)見たものです。

私は、いまでも、あれは真剣勝負のガチンコだと思っておりますが。

今、改めてアリ氏の言動や行動を 再度考えております。

当時は、いろいろな思いも(あまり良くない印象)ありましたが、

やはり、偉大な一人ですよね。特に人種差別に対しての抗議は りっぱなものです。

 

消費増税が延期されました。日本国にとっては、困ったことだとは思いますが、

弊社にとっては、申し訳ないのですが助かったという感じです。

 

がんばれ、タイガース! 踏ん張りどころだ。

 

 

海よりもまだ深く

 

「海よりもまだ深く」

是枝裕和監督が阿部寛と組んで綴る家族の物語。作家として夢を追うも うだつが上がらず、

妻の響子にも離婚されてしまった良多。ある日、団地でひとり暮らす母の元に訪れた良多と

響子、そして息子の真悟は、台風が接近したことから一晩を一緒に過ごすことになる。

(キネマ旬報からの抜粋)

良質な作品だとは思います。

ひとつ ひとつのセリフも良く練られていると思いますし、

また、そのセリフを伝える役者陣の演技も 素晴らしいものでした。

”こんなはずじゃあなかった” とか、身につまされる言葉。

ラストも、そんなことは わかっていたし、これでいいんだと思う主人公。

誰もが自分自身に投影させ 感じることの多い 数々の場面。

また、食の場面の秀逸さ。

ただ、元妻役の真木よう子の ”ぐるじゃあないの?” というセリフには

ちょっと、僕的には ひきましたけど。(姑と元夫が さやをもどそうと企んだのかと)。

世間では、是枝作品は、小津っぽいて言われていますが、

僕は 成瀬さんに近いと思います。(ちょっと、マニアックでスンマセン)。

 

改めて、  映画というものは、その時代を現わしているんだなと   感じました。  78点

 

理想と現実のバランスのむずかしさ。(この作品の主人公に限らず)。

でもまた、思い切り反対の事を素早く決断するのも ひとつの手。

年齢が経つほど夢はむずかしくなりますが、志は持ちたいもの。

 

上野樹里嬢がご婚約。和田誠さんの御子息とか。

和田誠さんとか山藤章二さんのイラストは、40年前のキネマ旬報の誌上で

大いに楽しませてもらいました。

 

わたくしは、日曜日の朝なんぞは、5時に起きて、テレビのサンデーモーニングが

始まるまでに DVDを 1本楽しむことが多いのですが、

先日、次男が 初任給で、ヘッドホンの付いたDVDを楽しむ音響セットを

プレゼントしてくれました。

こちとら、すっかり照れちゃって 満足な感謝の言葉も言えず。改めて、

感謝、ありがとです。

64-ロクヨンー前編

 

「64-ロクヨンー前編」

横山秀夫のベストセラーを瀬々敬久が前後編2部作で映画化。昭和64年に通称”ロクヨン”と

呼ばれる少女誘拐殺人事件が発生。未解決のまま14年が過ぎるが、同様の事件が起き、

県警広報官三上は時効が迫るなか 真実を突き止めようと再び動き出す。

(キネマ旬報からの抜粋)

骨太な作品でした。

わたくし、もう、この年齢ですから、選んで、選んで映画観ているのですが、

それでも、(あくまで)わたくしにとって、5本に1本、

良かったかなあという作品に出会う確率なのであります。

が、この作品は

10本に1本?(ちょっと、言い過ぎかな)

それぐらい良く出来ていると思います。(この快感があるからやめられない?)

当然、まだ、前編なので、評価は早いとは思いますが。

佐藤浩市が、(もともとうまいが)また、うまい!(芳根京子ちゃんも出ていましたね。)

事件そのものとは別に 県警広報部と記者クラブ(マスコミ)との対立やら、

男性社会?の構造とかを 前編は描き、後編へと充分期待する内容で

終わっています。    82点

 

先月までは、総会とか行事が多かったです。

社内でも歓迎会が有ったり、各メーカーさんとの飲み会も。

ちょっと、胃腸もバテ気味です。

大相撲は稀勢の里が惜しかったですね。

プロ野球も交流戦が始まりました、がんばれ!タイガース。

 

 

 

マネーボール  ゴーストライター  トゥルーグリット

独断と偏見の 2011年 平成23年の洋画ベスト10

① 英国王のスピーチ    ② マネーボール       ③ ゴーストライター

④ リアルスティール    ⑤ ツリーオブライフ     ⑥ モールス

⑦ トゥルーグリット    ⑧ アンストッパブル

⑨ ブラックスワン     ⑩ ソーシャルネットワーク

FIFA女子ワールドカップで、なでしこジャパンが サッカー世界一に

なった年でした。

 

オバマ米大統領の 格調高い広島での演説。素晴らしかったと思います。

 

遅かったぐらいの 広島訪問だったですし、

また、具体策のない話だったかも

わかりませんが、出発点になったのは、まちがいないこと。

いろいろむずかしいとは思いますが、まず、ここからですよね。

(ここだけの話) 訪問できたのは有色人種の大統領だったからかなとも思います。

 

そして、被爆国が核の傘に守られている現実、また、核に頼らない安全保障政策とは?

中国もアジアの仲間という事実。

理想と現実のバランスのむずかしさ。

日本の責任が占める割合は 大きなものだと思います。

 

 

阪急電車片道15分の奇跡    アントキノイノチ

2011年  平成23年 我が独断と偏見のベスト10   邦画編

東日本大震災及び原子力事故が 起こった年。

① 八日目の蝉    ② 阪急電車片道15分の奇跡     ③ アントキノイノチ

④ 探偵はBARにいる     ⑤ ツレがうつになりまして。

⑥ 山本五十六   ⑦ 少年たちの羅針盤     ⑧ 奇跡

⑨ 毎日かあさん     ⑩ 一枚のハガキ

「阪急電車片道15分の奇跡」 阪急電車の西宮北口駅から宝塚までの短い距離での

お話でしたが、私も、なじみの沿線ということ以上に

ストーリーも面白く、ほっこりした気分になりました。

有川浩さんの小説を映画化(今津線にお住まいだったそうですが、

昔、昔はタイガースとブレーブスの今津線シリーズを 夢見ていたのも遠い昔)。

主演は、中谷美紀さん、宮本信子さんの演技派に、

脇を 地元出身者で固めるという作品でした。

戸田恵梨香(神戸市)     南果歩(尼崎市)    谷村美月(堺市)いい役者さんです!

有村架純(伊丹市)    芦田愛菜(西宮市)    鈴木亮平(西宮市)

 

伊勢志摩サミットが 開幕します。

いよいよ、アメリカ大統領オバマ氏が 広島に訪れます。

恍惚の人

先週末は メーカーの人たちと JR甲子園口駅近くの ネパール料理店で 一献、傾けました。

初夏の暑いぐらいだった日中の夜。生ビールの おいしいこと。それはそれとして、

ご一緒したK嬢。

相変わらずの 豪快な飲みっぷり。恐れ入りました。

 

「恍惚の人」

この作品も 観たかった一本です。

森繁久弥 高峰秀子 乙羽信子 田村高廣 吉田日出子 などなど演技派ぞろいに

監督は 豊田四朗  脚本は 松山善三  撮影は 岡崎宏三  音楽は 佐藤勝

1973年  昭和48年の 作品。

 

この頃の映画界は斜陽産業真っただ中で、客の興味を引いて、いかに集客しようかという

模索時代。 だから、大手はSEXと暴力、マイナー企業は実験映画のオンパレードの

時代。その中での数少ない良心的な作品のひとつ。

 

御存じ、有吉佐和子の 認知症を扱った小説。あの頃は まだ、社会自体も

受け入れきれていない頃で、日本中が衝撃を受けた問題作の映画化。

観るのがつらくなるし、この年齢になると身につまされることばかり。

本当に むずかしい問題です。

映画は 理想と現実に、少し(いい意味で)甘味を加えた作品でした。

人は ひとりでは生きていけないということを 改めて考えさせられました。

 

 

黒衣の刺客

「黒衣の刺客」

ホウ・シャオシェンがカンヌ国際映画祭監督賞に輝いた武侠時代劇。

女道士のもとに預けられ、完全な暗殺者として育て上げられたインニャン。

彼女は幼い頃に決められた許嫁ティエン・ジィアンの命を狙うため、13年ぶりに

両親のもとへ戻ってくる。(キネマ旬報からの抜粋)

もう一度 観ないとわからんような作品。

音楽と映像美は 確かに素晴らしい。

でも、もう少し ストーリーを 解り易くしてほしいです。

台湾の作品だけど妻夫木聡や怱那汐里も 活かされてない様な。

 

テレビを見ていると、熊本の地震で被害を受けた方が、り災証明を受け取られた時に

”ありがとう”って、おっしゃってました。

なんか、複雑な気持ちになりました。

21年前、同じように、全財産を失くした身としては・・・・・・・・・・・。

バクマン。

「バクマン。」

”DEATH NOTE”の 大場つぐみ・小畑健が再タッグを組んだ原作コミックを 大根仁が

実写映画化。優れた画力を持ちながらも 漠然とした日々を過ごす高校生の真城は、

クラスの秀才 高木に誘われ、コンビ漫画家として”週刊少年ジャンプ”の

頂点を目指す。(キネマ旬報からの抜粋)

まっとうな青春映画でした。何かに夢中になる、それを漫画の世界の裏話を交えての

作品。       

漫画家になるには、当然、プロ野球選手などと同様に、東大に

入るより難しい世界。その代り、成功すれば何もかも手に入る。

また、その世界のトップクラス(本当にひとにぎり)にならなければ、惨めな現実。

そんな漫画くずれの人たちも描いてあり、

挑戦すら出来なかった映画くずれも

楽しく拝見しました。  役者もよかったですね。適役も多かったです。

でも、親が 全く出てこなかったのは、ちょっと違和感。

 

最近は、漫画、読んでないなあ!

でも、大好きでした。

当然、わたくしも、手塚治虫さんは、神様です。

”鉄腕アトム”など、むさぼるように読んでおりました。

あと、ちばてつやさん。

スポーツものが有名ですが、僕は 初期の少女ものの

”島っ子” とか  ”1、2、3と4、5、ロク”なんかが情緒があって、大好きですね。

劇中にも、名前が出てきましたが、トキワ壮の初期のメンバーの おひとり、

寺田ヒロオさんの ”背番号0”

そして、”サブマリン707” ”あかつき戦闘隊” ”サイボーグ009” ”伊賀の影丸”

”サザエさん” ”キャプテン” ”サスケ” ”紫電改のタカ”

大学時代は ”マカロニほうれん荘” や ”ガキでか”に大笑いし、

大人になってからは、”美味しんぼ”  ”ハロー張りネズミ”  ”パイナップルARMY”

”めぞん一刻” ”ゴーマニズム宣言” ”陽あたり良好!”

とか、楽しませてもらいました。

幼い頃は ”少年”や”少年ブック”などを親から購読してもらい、”ぼくら” ”少年画報”などは

友達から借りて回し読みをしていました。

その後 漫画週刊誌ブームが始まり、”少年サンデー””少年マガジン””少年キング”などが、

次々と刊行され、”少年チャンピオン”や”少年ジャンプ”は

最期の方に出て来た印象がありますね。

 

確かに、こういう、コツコツとこなす職人技(漫画家)は

日本人向きというか、日本人の得意分野に入りますよね。

 

 

居酒屋ゆうれい

「居酒屋ゆうれい」

1994年 平成6年の作品。

この頃は なんやかやがあり、観ている本数が

少なかった時期。

だから この作品も見逃していましたので、

観たかった1本です。 

 萩原健一や山口智子 そして、室井滋の主演。

共演には 若き頃の豊川悦司や 茶髪の兄ちゃん役で 西島秀俊が出ています。

居酒屋を夫婦で(萩原と室井)営んでいたのですが、嫁が亡くなった後を

山口が後妻に入り、それを恨んで、室井が ゆうれいとなって出てくるという、

スリラーではなく、喜劇タッチの作品。

脚本がよく練れていました。それにしても、室井滋のゆうれいは、

良く似合うというか、一瞬、ぞっーとしました。

 

時期米国大統領候補のトランプ氏。いろいろ、物議を醸しだしてはおりますが、

マーケティングを うまく利用し、

勝てるように 動いているのは

商売人ですね。

阪神タイガース、勝ちながら 若手を育てていくということですが、ある意味、

会社も一緒ですよね。

先週は、メーカーの懇親会、得意先の会議、会社の会議、組合の総会やらなんやらに、

遠方のお通夜と告別式が重なり、正直、疲れました。

今週も、行事が目白押し。先週、誕生日を迎え、59歳になり、息子の

彼女からプレゼントをもらい感激したのですが、来年は 還暦。

無茶できんはずやわ、皆様もご自愛のほどを。